制作する日記

美術作品の制作をしています


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さて、こりもせずにまた丸数字で始めてみました!
(長くなりそうな予感^^)
制作も旅のようなものですから、寄り道しつつ、けんかしつつ進んでいきます。
どうぞよろしくお願いします。



「箱根八夜」企画が決まったときから、どうやら広瀬哲哉氏の頭の中には「のぼり旗」のイメージが比較的はっきりあったようです。
八夜なので、まずは八枚。
甘酒茶屋さんに何枚もかかっているのれんや旗の藍色が、とてもきれいなので、かならず濃い青の旗を入れること。
祭りのような華やかさが欲しいので、色は複数あること。
というのがはじまりの条件でした。

そこで4色2枚ずつ、文字は白抜きで作ることにしました。
当初はのぼり旗専門のお店に依頼するつもりで、いくつか見積もりもお願いしたのですが、プリントではなく染色で、となると価格の面で折り合わず、自作することとなりました。
(プリントだと、色が裏面へ染み通らないため裏側は白っぽくなってしまうこと。インクが人工的な色になってしまい、箱根の自然の色や、甘酒茶屋の茅葺き屋根とは相性が良くないことが問題となりました)

自作する場合は、材料代に失敗する分を含んでおかなくてはいけないので(わたしの場合はとくにたくさん!)金額的には結局専門店にお願いするのと変わらないか、それ以上にかかる場合もあるのですが、なにより経験として残るのが大きく違います。
わたしがこれまで行っている染色は、輪ゴムによる荒い絞りでランダムなムラを出すものなので、今回の「のぼり旗」で必要とされる技法はまったく初めてのものになります。
そもそも白抜きってどうしたらいいのでしょうか。

友だちの作家・岩田マキちゃんに教わった「田中直染料店・東京渋谷店」へ向かいます。
夕暮れ間近な渋谷の街はざらざらとした灰色の感触で、街特有の雑多な匂いにあふれていて、田舎住まいのわたしには少々息苦しく感じられました。
本当に見つかるのか心配になってきたころ、目指す宝ビルを発見。
ここの3階がお店です。
エレベーターのドアが開くといきなり売り場になっていて、さきほどまでの空気とはまるで違っています。店員さんは京都弁で、渋谷のビルの中とは思えないくらい静かです。なにより、布や材料の匂いがするのにほっとして、すっかり落ち着きました。

店員さんに尋ねてみると、白抜きには三種類の方法があるとのこと。
ひとつは、白い布を文字の部分だけ糊で覆ってから染色する方法。
ふたつめは、染色してから色を抜いて白くする方法。
もうひとつは、染色した上から白い絵具を乗せる方法。

わたしが使っている染料だと、温度の関係から、ひとつ目の技法には向かないということでした。
3つ目の白い絵具は、見本を見るとやや固い白に見えたので、ふたつめの色を抜く方法を選びました。
この方法では、色の濃い染料の場合には十分色が抜けないこともあるようなのですが、その場合は3番目の白い絵具を乗せる技法を併用してみることにしました。

いずれの方法にしても、文字を抜くための型紙が必要になります。
店員さんは、てきぱきと型紙とそれを彫るための道具を揃えてくれます。
型紙を彫り、それに紗と呼ばれる薄い布をはって、カシューというものを塗って固定。
布を染めたら、それに型を当て、色を抜くための抜染剤を塗って、スチームアイロン処理すると、色が抜ける。
おおざっぱな流れはわかりましたが、ひとつひとつの工程を考えると、頭がこんがらかってきます。
材料は、必要な量を全部、店員さんに計算して送ってもらうことにしたので、とりあえず先のことは忘れることにしました。

布比較

数日後、材料が届きました。
まずは布の比較をします。
借りてきたお手本ののぼり旗をはさんで、2枚。
はためきかたを比べます。

向かって左が綿ブロード
    右が綿天竺

しなやかで少し光沢のある綿ブロードの方が動きがきれいだったので、こちらに決定。
若干の違いですが、空気が抜けやすく、風を受けすぎないようにも見えたので、旗という意味での耐久性の点でもこちらにしてみようと判断しました。


(つづく)







箱根甘酒茶屋劇場「箱根八夜」

 【日程】
 第一夜  3月22日(土)18:30~
 第二夜  4月26日(土)18:30~
 第三夜  5月10日(土)18:30~
 第四夜  6月28日(土)18:30~
 第五夜  7月19日(土)18:30~
 第六夜  8月23日(土)18:30~
 第七夜  9月13日(土)18:30~
 第八夜 10月11日(土)18:30~

 【プログラム】
 18:30~       第一幕 甘酒茶屋店主ごあいさつ
 19:00~19:40  第二幕 箱根八夜コンサート 前半
 20:00~20:40  第三幕 箱根八夜コンサート 後半

 【出演】
 第一幕  箱根甘酒茶屋店主 13代目 山本 聡
 第二幕、第三幕
      広瀬 哲哉   (10ホールズハーモニカ奏者)  
      井口克彦 (シンガーソングライター)
 【会場】
 箱根甘酒茶屋劇場
  〒250-0314 
 神奈川県足柄下郡箱根町畑宿二子山395-1
 電話番号0460-83-6418

 【入場について】
 入場無料です。どなたさまもお気軽におこしくださいませ。
 「箱根甘酒茶屋劇場箱根八夜」でのご飲食代金、CDほか、「箱根八夜」関連商品の
 利益はすべて「石畳の道の保全活動」に寄附されます。

    
 



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