●檜洞丸                     温泉付温泉

           神奈川県 1601m 2007年4月15日(土) 曇り

<参考コースタイム>
  西丹沢自然教室→(45分)ゴーラ沢出合→(40分)展望台→(35分)ベンチ→
(25分)檜洞丸山頂→(35分)テシロノ頭→(30分)ヤブ沢の分岐→(35分)
板小屋沢ノ頭→(1時間)箒沢公園
  歩行時間:6時間
<温泉ガイド>
中川温泉ぶなの湯
山北町営さくらの湯

街ではすっかり桜が散って、いよいよ野山はこれから山桜と新緑の世界。そんな新緑の季節をはや取りしようと、4月中旬、前回に続き丹沢山系の檜洞丸(ひのきほらまる)へ。

コースは、新松田駅からバスで1時間10分のところにある、西丹沢自然教室から登って、檜洞丸山頂、板小屋沢ノ頭を経て、箒沢公園に至る行程。ここも登山口と山頂との標高差が1100mほどもある、やや健脚を要するコース。
バス停を降りると、期待通り薄紅色の満開の山桜が出迎えてくれる。
あいにくの曇り空だが、新緑の季節がもう始まっていることに満足。
登り始めはゴーラ沢に沿って、ごろごろとした岩場を通り、45分で最初の休憩所のゴーラ沢出合いに着いた。
ゴーラ沢出合付近
急峻な上りには梯子や階段も 
展望台あたりで見る富士山
そこからがいよいよ階段状になった急坂の連続。通称ツツジ新道といわれているそうだから、もうひと月を過ぎればミツバツツジの見頃を迎えるはずだ。
出合から40分ほどで、視界が開けところに到着。ここが展望台で、樹木の間からかすかに富士山も遠望することができる。
一息入れて、ここからさらに階段状の急坂が続き、足を押し上げるのにも苦労するほどの急坂には閉口するばかり。
 
●木道の急階段には閉口
展望台から35分ほど悪戦苦闘してベンチに到着。ここでも一服し、あとは一路頂上へ。頂上付近は平坦な木道で歩きやすい。
丁度この季節は、木道沿いにバイケイソウの新芽が出始めたころ。ここにも鹿の糞があちこちにあるので、気をつけていれば鹿に出くわすチャンスもある。
頂上直下の分岐点      頂上付近は歩きやすい木道
バイケイソウの新芽に鹿の糞も   下りも要注意
頂上に着いたのは11時40分だから、登り始めてちょうど3時間というところか。
急坂の上り下りで足に相当来ていることを実感。

 
帰りは薄暗いブナ林のテシロノ頭を通って、石棚から下るのだが、ここの下りは梯子もあるほどの急な下りで、気が抜けないので要注意だ。
箒沢近くの陽の当たる沢合いには、1本、2本とすでにミツバツツジが咲い始めている。
突然、ガサガサというモノ音がしたので周囲を見渡すと、急峻な崖を2匹の鹿が降りて行き、あっという間に沢の向こうに駆けのぼって走り去っていった。
まさに一瞬で出来事。
新緑の森を、颯爽と疾駆して行く鹿の姿は、どこか神秘的な気配が漂っている。

 
山頂を出発したのが、12時15分で、ゴール予定地の箒沢公園のバス停に着いたのは14時55分。山頂から2時間40分の所要時間だ。
さてこの可憐な花は?
●山北駅裏の温泉
当初はここでバスを待って、中川温泉の「ぶなの湯」に入る予定だったのだが、予定を変更して、新松田駅行きのバスに乗ることになった。立ち寄る温泉のめどもない。そう思っていたら、バスが山北駅を通るところで、町立のさくら湯が目に入り、急きょバスを降りて温泉に直行。
さくら湯に浸かった後は、駅前の中華食堂に飛び込んで、餃子とビールで乾杯。
食堂を出るころにはとっぷり日が暮れていたが、山北の町や駅のホームのたたずまいは、どこか懐かしくて、遠く離れた街に来たみたい。

                     夕暮れの山北の駅