大学受験資格が得られる高校卒業程度認定試験(高認)で採点ミスがあり受験者約1800人の合格判定が遅れた問題で、国が採点プログラムを改修した日立製作所(東京)を相手取り、約7920万円を求めた損害賠償訴訟を東京地裁に起こしていたことが7日、分かった。同日の第1回口頭弁論で日立側はプログラムミスを認めつつ争う姿勢を示した。

 訴状によると、平成17年度にそれまで行われていた大学入学資格検定(大検)から高認に移行する際、日立がプログラムで採点方法を間違って設定。19年度までに計6回の試験で採点ミスが発覚した。

 文部科学省はその後、受験者に和解金約7194万円を支払ったほか、わび状発送費用など約725万円の費用がかかったとしている。

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 ◆江戸前と肩並べ

 「大阪湾でとれるアナゴがおいしい」と聞いた。

 正直にいう。「大阪湾」と聞いただけで、あまりいい印象は持たなかった。汚れた海というイメージが強く、そこでとれる魚介類がおいしいとは、とても思えなかったのだ。

[フォト]天ぷら、丼、白焼き…絶品の「泉州アナゴ」

 疑念を抱いたまま、堺市堺区の出島漁港を訪ねた。

 「なぁにをいうとるか。ここでとれるアナゴは日本一ぞ」。一喝された。堺市漁業協同組合の組合長で漁港内の「とれとれ市」運営にもかかわっている高田威さん(60)は、漁師仲間では「泉州アナゴ」の名で通っている大阪湾のアナゴについて、とくとくと説明してくれた。

 「大阪湾は日本でも指折りの漁場なんや。特にアナゴは、アオスジハゼ、パッチンエビといったエサが豊富だから、よう肥えて脂ものっとる。くさみもない」

 アナゴは、湾など静かな海の底の藻や泥の中に住んでおり、「昔は、大阪もんは江戸前と肩を並べるほど有名だった」という。

 ◆脂もたっぷりと 

 百聞は“一食”にしかず。実際に食べさせてもらうことにした。

 高田さんはとれたてのアナゴを手際よくさばき、あっという間に約20匹を腹開きにしてしまった。それをパックに詰め、「うちの魚を卸してる店が近くにあるから、そこで」と近くにある定食屋へ。急な訪問にもかかわらず、店の大将は二つ返事で料理を引きうけ、煮アナゴ、白焼きなどを手早くつくってくれた。

 煮アナゴは少し薄目の甘辛味。白焼きは塩だけで。ごまかしのきかないシンプルな食べ方。恐る恐る箸(はし)をつける。ん、これは…。脂はたっぷりとのっているが、しつこくはない。なんという上品な味。失礼ながら、この期に及んでも、「本当に大阪湾でとれた魚なの?」と高田さんや大将に再確認していた。

 ◆乱獲で希少に 

 「大阪湾が汚ないというのは、10年前までのこと。行政や企業が努力したおかげで、水質は見違えるほどようなってるで」

 高田さんはいう。漁場は淀川河口以南から泉州にかけての大阪湾。アナゴは昼間は泥の下などに眠っていて、日没ごろから夜にかけて行動する。漁は、エサを仕込んだ「アナゴかご」と呼ばれるかご状の網を昼の3時ごろに沖合に出て仕込み、夜中に回収する、という方法で行う。

 1回の漁で150~300個のかごを仕掛け、水揚げはわずか20~30キロ。以前は100キロはとれていたというが、「乱獲が原因で少なくなってきた」。

 このため、一般のスーパーなどには出回らず、漁港内の「とれとれ市」や地元の料理屋、大阪市内の一部の高級料亭でしか味わえない。泉州アナゴは、食べたくてもなかなか食べられない高級品だったのである。

 その昔、「茅渟(ちぬ)の海」と呼ばれた大阪湾では、アナゴのほかにも、タコ、イカ、メバル、カレイ、タチウオ…と豊富な種類の魚介類がとれる。

 「海の恵み、大切にせなな」

 ベテラン漁師のつぶやきに、素直にうなずいた。

 文・古野英明

 ■白焼き、天ぷら… 甘みがじわーっと

 「いつもなら、ここ(とれとれ市)で料理して出してあげられるんだが、あいにく工事中なので」と高田さんが連れていってくれたのは、南海本線・湊駅前にある「お食事処 かつまさ」。大将の矢野政実さん(62)に、泉州アナゴを料理してもらった。

 煮アナゴと白焼き、天ぷら、アナゴ丼の4品。煮アナゴは薄い甘辛味、白焼きは塩だけで。「素材に自信がないと、こんなもん出されへんわ」と矢野さん。くさみは全然なく、アナゴの甘みがじわーっと口の中に広がる。

 揚げたてあつあつの天ぷらはさくっ、ふわっという食感が楽しい。その天ぷらを2匹分、ご飯に乗っけたアナゴ丼も絶品。一気にかき込んでしまった。

 「アナゴだけでなく、高田さんとこの魚はどれも新鮮でうまい。あっという間に品切れや」

 一見、どこにでもありそうな定食屋。店のメニューを見ても、トンカツ、ハンバーグ、エビフライといった定食ものが多く、海の幸の料理は書かれていない。これは「不定期にしか入ってこないから」で、漁の具合にもよるが、金、土、日の週末に入荷することが多いという。

【メモ】お食事処 かつまさ

 堺市堺区出島町2丁2の7▽TEL072・241・5316▽営業時間 午前11時半~午後2時、午後5時~9時▽トンカツ、ハンバーグ、エビフライなど各種定食は850円。四季折々の魚介類は不定期の入荷。煮アナゴと白焼き(1匹分)は500円ほど、アナゴ丼は1200円ほど。

【とれとれ市】堺市堺区大浜西町24 出島漁港内▽TEL072・221・7272▽堺市漁協連合会が土・日曜日に開く「とれとれ市」では、地元漁師自らがその日に水揚げされた新鮮な魚介類を直接販売する。また、すしや刺し身などをその場で食べられるコーナーや、バーベキューを楽しめるコーナーも。現在工事のため閉鎖中で、6月19日、リニューアルオープン。マグロの解体ショーなど各種イベントが行われる予定。

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