固ゆで卵で行こう!

ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。


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雪盲: SNOW BLIND (小学館文庫) 雪盲: SNOW BLIND (小学館文庫)
ラグナル ヨナソン Ragnar J´onasson

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新人警察官アリ=ソウルは恋人を置いてアイスランド北端の小さな町シグルフィヨルズルに赴任する。

何も起こらないという上司の言葉とは裏腹に、着任から二か月後のある日、町の劇場で老作家の死体が発見される事件が起こると、さらには雪の中で半裸の女性が瀕死の状態で発見され・・・。

 

 

 

アリ=ソウルが新人警官として着任できたのはアイスランド北部の小さな町シグルフィヨルズ。

 

そこで起きた著名な老作家の転落死事故。

 

どこか単なる事故とは思えぬアリ・ソウルですが、余所者であるという意識が、単純な事故であると言う上司に強く主張できません。

 

また、離れて暮らす恋人との間にできた隙間とその隙間を埋めるような女性との出会い、いつしか心惹かれてしまいます。

 

アリ=ソウルのそういった内面の動きを、町の住民たちが隠し持っている秘密や心の内などを群像劇のように描かれる中で、二つの事件の真実に近づく主人公の姿はどこか危なかしさもあってヒヤリとさせられます。

 

未熟なのは警官としてだけではなく、二人の女性との間で揺れる心など人間的な部分でも。

 

それらが絡まって、物語の着地点がどうなるか気になりながら読みました。

 

本作は〈ダーク・アイスランド・クライムシリーズ〉の1作目という事で、主人公のアリ=ソウルの成長や恋の行方、それに舞台となるアイスランド北部の雪に覆われた閉鎖的な街とそこで生きる人々の姿を楽しみにしたいシリーズです。

 

 

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自覚: 隠蔽捜査5.5 (新潮文庫) 自覚: 隠蔽捜査5.5 (新潮文庫)
今野 敏

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〈隠蔽捜査〉シリーズのスピンオフ。

 

シリーズでお馴染の登場人物たちが主人公となり、それぞれが直面する事になる問題で竜崎にアドバイスを求めるといった趣向。

 

そして竜崎からは原理原則に基づいた返答を得るのだけれど、当然竜崎はそれが当たり前過ぎた答えなので、当人たちが何を悩むのか理解できない様子が可笑しいですね(笑)。

 

そして、そんな竜崎の言葉を得て安心し、竜崎の元で働ける事に喜びを感じたりする警官たち。

 

更には反発しているはずの竜崎にいつしか好意のようなもの抱いている野間崎管理官の姿も面白かったですね。

 

 

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ボブ・リー・スワガーは自身の地所の造成地から、祖父チャールズの遺品と思われるコルト45と紙幣、謎の地図、そして1934年のみ用いられたFBIの前身である司法省捜査局のバッジなどが発見された事から、一体祖父が何に関わっていたのかと謎に満ちている祖父について調べ始める

 

 

 

〈ボブ・リー・スワガー〉シリーズ最新作。

 

しかし今回は祖父であるチャールズの姿と謎を調査し、物語そのものは現在のボブの視点、そして実在したギャングスタであるジョン・デリンジャーたち銀行強盗団を追うチャールズと、ベイビー・フェイス・ネルソンの視点で主に描かれています。

 

このシリーズはシリーズが進む中でボブ自身が高齢化しているので、かつてのようなハードなガンアクションは望めなくなりましたが、今回は重いものを背負ったチャールズの姿が何より格好いい。

 

とにかくシリーズのここ数作の中ではダントツの面白さ。

ハンターにはこういった物語を期待してたんですよねぇ。

 

銃器に関する描写も物語を読み進む上で退屈なものとならず、現在と過去を交互に描きながら物語を盛り上げる様子もいいバランスだったかと思います。

 

また、主人公のチャールズも格好良かったものの、最初は悪印象だったベイビー・フェイス・ネルソンもいつしか魅力的に見えるように描かれていたのもこの物語を引き立てていました。

 

だからこそ、あの時代に生き、そして死んでいったギャングスタたちが生き生きと描かれているのが印象に残り、それぞれがそれぞれに抱いていた誇りに胸が熱くなりました。

 

そう、それはまさに・・・

 

ヒリビリーの誇り!

 

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スパイは楽園に戯れる スパイは楽園に戯れる
五條 瑛

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米国の諜報部門の下部組織である情報分析員の葉山隆は、
HUMINTとして、ある男の調査を始める。

やがてそれはスパイ防止法を推進するカリスマ性のある若い政治家の隠された背景を明らかにする・・・。

 

 

<鉱物>シリーズ最新作!

 

待ちに待ってた新作を読んでしまうのが勿体なくて、1年ぐらい寝かせてしまいました(笑)。

 

アナリストとして成長してきた葉山ですが、それでも上司であるエディに翻弄されたり、どこか少年のような姿は変わらないです。

 

けれどもエディや洪などとの付き合いも長くなり、情報分析員としての素質を他者から指摘されるような様子は、嬉しくも少し寂しい部分を感じるところも。

 

 

さて、そんな葉山がスパイ天国日本で溢れる情報の中、溢れそうになる黄金を探しだす中で辿り着いた真実とは果たして・・・。

 

 国の為にと最後まで信念を貫いた政治家の決断は切なくも清々し、かったのですが、それをあえて飲み込んで更に大きい存在となって欲しかったかも。

 

しかし、それでもやはりエディたちのような存在に利用されてしまう可能性があるだけに、その決断は最善ではないにしてもベターなものだったのかも知れませんね。

 

ところで「スパイは楽園に戯れる」よりも、連載時の題名「パーフェクト・クォーツ」の方が良かったですね。

 

この改題の意味する所は、本書は鉱物シリーズとしては番外編的な位置づけということにして、シリーズの本編としては4部作構想のはずなので、本編はまだ2作出ると期待してもいいって事でしょうか?!

というか、期待したいです(笑)。

 

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慈雨慈雨
柚月 裕子

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定年退職した元刑事の神場は、妻と共にお遍路の旅に出た。

警官人生で手掛けた事件の被害者への供養と共に、ある事件で抱えた悔恨の想いを抱いて。

だがその旅の途中で神場は幼女殺害事件の発生を知り、動揺する。それは16年前に起き、犯人逮捕に至った事件と酷似していたためであった。

神場は娘の交際相手でもある刑事に事件の情報をその後も知らせるよう依頼するのだが。

 

 

 

定年退職した元刑事が妻と共に四国八十八ヶ所巡礼の旅へ。

 

長年抱えてきた悔恨の想いと手掛けてきた事件の被害者の供養の為にお遍路の旅を続ける神場には、警察官としての使命感や忠誠心と人が人であるための倫理観は重くのしかかっています。

 

その重みを若い刑事に託す事にするその姿は、切なくも苦しくもあるけれど、それだけに清々しいものすら感じさせ、その重さに向き合う姿に思わず涙。

 

著者の「孤狼の血」のような濃厚さではないかも知れないけれど、主人公を通して人が生来持っている慈しむ想い。

しれに「孤狼の血」と同じように、その想いを受け継いでいく者がいる事に胸を打たれました。

 

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