愛のめぐりあい | Untitled



愛のめぐりあい(’95)フランス国旗イタリア国旗ドイツ国旗


監督:ミケランジェロ・アントニオーニヴィム・ヴェンダース


脳卒中で倒れたアントニオーニ監督の13年ぶりの作品。

でも、病み上がりだからヴェンダースにも手伝ってもらいましたというオムニバス。

本筋の4つの話をアントニオーニが、つなぎ部分をヴェンダースが撮ったらしい。

映画監督に扮したジョン・マルコヴィッチが狂言回しの役回りで

彼が旅先で出会う人々(豪華メンバー!)の “愛のめぐりあい” の物語。



第1話 「ありえない恋の物語」
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霧の立ちこめるイタリアのフェラーラ。

町から逃げてきた青年シルヴァーノ(キム・ロッシ=スチュアート)と

町から逃げられない女性教師カルメン(イネス・サストーレ)が出会う。

豪華な出演陣が揃う中、比較的知名度の高くない俳優による

この第1話が1番好きだったという、皮肉な結果に。

霧に包まれたフェラーラの街が何とも言えない雰囲気を醸し出していて。

その中での、男と女の詩的な会話。 身も心も触れるか触れないかという

微妙な駆け引きがたまらなかった。



第2話 「女と犯罪」
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イタリアの港町ポルトフィーノ。

港に面する通りのブティックで働く美しい女性(ソフィー・マルソー)に

釘付けになってしまう映画監督(ジョン・マルコヴィッチ)。しかし、彼女には暗い過去が・・・

全編を通して言えることですけど、この作品はロケーションで勝負アリといった感じ。

波打ち際にたたずむソフィー・マルソーの姿だけで、完成された作品なっていたように感じる。



第3話 「私を探さないで」
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フランスのパリ。

2組の男女(ピーター・ウェラー、ファニー・アルダン、キアラ・カゼッリ、ジャン・レノ)の

愛の選択とめぐりあい。 ジャン・レノはいらんかったかな(笑)

そのジャン・レノが帰ってきた高層マンションの一室。

妻が出て行ってしまった、その部屋のがらんとした空虚感がアントニオーニらしい。

第3話と第4話を結ぶ挿話に、マルチェロ・マストロヤンニとジャンヌ・モローがちょろっと出演。

豪華だこと・・・・・。



第4話 「死んだ瞬間」
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フランスのエクス・アン・プロヴァンス。

ホテルから出てきた青年(ヴァンサン・ペレーズ)は

向かいの建物から出てきた女性(イレーヌ・ジャコブ)に一目惚れ。

一方的に彼女に話しかけながらついて行くのだったが・・・・。

男が「死ぬのが怖い」と言い、女は「生きるのが怖い」と言う。

古都エクス・アン・プロヴァンスがとにかく美しいっ。

しかもイレーヌ・ジャコブだし、大聖堂の中のシーンも素晴らしかった。


→  ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品



“愛”をテーマにミケランジェロ・アントニオーニ監督が描いたオムニバスムービー。
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