【ジュネーブ伊藤智永】世界保健機関(WHO)は23日に開いた専門家による緊急委員会で、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)が最悪期を過ぎたとする判断を先送りした。

 北半球で感染が減少している半面、最近も西アフリカで新たな発生が報告されるなど、南半球ではまだ感染拡大の可能性があるとの意見が出て、なお数週間は推移を見守る必要があると判断した。経過観察を経ても事態が悪化しなければ、改めて緊急委員会を開き、再び最悪期を超えたかどうか判定する。

 WHO執行部は、事前にフクダ事務局長特別補佐(新型インフルエンザ担当)が「最悪期脱出」認定への期待を表明するなど、緊急委員会の開催は大流行終息への第一歩と位置づけていた節がある。そのため先送りが決まると、チャン事務局長らは長時間、対応策を協議した。

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