アクセルレートについて考える その2
前回のお話し ←クリック!クリック!
の続きです。
前回はアクセルレートの意味に言及してきましたが、今回はアクセルレートをスイング論としてお話ししていきましょう。
この欧米式なアクセルレート、どんな状況で使われる言葉なのでしょうか?
もちろんいろんな例が挙げれるかとは思いますが、例えばレッスンを受けに来られたお方が↓
こういった左ひじの引けによるスライスを頻発してしまうお方だったとしましょう。
うちのレッスンでもよく見受けられるこの症状。
スイングアドバイスとしてはいろいろな方法があるのですが、欧米式レッスンでは
『もっとヘッドをアクセルレートさせて下さい』
という風に使うのではないかと思われます。
左ひじの引けてる要因は左腕が力んでフォローが縮こまってるようになってるのが原因だとティーチングプロが考えたとしましょう。
もっとヘッドを目標方向に放り投げるような感覚で伸ばせれば改善すると考えたとするならば、力む方向を体に引き寄せる方向ではなく目標方向にする、すなわちヘッドを目標方向に向けて加速させるアクセルレートをイメージさせるのが解消法と考えるワケです。
この場合、ヘッドでの加速感をイメージさせる事が大事で↓
他のスポーツに無くて、ゴルフだけにあると言われている特有の動きはインパクト直後にあたる上の画像の動き。
インパクト以降、顔の正面や重心はまだボールのあった位置付近にあるにも関わらず、ヘッドだけ先に出ていく動きはターゲットにボールを飛ばす動きとしてはとても重要です。
体の動きでは無く、ヘッドを意識的に加速させるイメージを持たせる事によって、自然とこういった動きが出来るようになるという事がが大事なんですね。
アクセルレートはヘッドの動きを加速させるように使う言葉なんだそう。
体の動きよりヘッドの動きを語るところが効率を求める欧米っぽい発想だなぁ・・・っと思ったりします。
加速というのは↓
イメージとしては急激な加速ではなく、振り子を加速させるような意識とすり合わせるのが良いでしょう。
重たいボールを振り回しているようなイメージでして↓
切り返し(トップ)からボールの重さが重力に従って徐々に加速する、そんな加速感をイメージして下さい。
ゴルフのアタックとかヒットという表現はしません。
あくまでゴルフの【スイング】なワケですから、加速感も徐々に加速する【振り子】のイメージを持つ事が重要になります。
次回はクラブフィッティング論とアクセルレートの共通点についてお話します。