観光庁が中心となって、にわかに盛り上がってきた地域別の休暇分散化の動き。


この政策の根本には、「大型休暇には家族揃って旅行(観光)に行くから、分散したほうが旅行(観光)に行きやすい。その結果、観光需要が増え、経済が活性化する。」という短絡的な発想があります。まさにお坊ちゃまの発想です。


そもそも論として、大型休暇に旅行(観光)に行く余裕のある家庭がどれほどあるのだろうか。鳩山お坊ちゃまは毎年旅行していたのかもしれませんが。


そして、大型休暇には「実家に帰省する」人も多いと思います。しかし実家に帰っても、親戚や友達が仕事であれば帰省する意味も薄れてしまうのではと思います。



そして、もっと大事なことは、経済活性化どころか、経済に悪影響を及ぼす可能性があるということです。


今の日本に同じ地域だけで仕事をしているという企業がどれほどあるだろうか。


取引先の企業が別の地域だったらどうするのか、本社と連絡をとりたいのに本社が休みだったらどうするのか、…


また、休暇の人が高速道路を利用することで、休暇でない地域の物流に影響を及ぼす可能性もあります。



この政策は、鳩山政権の行き当たりばったり短絡的発送を象徴するものだと思います。