実は、先日和尚の「ボーディダルマ」という本が手元に来ました。その中で、皆さんに読んでもらいたいところがあり、その個所をシャアします。シッカリ読んでみて下さい♪
まず第一に、自らの本性を知ることは学ぶことによっては起こらない。たとえ、世界のあらゆる教典を学びつづけたとしても、自己を知ることはできない。またそれは、教えによっても起こらない。教えとは、外側からの知識を意味する。では、それはどのようにして可能になるのか？
それは師との合一(コミュニオン)によって、すでに到達した者と恋に落ちることによって、彼のなかに自らの本性を見いだすことによって可能になる。あなたは種子でしかないが、師は開花に至っている。それが、あなたに上昇したいという、自らも花になりたいという熱望を与える。それは学ぶということではないし、教えるということでもない。師への深い愛がすべてを決める。
これらの言明は、ボーディダルマのものではない、と私が言うのはそのためだ。それはありえない。たとえボーディダルマがここにいて、これは自分の言葉なのだと言ったとしても、私はそれを信じないだろう。これは彼の言明ではない。ボーディダルマのような人が、こんな取るに足りないことを言うはずがない。【自力で理解もできず、しかも学ばずして理解できると考える者は、黒から白を見分けられぬ、さまよえる魂となんら変わりはない。】これは弟子が記した部分だ。
彼はまた学ぶことを強調している。世間には数多くの大知識、大博識の人々がいるが、彼らの内側深くには光がない。彼らは至福の光を振りまいていない。実のところ、彼らはその学問ゆえに深刻になっている。彼らを光輝くようにするどころか、それは彼らの重荷になっている。なにひとつ知ることなく、あまりにも多くのことを知っているので、彼らの存在には巨大な緊張がつくり出されている。
なぜなら、実際にはなにひとつ知らないにもかかわらず、彼らはあまりにも多くの知識を蓄積しているからだ。人々が崇拝し敬うので、彼らは“自分たちの知識はごく表面的なものだ”という事実を受け容れることができない。その知識は自らの存在のなかに育ったもの、自らの内側に根づいたものではない。その花は、すべて市場から仕入れてきたものだ。自らの存在の内に成長したものではない。
私は釣りに出かけたある男の話を聞いたことがある。彼は一日中やってみたが、ただの一匹も釣れなかった。妻のことが心配になってきた彼は魚市場に行き、大きな魚を三匹買った。だが、その際に条件を出した。魚を売っていた漁師は、その奇妙な条件にめんくらった。そんな注文をつけられたのは初めてだったからだ。その男が、漁師の言い値どおりでいいからとつけた条件とは…漁師が魚を放り投げて、男がそれをつかみ取るというものだった。
漁師は言った。「別に問題はないさ。わしが投げるから、あんたは受け取るがいい。だが…なんでこんなことをするのかね？」男は言った。「あんたにはわからないだろうが、私は嘘をつきたくないんだ。家に帰れば、妻は『何匹とれたの？』と訊くにきまっている。私は自分の手で捕まえたこの三匹の魚を見せてやるのさ。私はきっちり正直でいたいんだ」
自分の妻ならだますこともできるだろうが、はたして自分自身はだませるだろうか？それはほんとうに正直と言えるだろうか、それとも、正直という美名に隠されたただの嘘だろうか？これが世のいわゆる学識ある人々の置かれている状況だ。彼らは魚を捕まえるには捕まえたが…湖で捕まえたのではなくて…漁師の手を借りて市場の店で捕まえた。それが、ほんとうに捕まえたものではなく、仕入れたものにすぎないことは、彼ら自身がいちばんよく知っている……
だが、真理を仕入れることなどできない。あなたは自らの〈気づき〉によって、内なる光をとらえなくてはならない。それよりほかに方法はない。【偽って仏法を宣揚するものは、実に仏陀を誹謗し法(ダルマ)をくつがえす。このような輩は雨をもたらしたのは、いかにも自分であるかのように説くが、それは悪魔の教えであって仏法ではない。かくなる者たちの師は悪魔の王だ。 その弟子たちは悪魔の手先だ。このような教えに従う迷える者たちは、知らずして生死の大海深くに沈み込む。
本性を知らずして、いかに自らを仏と名乗れようか？このような者たちは、他人を欺き魔界へと導く大罪人だ。おのれの本性も悟らないこの者たちの説く十二部経の説法は悪魔の説法にほかならない。その忠誠は仏陀に対するものではなくて魔王(マーラ)に対するものだ。】「マーラ」とは「悪魔」に相当する仏教徒の言葉だ。【その忠誠は仏陀に対するものではなく魔王に対するものだ。黒から白を見分けることもできぬ者が、いかに生死を免れえようか？自らの本性を悟る者はみな仏だ。悟らぬ者はみな死すべき衆生だ。しかし、仏性がこの死すべき衆生の本性を離れてほかのどこかに求めうるというなら、その場所はどこにあるのか？死すべき衆生の本性こそ仏性にほかならない。】
ただ認識が必要なだけだ。そのほかの違いは何もない。自らの本性を認識し、それに目覚めた者がブッダだ。自らの本性を認識せず、一度も内側に入ったことのない者が死すべき衆生だ。だが、違いは認識だけであり、〈気づき〉だけだ。あなたと光明を得た人とのあいだには、なんら質的な差異はない。ただ違うのは、彼はそれを知っているが、あなたは自分の財宝に気づいていない
ということだ。ゆえに、ボーディダルマはこう宣言する……【死すべき衆生の本性こそ仏性にほかならない。この本性を超えて仏はない。仏が人の本性だ。】
だが、それを自覚しないかぎり、私たちは死すべき衆生にとどまる。【この本性よりほかに仏はない。この仏よりほかに本性はない。】ボーディダルマは、この「仏(ブッダ)」という言葉を何度も何度もくり返す。だから、その意味を理解しておく必要がある。それは
誰かの個人的な名前ではない。「ブッダ」は、ただ“目覚めた人”を意味する。ゴータマ・ブッダは、もっともよく名前を知られた目覚めた人だが、彼ひとりしか目覚めた人がいないわけではない。彼以前にも多くのブッダ(覚者）がいたし、彼以後にも多くの覚者がいた。そして、すべての人間には覚者になる可能性があるのだから、未来にも次々と新しいブッダたちが生まれてくるだろう。
なぜなら、誰もがそのような潜在力を秘めているからだ……問題は時機、ただ正しい時機を待つことだ。いつの日か、外側の現実にさんざん痛めつけられたあげく、すべてを見てきたのになにも見つけられなかったという絶望感から、あなたは必ず内側を向くことになる。
Osho -
Bodhidharma The Greatest Zen Master
これでお解りのように、誰しもが内側に向く時期がやってきます。そして、誰しもが潜在力を秘めているのです。さあ、あなたも内側を知るために師との合一(コミュニオン)を！それにより種だったあなたの意識が花開くことお待ちしています♪
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★★2015年のサットサン開催のお知らせ★★
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