アルバム4曲目は「11ルピー ~シヴァの目覚め~」。


古いファンは、「11ルピー」と聞いたら、即座に「10ルピー」というrainmanの曲を連想すると思います。
そして曲を聞いていくうちに気付きます。「これ、10ルピーじゃん!」と。。。


はい、「10ルピー」です(笑)


でも「10ルピー」じゃないでしょ?「10ルピー」みたいだけど(笑)
「10ルピーだけど10ルピーじゃない」。。。


「11ルピー」。。。



まぁ「10」に「1」足して、「11ルピー」にしたのは、たいして意味はないんです(笑)遊び心ってやつです。




「10ルピー」は、旅から戻った直後、2001年に作りましたが、この曲ほど、rainmanの中でアレンジが変わってきた曲もないでしょう。
たぶん毎年、いや毎シーズン変わってきたかも…。


「10ルピー」も「PARTY」のように、1stミニアルバム「rainman」、1stアルバム「jetlag songs」に収録されていて、さらに3rdミニアルバム「ヒマリホテルの花」 にもライブバージョンで収録されています。


過去の公式音源を聞くだけでも、どのバージョンも全然アレンジが違います。
そして今回タイトルまで微妙に変わって、4度目の登場となりました(笑)




しかし、今回の「11ルピー」は、今までのバージョンとは格段に違います。



BOVAの太鼓の音から始まり、ベースがゆっくり入ってきます。まるで、シヴァの心臓の音が少しずつ近づいてくるように…。



シヴァとは言わずと知れた、ヒンズー教の神の一人です。俺はシヴァの大ファンなのだ。
サブタイトルにも「~シヴァの目覚め~」と入っていますが、今回のバージョンはシヴァという神様が静かに眠りから覚め、カイラス(ヒマラヤ山脈の1つでシヴァが住んでいるといわれている山)から、ガンジス川に下りてきて、大暴れする様子を1曲を通して表しています。



今回のアルバム収録では、かっつんがトータルサウンドディレクターとして活躍していますが、かっつんのアレンジ力が大爆発した曲の1つです。細部までこだわりにこだわったアレンジとなってるので、聞いた分だけ新しい発見があるんじゃないかな。



rainmanのソリストの2人、かっつんのギターとtomo-kunのハープの掛け合いもスリル満点です。
中盤のハープソロ。そして、後半のギターソロ!
シヴァが大暴れしてる姿が目に浮かびます。シヴァは破壊の神様ですからね。


たむとfumiとBOVAのリズム隊も、タイトでありながらウネリがあって、もうグワングワン言ってますね。まさしく今のrainmanサウンドを象徴したような、jamが展開されてます。



今回のレコーディングは、麻布のスタジオともう1つ、松戸の方で大きなスタジオを借りてもらいました。
松戸の方は、それぞれの楽器のブースがあり、それぞれの音が確立して録れながらも、一緒に演奏できるというナイスな場所でした。つまり、ドラムを置いたスペースの他に、ギター、ベース、ブルースハープ、パーカッションの小部屋があって、それぞれがガラス越しで各自を見ながら一発録音できるという状態です。


このおかげで、それぞれが全体の勢いに乗ったまま、各音にこだわれる収録が出来たわけです。
たしか2テイクくらいでOKでたんじゃないかな。勢いそのまま詰まってます!




歌詞に関しては、難しいことは言ってません。

インドに行くために必要なもの。。。


 折れ曲がったパスポート(これは当然)
 錆付いた羅針盤(コンパスのことです。地図よりこっちの方が大事。地図見ても、どっちが北かわからないと進めないしね)
 買ったばかりスケッチブック(文字通り真っ白な画用紙って意味もあるけど、これからなんでも描き込める真っ白な心の状態って意味も含んでます)

を、持って、片道航空券でインドへ行くわけです。




片道切符。
生きていくと、一度や二度は片道切符のスタートをきらないといけない時があるんじゃないかな。
後戻りできない始まり。
それは凄く怖いこと。
でも誰に相談しても教えてくれない、自分だけのほんとうの景色が見れる道かも。


イメージはとても大切だけど、イメージだけじゃわからないことがある。
それは饐えた匂いだったり、手触りだったり、そこにいないとわからないもの。


その道を踏み出した時に、自分だけの風がおでこを突き抜けて、ゼロに戻してくれるよ。

いままで怖がってたことが嘘みたいに、ゼロの自分が心地よくなる。



また、はじめなきゃ。


●雨奇風好●rainman_daisuke

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