ロードバイクのBBの規格は、BB86、PF30/BB30などのプレスフィット(スレッドレス)タイプが主流になっています。

たしかキャノンデールが最初にBB30にしますよ的なことを言って、それからPF86とかBB90(トレック)、PF30、BB386EVO(FSA)というように各メーカーが追従していったような形で種類が増えました。

規格は、基本的にはシェルの幅が異なるだけで、使っているベアリングは6806か6805のどちらかという作りです。




プレスフィットBBでよくある問題は

・純正BBの規格でないクランクを使いたい
・異音(カチカチ音、きしみ音)
・防水/防塵性(シール性)

の3つが挙がると思います。

クランクの変更は、アダプターまたはコンバージョンBBにすれば良いので、その他の2つについて言及したいと思います。


<異音の原因と対策>


異音の原因は、

・フレーム側のシェルとベアリングまたはカップ(ワン)のはめ合いが緩い
・スピンドル(クランク)とベアリングのはめ合いが緩い

という精度の問題です。

 BB30の場合を例に挙げますが、シェルの内径はベアリングを圧入するので 41.96mm +0.025/-0 という精度を必要とします。
クランク側はデータが無いので分かりませんが、おそらく同じくらいの精度を必要とするでしょう。

ですが、その精度が悪く、径が広かったり楕円になっているとベアリングが振れる/叩かれるような感じになって異音が出ます。
30mmクランクや純正外のBBなど金属同士が接触するBBでは珍しくないことです。

おそらく、BB30のようなカートリッジベアリングをプレスするBBではカチカチ音、カップ(ワン)をプレスするBBではきしみ音が出やすいんじゃないかと思います。

ベアリングが緩かったりカップが抜けてくるような場合は、はめ合い用のロックタイト(641など)を塗ってプレスすることが解決方法になっています。軽度ならグリスまたはカーボンアセンブリグリスで治るかもしれません。

 原因は構造的な問題なので、規格のままのBB+クランク、金属のアダプター、コンバーターは使わず、下図のように樹脂製のアダプターまたは樹脂製のベアリングカバーを使っているBBを使うのが一番の解決方法になると思います。




あとは、最近多い左右のカップを締めこむタイプのBBもカップのズレや異音対策に効果があると思います。




シマノやFSA、SRAMなどの純正のプレスフィットBBが樹脂製になっているのは、おそらく異音がしないようにということと、フレーム側の精度が甘くても大丈夫だからだと思います。
BB30などのBBは当初高剛性を謳っていましたが、成す術もなしという感じです。

サードパーティー製のプレスフィットBBでは、上のBBのようなねじ込み固定タイプやクランクとベアリングが直に接触しないタイプが増えてきました、要するに以前のBSAのボトムブラケットの形に戻っているということです。

少し前のニュースですが、「T47」というスレッドタイプのBBの新規格が生まれたようなので、プレスフィットからおさらばできる日もちかいのかなと思います。



<BBネタ>


シマノ用のコンバージョンBBの場合、下図の上のように内径24mm(外径37mm)のベアリングを使っていることが多いです。
(BB90と同じベアリング)

異音解消+シール性を少しアップさせたい場合、内径が1mm大きい内径25mmのベアリング(6805)に交換して、シマノやRACE FACE、スギノのBBで使われているベアリングカバーをハメる方法があります。



↓こういうカバー


逆にシマノのBBのようにカバーが入っているものをダイレクトにしたい場合は、逆に25mm(6805)から24mmベアリングに変更すると良いでしょう。





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