02) 風神・雷神とともに北へ向かう
02) 風神・雷神とともに北へ向かう Going North with Fūjin and Raijin
プーケット 12:05 発の便に乗り、バンコク経由でチェンラーイへと向かう。
雨を降らし続けている低気圧のためだろうか、飛行機は大きく揺れ続けた。
"ベルトを締めて下さい" ランプが点いていた時間の方が、長かったと思う。
極めつけはスワンナプーム空港への着陸時、機体が滑走路に叩きつけられたかのような、大きな衝撃が有った。
あちこちで悲鳴が上がり、隣りの年配の女性客は見知らぬ私の手を握る。
滑走路を走って機体が停止し、何事も無いと分かった時には、安堵の歓声が上がった。
[風神雷神/→Pia-no-jaC←] (2009)
チェンラーイ行きの出発は 18:20 なので、まだ 5時間近く有る。
さてどうしようかと考えて、一年振りにラーミンタ (Ram Inthra) の路地を訪ねることにした。
空港のバス乗り場から #554番の路線バスに乗って、ラーミンタ路地へと向かう。
バスの窓から空を見ると、北東から南にかけて黒い雲が広がり、時折、雲が光るのが見えた。
どうやら私は、風神・雷神から逃れることは出来なかったようだ。
私は諦めて、バスの座席に身体を深く沈めて iPod を取り出し、日本を発つ前にダウンロードした "→Pia-no-jaC←" の "風神雷神" を聴いた。
< to INDEX >
[#0270]