「政治とカネ」問題や米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の難航で党勢が低迷する民主党。一方で自民党も分裂騒動が続き、二大政党いずれもが弱みを抱えたまま今夏の参院選に突入しそうな状況だ。特に、党勢を如実に示すのが比例代表。各党の情勢も混沌(こんとん)としている。

 民主党は、有力労働組合の支援を受ける小林、加藤、柳沢、直嶋、那谷屋、津田らが安定した戦いとなりそうだ。五輪メダリストの元体操選手の池谷や、女優の岡崎らタレント候補はどこまで浮動票を集められるかが焦点。

 だが政権の迷走で、大勝して与野党逆転を果たした平成19年の前回参院選、政権交代を実現した昨年の衆院選に比べると明らかに党勢は衰えている。前回参院選の比例代表では過去最高の2300万票余で20議席を得ているが、現状では維持は困難だ。どこまで下落幅を抑えることができるかが鍵になりそうだ。

 自民党は、有力業界団体の相次ぐ離反で、大量得票を見込める候補が不在となり、苦しい情勢が続いている。目標は、比例14議席にまで落ち込んだ前回参院選からの上積みだが、政党支持率が上昇する気配がなく、議員の離党、新党結成が続いて組織基盤も崩れて、反転攻勢の形がつくれていない。

 現職では脇、秋元らが上位入りを狙う。中村、水落は支持団体が比較的安定している。新人の元日本看護協会理事の高階、元航空自衛官の宇都は組織票に期待する。昨年の衆院選で落選して、参院選に鞍替えした佐藤、片山は知名度を武器に国政復帰を目指す。プロ野球巨人の前監督、堀内は浮動票狙いの目玉候補だ。

 公明党は、従来、候補者名での投票を支持者に働きかけてきた。今回は一時、党名投票を検討したが、結局、「党対党」の選挙協力関係を解消した自民党の支持層にも呼びかけやすいよう候補者投票とした。全国を7ブロックに分け、それぞれ候補者名で支持者に投票を訴えるなど組織選挙で優先候補8人の当選を目指す。

 共産党は、近畿を地盤とする市田が知名度を生かし有力。仁比は九州、中国、四国、大門は北海道、東北などで支持票の掘り起こしを図る。

 国民新党は、総務政務官の長谷川が最大支持基盤である郵政団体の支援を受け党内では優位。ほかに作曲家、プロレスラーや元衆院議員らも公認し、票の上積みを狙う。

 新党改革は党を旗揚げしたばかり。代表の舛添要一は1000万票獲得、10人当選を目指す方針を表明した。改選を迎える幹事長の荒井、改革クラブ代表だった渡辺らが出馬の構え。

 社民党は、閣僚も務める党首の福島が、高い知名度で挑む。これに自治労の支援と地域票が見込める元大分県議の吉田、元衆院議員の保坂らが続く。

 たちあがれ日本も党を旗揚げしたばかり。民主の単独過半数阻止を掲げ、15人程度を擁立する方針。自民に代わる反民主票の受け皿を狙う。

 みんなの党は、急速に党勢を拡大している。世論調査でも民主、自民に次ぐ政党支持率で、改選ゼロだが躍進の勢いがある。地方議員、首長経験者らが支持拡大を図る。

 新党日本は、複数擁立に向け人選の最終段階。19年参院選は177万票で1議席を確保した。

 このほか、東京都杉並区長の山田宏が結成した日本創新党や、前回の衆院選に大量擁立して注目された幸福実現党、維新政党・新風も比例代表での支持拡大を狙っている。(敬称略)

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