「至宝 秀吉・ねね木像 特別公開」
高 台 寺
霊屋内陣に安置されている 秀吉・ねね の木像を
特別拝観の期間中 北書院にて 公開
豊臣秀吉の正室 北政所(ねね)ゆかりの高台寺は
8日から ねねと秀吉の座像を 特別展示する
仲良く並んだ2体の像を間近に見ながら
生涯の伴侶として天下統一を成し遂げた二人を偲ぶことができる
高台寺は ねねが秀吉の菩提(ぼだい)を弔うために1606年に創建
2体の像は「豊臣秀吉坐(ざ)像」と「高台院坐像」
普段は ねねが埋葬されている境内の霊屋(おたまや)の奥に
厨子(ずし)を挟んで安置され 霊屋の入口の柵越しにしか 拝観できない
特別展示では 2体を書院に移し
壇上に並んでいる姿を 透明のケース越しに見られる
2体はいずれも木像で 桃山時代の作
秀吉像は 晩年の姿を表し 小柄とされた秀吉を
雄大に見せるように着物の袖を左右に大きく広げている
ねね像は インドの礼法で片膝を立てて座る胡跪(こき)の姿をしており
優しい表情を浮かべている
( 真神啓仁副住職 )
「ねねの秀吉への愛情がいっぱい詰まったこの場所で
仲むつまじい二人に思いをはせてもらえれば」
● 高 台 寺 ・ 圓 徳 院 ●
春の特別拝観/春の夜間特別拝観
2013年3月8日(金) ~ 5月6日(月・休)
午前 9時~午後 10時 日没後ライトアップ
*圓徳院は午前10時~(午後9時30分受付終了)
光で描く秀吉の夢
雄滝と雌滝 浮かぶ流れ
青や緑の色鮮やかな光が枯れ山水の庭を照らし
石組みで表現した勇壮な滝が浮かび上がった
今年のテーマは「夢みるひと」
境内に約670基の照明器具を設置
方丈前の枯れ山水「波心庭(はしんてい)」では
約100個の石を組んで勇壮な「雄滝(おだき 高さ1.3m)」と
優雅な三段滝「雌滝(めだき 高さ 80cm)」を作り
発光ダイオード(LED)の白い光で流れる水を表現した
一直線に落ちる勇壮な雄滝を 豊臣秀吉
3段式の優雅な雌滝を 高台寺を開いた妻ねねに見立て
秀吉と ねねが抱いた天下統一の夢を表している
( 監修した庭師 )
「見た人が夢を胸に抱いて歩んでほしいとの願いを込めた」
路傍の「触れ仏」