「2010年からの2型糖尿病治療では、GLP-1受容体作動薬の登場で、血糖降下作用の高さと低血糖・体重増加が裏腹ではなくなる」―。東大大学院医学系研究科代謝栄養病態学の門脇孝教授は2月16日、ノボノルディスクファーマ主催のプレスセミナーで講演し、同社が1月に承認を取得した2型糖尿病治療薬ビクトーザについて、こう強調した。使用のタイミングについては、「2型糖尿病の早期軽症時期からよい適応になる」との見解も示した。

 ビクトーザはGLP-1受容体作動薬として国内初の承認を受けた2型糖尿病治療薬。膵β細胞上のGLP-1受容体に作用してインスリンの分泌を促し、1日1回の皮下注射で血糖値をコントロールする。

 門脇教授は臨床試験の結果からビクトーザについて、▽インスリンに次ぐHbA1c低下作用がある▽低血糖のリスクが低い▽体重減少効果がある▽肥満・非肥満にかかわらず、優れた血糖降下作用を示す▽1日1回投与で空腹時血糖も食後血糖値も低下させる―などと指摘。また、今後エビデンスの蓄積が必要としながらも、膵β細胞保護による糖尿病の進行阻止の可能性も紹介した。

 さらに使用の時期については、腎症などの合併症の抑制につながる診断早期の積極的な血糖コントロールや、インスリンレベルの低下を防ぐ早期からの膵β細胞保護の重要性を指摘し、「糖尿病の始まりの時期からよい投与の適応になる」と述べた。

 門脇教授によると、これまでの治療法では、▽治療薬は、インスリン分泌不全状態かどうかに加え、肥満か非肥満かによって選択される▽低血糖を恐れ、効果の弱い薬剤から使用していく風潮がある▽血糖値の低下に伴い、体重増加を来しやすい-などの特徴があった。食事・運動療法からインスリン治療に移行するにつれ、平均HbA1c値が上昇するなど、治療の強化が必ずしも血糖コントロールの改善につながっていないという。


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