日本の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が、アイスランド火山の噴火後3日間に及ぶ噴煙の様子をとらえた。噴煙は太陽光を遮るほか、地上に落下すると北極圏の雪や氷が黒くなって融解を加速する可能性がある。観測結果は、今後の気候変動を予測する上で役立つという。

 いぶきは紫外、可視、赤外の3種類の光をとらえるセンサーを搭載している。今回、国立環境研究所などが得られた観測データを画像処理した。

 それによると、大規模噴火翌日の15日には噴煙が、英北部からスカンディナビア半島に流れているのを鮮明にとらえた。16日には進路を変え、欧州北部のドイツやポーランド、リトアニアなどの上空に広がっている。また17日は引き続き火山が噴煙を上げているほか、ロシア西部にまで到達している。昨年1月に打ち上げられたいぶきは、二酸化炭素とメタンの濃度を世界で初めて同時観測しているほか、噴煙のようなエアロゾル(ちり)や雲を識別することができる。【田中泰義】

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