岡田克也外相がゲーツ米国防長官と3月29日にワシントンで会談した際、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先について、日米が合意しているキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)とする現行計画を政府案の検討対象から外して説明していたことが1日、分かった。ゲーツ長官は日本側から現行計画の説明がなかったことに怒り、岡田氏は「現行案の実現は厳しい」と説明したという。日米外交関係者が明らかにした。

 現行計画を巡っては鳩山由紀夫首相や北沢俊美防衛相が除外する姿勢を示す一方、岡田氏は米側への配慮から排除しない姿勢だった。米側との交渉本格化に伴い、現行計画は困難とする日本側の立場をより明確にしたといえる。

 岡田氏が会談で説明したのは、キャンプ・シュワブ陸上部と米軍ホワイトビーチ(同県うるま市)沖合の移設先2案に、普天間の基地機能の県外への分散移転を組み合わせる案。会談ではゲーツ長官の不満に対し岡田氏は「他の案もぜひ検討してほしい」と要請した。関係者によると、岡田氏が訪米に先立つ3月26日にルース駐日米大使と会談した際は、現行案も検討対象として説明していたという。【野口武則】

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