ポイントは撤去したその後 | Re.design-リデザイン‐の中の人

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パチンコ店と遊技機に真摯に向き合い業界歴19年。確かなアイ(眼・愛)で本質を見抜く!!


 


上野恩賜公園から不忍通りを根津のたい焼き方面に向かい、東京メトロ千代田線の千駄木駅を過ぎた所にある『パーラー千代田線』。
下町情緒ある商店街とレジデンス系マンションが混在する谷根千エリア内で、老舗乾物屋や意識高い系cafeに紛れて静かに営業しているパチンコ109台の小さなお店です(文京区にはP店が2店舗しかありませんが、その内の1店舗)。

で、千代田線にパチンコ回収リスト対象機が何台あるのか確認してみたら14台(設置比率12.8%)でした。
リストの話になると『中小店舗(法人)がいよいよ耐えられなくなる』といった論調を目にしますが、それは全く正しくありません。
中小店舗がリストとは関係のない「規模の論理」において劣勢である事は確かですが、「リスト」だけで言うなら苦しいのは大規模店(法人)
実際、中小店舗にヒアリングした限りでは、台数は勿論、構成比でも大規模店より下回ります(元々、デジハネ系の比率が高くなりがちな為)。
資金が潤沢ではないにしても、(これを機に店舗を整理しようと考えるきっかけにはなっていたとしても)急速に資金繰りが悪化するような状況ではありません。

一方、大規模店は対象台数の実数が多い分、用意すべき資金の額も大きくなります。
簡単に資金調達できる健全な経営状況であれば何ら問題ありませんが、ここ数年の新店の失敗で苦しい台所事情を抱えていたりすると結構深刻です(M&Aが加速するのも当然)。
勿論、中小店舗もリストに関して対応できた所で、その後についてのビジョンがなければ構造的に劣勢である事に変わりはありません。

業界で『撤去する事』がミッションとなっている段階では(顧客ニーズと需給バランスから)ヒット機は登場し難い為、実質的な優秀機が(複数)登場するのは一旦ミッションが完了したその後(来年2月以降)。
本当のターニングポイントは、そこでアクセルを踏める状態に持っていけるかどうか?になるのではないでしょうか。

 


『嫌いは好きへのワンステップ』 とはなかなか的を得ています^^



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