先週の金曜日、荒川市民マラソンから25日ぶりにジョギングを再開しましたが、怪我した箇所は問題なくも、太腿が強烈な筋肉痛に襲われる。こんな弛みきった足で、日曜日のかすみがうらマラソンは走れるのかしら、それどころか怪我が再発するのではと、前日まで迷っていました。
が、世の中、やらずに後悔するよりやって後悔する方が納得できるものです。
昨日、第17回かすみがうらマラソン(兼国際盲人マラソンかすみがうら大会)に参加してきました。
地元の大会ながら、走るのは初めてです。


kasumigaura

ランナーが選ぶ市民マラソン大会10傑に毎年ランクインしているという、この大会。
いざ走ってみると、
・飽きづらい、大きな周回コース(往復コースではない)
・道路全面封鎖(土手や道路脇を走らない)
・距離表示が1kmごと。
・応援イベント・私設給水・給食の充実
・視覚障害の方々との競走
・霞ヶ浦傍のだだっ広い大自然を堪能できる
・牛がいる

などなど、前評判通りの実感を得ました。道路全面封鎖は、田舎・茨城こそといった感じです。特に前半、10km~20km辺りは、両側二車線の道路がまるまる開放されており、周りに流されずに自分のペースで走ることができました。
20kmを越えるまでは意外とコースに起伏があり、山坂を越えていくダイナミックな感覚が楽しめました。後半は一転、霞ヶ浦のほとりの民家立ち並ぶ細い道を、蜿蜒蛇行しながら進んでいく果てしのない道のり。景色に変化がなくなり単調になりますが、それを補うように、地元の方々のボランティア給水・給食が至るところでお出迎え。水・バナナ辺りは他の大会と変わりませんが、レモン・ドロップ・梅干し・漬け物・レンコン入りおにぎり・わかめおにぎり・蒸かし芋……空腹を満たすには十分。この辺りも人気の秘訣なのでしょうが、それらをつまむために立ち止まってばかりいるうちにペースが徐々に乱れていったような感もあり、スルーする勇気も必要だなあと思いました。
国際盲人マラソンを兼ねている本体会、視覚に障害を負っている方々も大勢参加されていました。伴走するパートナーと二人三脚で颯爽と前を行く皆々様の姿に、困難を乗り越える勇気を見ました。

今回は病み上がりということもあり、まるまる一月何の準備せずに臨むわけで、タイムは狙うつもりもなし。せっかく治った足を痛めることだけは避けたかったので、無理をしないことを第一に、久しぶりのマラソンを楽しもうと思いました。
幸い天気も安定し、日射しが暑かったものの気温もそれほど高くなく、20kmくらいまでは気持ち良く快走。下のスプリットを見ても、10~20km・20~30km間は、いつものペースを取り戻していました。

ところが、マラソンの悪魔は30kmを越えたところで牙をむくもの。
32kmを越え、残り10kmの看板が見えてきたところで、緊張の糸が断裂。一気にペースが落ちてしまい、少し走っては歩き、ストレッチしてまた走り……の繰り返しに。少しペースを上げようとは思っても、怪我した足の甲~裏にかけてが、その辺りから不穏な違和感を放ち始めて、おっかなびっくり進む感じに。何とか爆弾破裂の危機は回避できましたが、心中では、やっぱり怪我が明けていきなりのフルは無謀だったハーフくらいにしたかったと、しみじみ思う。
さほど苦にならなかった一月前の荒川が嘘のようなグダグダっぷりは、日頃の練習がいかに大事かということを教えてくれました。二月前の東京よりもひどい、昨年のつくば並にコンディションが戻ってしまった格好です。全く、マラソンとは難しいスポーツだなあと思いました。
40kmを越えて、4時間以内の完走が難しくなってきたことを知り、ひーひー言いながら傍目にはスパートとも思えぬゆっくりな全力疾走で、ようやくフィニッシュ。終盤の不甲斐なさは無念でしたが、目標だった4時間をギリギリで切ることができ、何はともあれ満足しています。
以下、今回の結果です。

10km……58m33s
20km……50m43s
30km……47m02s 
40km……1h06m39s 

finish……3h58m54s

2154位/6585人

30~40km間の沈没が良くわかります。一月前の荒川と比較しても、+20分。二月前の東京+10分。
三歩進んで二歩下がる。練習あるのみです。

今回でフルマラソンへの出場は7回を数えました。
これまでの戦績は下の通りです。

2004年つくば・・・・・・・・・3h57m21s
2005年つくば・・・・・・・・・3h56m30s

2006年荒川市民・・・・・・4h32m
2006年つくば・・・・・・・・・4h11m08s

2007年東京・・・・・・・・・・3h48m
2007年荒川市民・・・・・・3h38m
2007年かすみがうら・・・3h58m54s


一晩明けて筋肉痛は苦しいものの、怪我も再発せず。数日もすれば、ジョギングを再開できそうです。
次回のレースは、また一月後。「皇居周回ロードレース」が控えています。
今度は、フルを越える皇居10周50km。しっかり準備したいです。


タイトルは、10年以上前に放送されたテレビドラマ「沙粧妙子 最後の事件」の続編テレビスペシャルより。
描写・テーマともに過激ゆえか再放送もDVDもなく、今や90年代のカルトドラマとなりつつありますが、リアルタイムで毎週楽しみに見ていました。梶浦……。