六畳幻想パノラマ館

藤岡景のSF(すごく・ふつうな)ブログ


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2010年も1/4が終わったというのに今更な感ありありですが、お正月に書きかけたまま放置していたものにようやっと手をつける気になりました。これを何とかしないと、今年に入ってから結構精力的に買っている新譜についても触れられないような、変なしこりを感じていたので。


昨年、PCに取り込んだ音楽CDは、191枚。その前の年から100枚増と、極端な増減を繰り返しています。ずっと前から活躍しているアーティストを、その最新作で初めて気に入り、過去作へさかのぼっていくような聴き方をよくした覚えがあります。
なので、そんなに新作に触れていないので恐縮ですが、MP3で活躍したCDを10枚ほど挙げます。

ディグ・アウト・ユア・ソウル/オアシス

これは08年リリースなのですが、例外ということで。
最近は少し熱が冷めましたが、昨年頭はoasis ばかりヘビロテしていました。これまでまるで眼中になかったというのに、きっかけは「K-20 怪人二十面相・伝」の主題歌「THE SHOCK OF THE LIGHTNING」に痺れて。一時期、YOUTUBE でPVを繰り返し見ていたものです。その「TSOTL」が収録されている最新アルバム「DIG OUT YOUR SOUL」から、彼らのディスコグラフィをたどっていきました。と言っても、たくさんあるとどうしても一枚当たりに費やす時間もなく、一回通しで聴いただけで放置していたり、結局最新アルバムだけ聴き込むような感じになってしまいましたが。そして、このアルバムにしても、一番よく聴くトラックは「TSOTL」だったりして……。


THE SHOCK OF THE LIGHTNING / OASIS[YOUTUBE]

ニュー・ショアーズ/ルナティカ

女性ヴォーカルのゴシック・シンフォニックメタルまわりでは、2月にリリースされたLUNATICA の4th「NEW SHORES」を。これまでの作品もメタル色はかなり薄味な彼らですが、今回もポップス寄りの音になっています。ひねりのない前作からの延長線なので、それほどの驚きはありませんでしたが、わかりやすいメロと耳に馴染みやすい声で、広く訴求する力があると思います。「Two Dreamers」「Into The Dissonance」「The Day The Falcon Dies」などがお気に入りです。


LUNATICA / TWO DREAMERS [YOUTUBE]

エイプリル・レイン/ディレイン

続いて、3月にリリースされたDelain の2nd「April Rain」です。Within Tempatation の元メンバーが立ち上げたバンドなので、音もWTの2ndあたりまでの路線をより洗練したイメージです。Lunatica と同様、シンセ主体の聴きやすいシンフォニックメタル。最近の好みが、もう少しヘヴィな音に向かっているので、リリース直後は聴き込んだものの最近はご無沙汰でしたが、この路線では高い完成度だと思います。代表曲「April Rain」やストリングスが効果的な「Virtue And Vice」疾走系「Go Away」など印象に残ります。


DELAIN / APRIL RAIN [YOUTUBE]

ザ・クラシカル・コンスピラシー/エピカ

シンフォニック・ゴシックバンドが生のオーケストラと競演する企画は、THERION の「The Miskolc Experience」(09)が嚆矢になり、Within Temptation「Black Symphony」と、このEpicaによる「The Classical Conspiracy」が生まれました。聞いた順番はWT-EPICA-THERIONの順でしたが、WTがオープニングの1曲以外は自身の楽曲のみで構成したのに対し、EPICAとTHERIONは国際オペラフェスでの公演ということもあってか、クラシック中心の既存曲を演奏する前半と、バンドオリジナル楽曲の後半の二部構成を取っています。EPICA のセットは、THERION のちょうど1年後のオペラフェスだったらしく、前年と曲目がかぶらないように、たとえばTHERIONがモーツァルトの「レクイエム」をやったので、じゃあうちらはベルディの「レクイエム」を、などの配慮がうかがえます。THERION はクラシックオンリーでしたが、EPICA はシンフォニック映えする映画音楽も取り混ぜ、「スパイダーマン」や「スターウォーズ」「パイレーツ・オブ・カリビアン」など、自身のバンドの源流であるハンス・ジマーはじめのハリウッドスコアへの返礼を披露しました。
こういうメタル×クラシックは、他のバンドもどんどんやってほしいなあと思うのですが、予算や楽団側の理解も必要でしょうし、なかなか難しいのかもしれません。


Promotional Video for The Classical Conspiracy Show [YOUTUBE]

Transformers: Revenge of the Fallen/アーティスト不明

昨年、最も胸を熱くした映画「トランスフォーマー:リベンジ」のサントラです。実は未だに全曲通しで聴いていなかったりするのですが、それもひとえにトラック1の主題歌であるLINKIN PARK「New Divide」のせいです。前作で主題歌として使われた「What I've Done」の方向性を推し進めたメロディックなロックで、この歌を聴くとオプティマス・プライム司令官の勇姿がまぶたの裏によみがえります。
先日、PS3のゲーム版「TRANSFORMERS:REVENGE OF THE FALLEN」を買いましたが、XBOX360版の方では、ゲームのBGMを自由に設定できるようで、「NEW DIVIDE」を流して楽しんでいるらしい人のアマゾンレビューを読むにつけ、ああXBOX360があればあれば。



ブラック・クラウズ・アンド・シルヴァー・ライニングズ(限定盤)/ドリーム・シアター

多分、昨年聴いた中で、最も回数を聞き込んだアルバムだと思う、Dream Theater の10th「Black Clouds & Silber Linings」です。今まであまり興味の無かったプログレメタルを聴くきっかけを与えてくれました。全6曲ながら75分という構成からして特異ですが、このバンドの特徴でもある複雑かつこんなのどうやって弾けるのやらな超絶技巧の楽曲群です。過去作と比べると長さはともかくメロディは聞きやすい方に属すると思うので、初めての人が試しに聴いてみるアルバムとしても適しているかもしれません。彼らのアルバムは8th「Octavarium」から入ったので、トラック4「The Shattered Fortress」の中盤で、Octaの楽曲がよみがえってくる展開には実に興奮しました。


Dream Theater A Nightnare To Remember [YOUTUBE]

Second Rose/Domina Noctis

昨年は、あまりディスクユニオンに足を運ばなかったので、新興バンドに触れる機会も少なかったのですが、その中で新たに出会うことのできたシンフォ・ゴシックの期待バンドDomina Noctisの2ndです。Lunatica に近いポップ寄りのゴシックメタルなので耳にも馴染みやすい。カバー曲「Because The Night」は、原曲知らずでしたが、オリジナルよりもこちらのメタルアレンジの方が気に入っています。下の「Bang Bang」を聴くと、タランティーノの映画「キル・ビル」を思い出しますね。


Domina Noctis「Bang Bang ()」[yOUTUBE]

スペースインベーダーエクストリーム2 オーディオエレメント/ゲームミュージック

ゲームのサントラから1枚、昨年ニンテンドーDSでリリースされたシューティングゲーム「スペースインベーダーエクストリーム2」サウンドトラックを挙げます。ゲームは、昔ながらのスペースインベーダーの基本線を踏襲しつつ、全く新しい魅力と中毒性をもったほとんど別ゲーという印象で、一時期親指が痛くなるほどやり込んだ傑作でした。このシリーズはプレイヤーがボタンを押してショットを放つのに合わせて、BGMがシンクロするリズムゲー的な楽しみもあり、当然音楽も質の高い楽曲揃い。前作「1」は、クールなクラブ系のテクノミュージックがメインでしたが、この「2」ではトランス系を中心に華やかな音に変化しています。なのですが、ステージクリア得点によって分岐する最難関ステージ[5-D]に至るや、いきなり……。


INVADER GIRL!(DANCE MIXER) [YOUTUBE]
このような、萌えトランスになってしまうのです。このステージの難易度たるや凄まじいものがあり、なかなかクリアできずに延々とコンティニューを繰り返しているうち、この「れっつぷれい!」「ぱわーあっぷ!」などの声が耳に焼き付き、いざ振り返ったときに一番記憶に残る曲になってしまうのです。
それにつけても、市販のDANCE MIXER で作成したというこのアマチュア動画の完成度の高さに恐れ入ります。メーカーのタイトーもその出来を認めているそうで、世の中名も無き凄い人はいっぱいいるものです。

デザイン・ユア・ユニヴァース/エピカ

先に挙げた「クラシカル・コンスピラシー」からわずか数ヶ月で新譜が出るなど思いもよらなかった、4th「DESIGN YOUR UNIVERSE」の登場。昨年は、実にEPICAにお世話になりました。
前作3rd「THE DEVINE CONSPIRACY」で彼らの楽曲はヘビィな方向に大きく舵を切ったのですが、本作では音の分厚さに負けじとドラマティックなメロディが強調され、より完成度を上げてきました。クワイアを
効果的に使った荘厳な楽曲が琴線ぶち抜き、トラック1から3「Samadhi」~「Reisgn To Surrender」~「Unleashed」の構成は何も言うことがないです。後半の始まりを象徴するメロディアスな「Burn To A Cinder」も気に入りました。


EPICA / BURN TO A CINDER [YOUTUBE]

DRAMA!/中島みゆき

邦楽からは1枚、中島みゆきの二年ぶりのアルバム「DRAMA!」を。全13トラックのうち、前半6曲は2008年に吉川晃司が演じたミュージカル「SEMPO-日本のシンドラー 杉原千畝物語」に提供した楽曲、後半7曲は、自身の舞台「夜会」の近作で使用した楽曲で構成されています。まるで往年のレコードのA面B面のように前半と後半で雰囲気が異なる楽曲が一枚のCDに同居しているような印象です。
前半部は、トラック1「翼をあげて」より、曇天を思わせるような前奏からどちらかというと暗めの楽曲が続き、中島みゆきの作詩もトラック4「掌」など、ずしりと重たい。それらを経て最後のトラック6「NOW」は、これまでため込んできたテンションを一気に爆発させるような中島みゆき真骨頂の壮大なバラードで一度、幕を閉じます。
そしてトラック7「十二天」からは、過去作「日-WINGS」の「竹の歌」を思わせるような、ゆったりと流れる大河のような包容力を感じる世界観へ。「地上の星」や「銀の龍の背に乗って」のヒットからも一息ついて、一曲一曲の味わい深さがいや増してきたようにも思われます。アレンジャー瀬尾一三との蜜月も20年近くになりますが、さすがにマンネリ気味に陥っていた最近のアルバムの中では、久々の密度の濃い名盤ではないでしょうか。


NOW / 中島みゆき [YOUTUBE]

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