2009-07-18 11:25:50

イグニッションコイルのパンクで不動! VW GOLFⅢ

テーマ:整備日誌
フォルクスワーゲンGOLFⅢ右ハンドルオートマチック車97年式 

同業者より修理依頼
『ユーザー曰く急に走行中エンジンが止まって次にかからなくなった』
・・・とのこと・・・
エンジンのトラブルは様々あれど、エンジンの回転するためには
①良い圧縮
②良い火花
③良い混合気(燃料ね)
の、3要素というシンプルな見方をする必要があります。まぁ走行中に
この現象が起こったというので、『エンジンの焼き付き?』『電気系統の
不具合?』『燃料系統の不具合?』オーナー様には申し訳ないですが、
とても勉強できる今回の症例ですね。
早速、点検開始。先ずはバッテリーの点検から入ります。

レーシングサービス整備日記

とても初歩的な事かもしれませんが、必要電圧に足らないだけでも
トラブルの原因になるのは当たり前のこと。 で、バッテリーテスターに
て点検結果『充電して下さい』と出たので、当然バッテリーを交換して
自己診断用のテスターを繋ぎます。

するとテスターには『異常なし』
まぁ自己診断にかかれば「ラッキー」くらいにしか考えてなかったので
こんなものかと・・・
クランキングしてみるエンジンは始動しませんが、クランクシャフトは
回転しています。回転の具合から見て、焼き付きは考えられません。
すると、残りは「電気系統」「燃料系統」のどちらかです。

レーシングサービス整備日記

まず簡単な方「電気系」から点検してみます。 
タイミングライトセットしてクランキング。点火火花が出ていません。
考えられる原因は「電源系異常」か「点火コンポーネント異常」に絞られてきます。
配線図と睨めっこしながら、コンピューター迄電源が来ているかをチェック。
『OK』
ここから後ろは各コンポーネントの点検になります。
次はクランクセンサー信号をオシロスコープによるチェック。
『OK』
イグニッションコイルの点検に入ろうとして、コイルを見てみると
コイルの端子が妙な形に変形し盛り上がっています。
『コイルのパンク』
過酷な環境で酷使される電機部品、内部ショート等により破裂することが
時々あるのです。

レーシングサービス整備日記

原因が分かれば簡単。コイルアッセンブリー交換で完了です。
おだいじに・・・
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