2月22日(水)

 

中国茶の日でした。

 

 

タイトルの「湖広熱 天下足」の湖広は、湖南省・広東省・広西チワン族自治区を指します。

そして、その地域が夏じゅうぶん暑いと、農作物の出来がよく、

国中が食べ物に困らないという意味だそうです。

 

先生は、今月初旬に行かれた広西チワン族自治区の旅行からお戻りになったばかり。

その旅行でのわくわくするようなお話と共に、

現地で出会われたお茶を紹介してくださいました。

 

 

まずは、ゴールデンカメリヤで作った花茶です。

この美しい鮮やかな黄色は、広西チワン族自治区とベトナムとの国境沿いの

この地域でしか出せない色だそうです。

この花は、今から100年ほど前、ベトナムの山中で

フランス人の学者によって発見されました。

以後、この色の美しさに魅かれた世界中の人々が、自国でも栽培できるよう品種改良に

努めましたが、クリーム色が限界。

なんでもこの地域にしかない菌の作用によっての、この色が出るそうです。

 

 

国賓金花茶 2016年

広西チワン族自治区防城港市十万大山一帯

長寿と剤をもたらす幸福の花と言われています。

国家一級保護植物です。

 

 

甘い香りと、苦みのある味。

この苦味が体、特に胃腸に効くということです。

 

 

沸騰湯を注いだ後、このように再沸騰しました。

苦味は、再沸騰することによって、より多く出ます。

 

 

2種目のお茶は、ジャスミン紅茶です。

普通、ジャスミンは緑茶や白茶のように香りのきつくないお茶と組み合わせるのですが、

そこを敢えて紅茶と組み合わせています。

 

 

茉莉紅茶 2016年

広西チワン族自治区南寧市横県

「周順来」

 

この地域は、ジャスミンの一大産地だそうです。

ただ、一般にこの地域では、ジャスミンは生産しても、茶葉は他の地域で栽培したものを

使っています。

しかし、「周順来」さんは、ご自分のところで、ジャスミンもお茶も作っているのだそうです。

 

お茶とジャスミンのバランスがすばらしい、どちらかが勝っているというのではなく、

共に活かし合っているお茶だというのが、先生評です。

わたしは、単に「おいしいね」としか言えませぬ。

まだまだ、修業が……

 

 

 

それから、「周順来」さんは、とってもやり手の方のようで、紙コップも販売しているそう。

この紙コップ、ただの紙コップにあらず。

中に茶葉が入っています。

ティーバッグというのがありますが、これは、さあ、何と言えばいいのでしょう。

 

 

今日の点心は、ほたてのスープ。

中に餃子がはいっています。ナンプラーとレモンの香り。

 

 

お茶うけは、ベトナムのキャンディー 干しぶどう、味付きアーモンド。

すべて、現地の朝市で購入されたものだそうです。

 

今日も、先生のセンスに脱帽でした。