子どもの頃、親戚の子供が
自律神経失調症になったことがあった。
親たちの話しているのを聞いて
「出張症」と思い込み
自律神経というものが
どっかに出かけるのか、と思ったものです。
父親が転勤だけでなく
出張も多い人でしたからね。
あの頃に比べたら
断然、精神医療が進んだ昨今では
この病名はあまり使わないのかな。
ここ最近続く体調不良を並べて検索すると
絶対に出てくるのは
「自律神経」という言葉と「更年期」。
まだ更年期は早いと思いたいお年頃なので
自律神経に注目して「失調症」チェックなるものをすると
12項目ぐらいの9個ぐらい該当するのですよ。
あー、うちの自律くんも、どこかに働きに出た~。
でもね。不思議なもので
あれやこれやと、その症状を医師に相談しても
みんな「年も年ですしね」みたいなことしか言わないの。
指一本、触診もしないの。
血圧高いようなんです。って言っても
血圧すら計ってくれないの。
動悸がすごくて、と言っても
聴診器すら当てない。
「年が年」だと、
症状があっても、よくあること、で
済まされるのかな。
だめなの?大学病院クラスでないと
検査してくれないの?
やっと予約日が来て受診した主治医は
聴診器は当ててくれた。
「疲れでしょうねぇ。
休むのがいいんだけど…」
といって、ねぇ…と呟くように言う。
長い付き合いになるので、
私の仕事や生活がしんどいことも知っている先生。
医師に休んだほうがいい、と言われたのは
これで何回目だろう。
先生、あと右目の下の痙攣が止まりません、って言ったら
「わかる~。私もよくなる。疲れるとね…」
……一緒にパーッと飲みに行きます?(笑)って。
でもさ。休めないんですよね。
自分の生活がかかっているから。
実家に戻る、とかいう選択肢もないし。
旦那の給料でやっていく…って旦那もいないし。
電通ほど勤務時間が厳しいわけではないけれど
辞められない、逃げられない、休めない。
こういう若者も中年も
多いと思います。よ。
どうなってんでしょうねぇ、ほんと。