- 著者: 佐藤 愛子
- タイトル: 血脈 (上)
ちょっと前、NHKでハチロー 母の詩 父の詩 というドラマをやっていたのを、偶然見た。
ハチローってのは、詩人のサトウハチロー
。「小さい秋」が有名だと思ってたけど、「リンゴの唄」もこの人の作詞だった。後は"どこかでどこかでエンジェルが"の森永のCMとか。
しかし、ドラマを見ていて「こんな能天気な話だっけ?」とちょっとびっくり。
このドラマの原作はハチローの異母妹である佐藤愛子
原作の血脈
。血脈自体は読んだことがなかったけれど、子供の頃家に何故か佐藤愛子の本が結構あり、彼女の父親を描いた花はくれない―小説佐藤紅緑
、母親を描いた女優万里子
などを読んでたから。
子供には、結構きつい話だったせいか、やたら印象に残っている。が、ちょっとやそっとじゃない、無茶苦茶な家庭だったはずだ。まさに「天才となんとかは紙一重」という世界。
そこで、血脈読んでみました。
……大人が読んでも悲惨な物語でした。まだ途中だけど。
ただ、滅茶苦茶なんだけど「悪い人」ってのは出てこない。そういう意味では、あのドラマのアレンジもありかなという気がした。