<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第31話


原作:ドラゴン  編集:FUKATI


これまでの主要登場人物


主人公トル:レムリア人エリート科学者の血を引き、アトランティスの科学アカデミーで学んだ新進気鋭の科学者。
   (現代ではこの物語の原作者であるドラゴンさん)隕石落下により最期を遂げる。
リル:トルの弟。同じく優秀な科学技術者。
ターシャ:二人の姉。優れた霊能力を持ち、アトランティス王宮で巫女となる。

フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長。ヨーシ政権となり辞任。
   (現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)

・コーン提督:アトランティス帝国、王室の一員で次期皇帝の座を狙う野心家。首都脱出途中、ヨーシの計略により暗殺された。

・ラミー妃:コーン提督の妻。夫コーン提督とともに暗殺された。
・宮廷長官ヨーシ:密かに帝国乗っ取りを企む、前王家の一員。陰謀成功し摂政の座に就く。
・宮殿室長ヒーロ、その部下ローキ
・宇宙観測所所長スーズ。隕石落下により落命。
・同観測員デープ
・官房室長・広報室長ロミ
・その部下ミチ・・秘密情報員、巫女を装う。
・秘密警察長官ターナ
・取調室長マーク

・警護官長マーサ



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あの 惨劇より 一月が 経ち、正式にコーン提督閣下夫妻の国葬 が ヨーシ政権の下 盛大行われた。




この式典を 最後に 正式に フーカが 祭司を 辞め、 近くの 神殿出先の 館長と して 暫く 身を置くことをヨーシ政権から命令された。




 それは、神殿 アカデミー 学者の 反乱分子たちから フーカが 担ぎだされないためにも、 暫く 監視するためであった。




 フーカは逃げ隠れせず、 しがらみや権力とは無縁な自由奔放 に 生きられる 事に むしろ 満足していた。




そんな 矢先、 庭を散歩して いた 所に、


 部下の者より「広報室長ロミ様が 面会に 来ておりますが。! 」と伝えられた。




フーカ「通しくれたまえ!」




「 は、はぁっ! 」




「フーカ様 お元気ですか!」




フーカ「これは、これは、ロミ様 お久しぶりです!」




ロミ「まぁ 、いやですわ フーカ様 頭を 上げて下さい!」




フーカ「もう 私は、隠居の身で このように 毎日 自由気ままにに 生きさせてもらってます!」




ロミ「フーカ様 もう よろしいのでは、何故 祭司長の 座を 簡単に ヨーシたちに 明け渡したのですか!


 トル博士が 亡くなった 報告の時 、一体 何が 有ったんですか。



あなた 程の人物なら 国を 二分 して 戦っても、ヨーシたちは手も足も出なく このアトランティスに もっとも必要な人物だったのに。


 また コーン提督閣下の一番の後見人のあなたが何故? 



巷では、このアトランティスの七不思議の一つに この 謎がなっています。


私には正直に 教えて 。誰にも 言わないから お願い! 」




フーカ「ロミ様 そんなに この 老人を いじめないで 下さい 。


この私には、野心も野望も 有りません。



こうして 一日 一日 に 感謝の祈りを捧げ 、また 一日を 精一杯 生きる事 、
これすなわち 活かされて いる事に 気付き、 生きてきた だけで 、
時期が くれば 必ず 祭司のトップは、辞めるのが 必然 と考えていました。



執着する方が 摂理に 大きく 反する事で、全ては受け入れる 事なりて! 」




ロミ「それでは、答えに なりません。
わたしの 得た他からの 情報だと、コーン提督閣下は初めから 小島で 暗殺された。 



一部始終を ヨーシ側が 正直に フーカ様に 話された方が むしろ 高等戦術で 、自ら 祭司長を 辞すると 。



ヨーシ様も 中々 頭脳明晰と 部下たちの信頼感も上がり 、知のヨーシ政権と 周りの評判が うなぎ登りですが 。


私には、また それ以上にフーカ様の知力を越え 自然の叡智の 力に 思えてならないのですが!」




フーカ「いいのですよ それは、周りが 判断すれば それで良いのでは。
私も含め 皆 創造主様より頂いた 自由意志の下に、 それが 個々の本質の魂との 折り合いが学びとなり 、
私はその間を尊重する事こそ そこに 真に到着する事を信じて 生きてきた だけです。



ただ ただ 自分に 正直に生きた だけで、 今も また これからも! 」




ロミ「んー 何か良く解らないわ 。フーカ様の哲学は、難し過ぎますわ。


さすが元 祭司長と いいたいのですが!」




フーカ「ロミ様、 自分に正直に 生きる事 の大事さです。ところで ターシャさんや ミチさんは!」




ロミ「ターシャ様は、神殿で巫女の指導者として 怪我も治り 復帰して いますし、
ミチも、まだまだ 不穏が 続くかもと言う事で巫女として神殿に 詰めています!」




フーカ「そうでしたか。 皆様 お元気で何よりです! 」




ロミは、時間が ある度々に フーカを訪れて 会話を 楽しんでいた。




時 既に 数年がたち、すっかり アトランティスもヨーシ政権が 名実 全ての 実権を握ってゆりぎないものとなったが 、
精神性よりも 物質性 有利の 歪みがあらゆるものに 影響し始めていた。


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第31話終了


明日の更新はお休み致します。




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