味の素と武田薬品工業は3月16日、骨粗鬆症治療薬リセドロン酸ナトリウム水和物の月1回投与製剤について、日本でフェーズ3試験を開始したと発表した。

 リセドロン酸ナトリウム水和物は、味の素が米P&G社から導入し、武田薬品、アベンティス・ファーマの3社で共同開発したビスフォスフォネート系骨粗鬆症治療剤。2002年に1日1回投与製剤、07年に週1回投与製剤を発売し、現在はアベンティス・ファーマに代わって05年に味の素から販売権を取得したエーザイがアクトネル(08年度の国内売上高93億円)、武田薬品がベネット(163億円)のブランド名で販売している。

 ビスフォスフォネート系の経口剤は、服用後少なくとも30分間は横にならず、飲食 (水を除く) や他の薬剤の経口摂取を避けるなど、服用に関して注意が必要になる。味の素と武田薬品では、服用頻度が減ることで、患者の利便性が高まるとしている。

 武田薬品では週1回投与製剤がベネットの売り上げの65%を占め、味の素も「より少ない服用頻度の薬剤が選ばれる傾向がある」とする一方、服用頻度のバリエーションを増やすことについて両社では、飲み忘れの懸念から1日1回投与を好む患者もいるなどとし、「患者のライフスタイルに合致した幅広い選択が可能になる」としている。

 国内のビスフォスフォネート系の経口の骨粗鬆症治療薬には、1日1回投与と週1回投与の万有製薬/帝人ファーマのフォサマック/ボナロン(アレンドロ酸ナトリウム水和物)、1日1回投与の大日本住友製薬のダイドロネル(エチドロン酸二ナトリウム)があるが、いずれも月1回投与の開発については公表していない。

 国内の骨粗鬆症治療剤の市場規模は1700億円。月1回投与製剤は、08年から米国、09年からオーストラリア、韓国で発売されている。


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