先日4月2日のニュースです。(韓国KBS)


「自分は幻を通して未来を見ることができる、自分の祈祷を受ければ天国のリストに記録される」と信者に献金させ、高級ヴィラに住み贅沢生活を送っていた老婆が逮捕されたというニュース。


被害総額は100億ウォンを超えると推定されているそうです。
日本円にして10億円を超える被害金額。


この70代のおばあさんの詐欺行為、統一教会の清平の祈祷院のイタコおばさんのしてることと同じような???


このおばあさんは信者たちから「淑母ニム(淑母様)」と呼ばれていたそうです。



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「私は預言者だ!」70代老婆のふたつの顔
http://news.kbs.co.kr/news/NewsView.do?SEARCH_NEWS_CODE=2837587&ref=A




探査船が火星まで行く時代。しかしまだ不明なのはまさに私たちの未来です。
だから預言者がいると信じているひともいます。
本当に今の時代に「預言者」がいるのでしょうか?


今は72歳の老婆になってしまった李某氏。(*李は老婆の姓)

李老婆は19年前、幻を通して未来を見通すことができると人々の前に姿を現しました。

被害者キム・スッキ氏(仮名)は、 李老婆の詐欺の最初の対象者でした。
平素から信仰心が篤いと知られていたキム氏は、自分自身が大きな不幸に見舞われるという 李老婆からの脅しの言葉を聞き、祈祷院で一ヶ月間精誠を込めて祈りました。


李老婆が未来を見通すことができるということを固く信じ、一ヶ月間の祈祷のあと李老婆に会い、 李老婆を「預言者」として信奉するようになりました。


その後李老婆は、首都圏の一部の祈祷院で「淑母様」と呼ばれ、「預言者」と言われるよになりました。
一度「預言者」と噂になると、その噂に尾ひれがつき、 李老婆は自然と自分を信じる多くの信徒を率いるようになりました。


集まりをするのに建物はひとつもなかったので、あちこちの祈祷院を移動しながら集まりを行い、毎週1回開かれる祈祷会には、信徒40~50人が集まっていました。


しかし、最も不思議なことは、信徒たちの中には、李老婆を直接見たことがないひとが大半だったという事実です。

祈祷会は代理人が率い、信徒たちは、李老婆と電話で話すのがすべてでした。

しかし信徒たちは李老婆を預言者であると信じて従ってきました。


李老婆の手口は意外に簡単なものでした。
A信徒にB信徒について尋ねた後、今度はB信徒に電話して「幻を通してあなたの心配事やこれまであった良くないことを見た」と言って、あたかも自分が見通したように話すというものです。


もしA信徒がB信徒に「預言者様にあなたのことを話した」と伝えるならば、簡単にばれる手口でした。

しかし、李老婆は信徒同士の会話を禁止しました。特に「自分についての話や自分との通話について他の信徒に言うならば、悪魔からつけこまれる」と脅迫しました。


信徒たちは一堂に会して祈祷しながらも李老婆についての話はいっさいせず、結局はすべての信者が李老婆の詐欺の被害者になってしまいました。


いったん李老婆を預言者として信じ始めた信者の被害は、取り返しがつかなくなるほど大きくなりました。


李老婆はある信徒に 「娘が性的暴行されるのを幻で見た。これを防がなければならない」と電話で話して脅し、献金を要求しました。


ある信徒には、サラ金まがいのことをして「金を返さないのなら臓器を売ってでも金を返せ」と呪いの言葉を浴びせました。


そして、献金を出して自分の祈祷を受ければ天国のリストに記録されるという、典型的な詐欺行為を広げました。


この李老婆の言葉だけを信じて、病院で治療を拒否した男性は、持病が悪化し亡くなる、ということもおこりました。


李老婆はこのような手口で、なんと20年近く預言者として君臨し詐欺行為を行ってきましたが、信徒たちには「山の中で祈祷して過ごしている」と伝えていました。
李老婆の代理人は、李老婆があまりにも長い期間祈祷してきたため、膝がラクダの膝のように変形したと伝えたりしました。


が実際は李老婆は、270平方メートルの高級ヴィラに住み、高級バッグをいくつも購入するなど、豪華な生活を楽しんでいたのです。
被害者がサラ金で借金し献金したお金で、贅沢な豪華な生活を享受していたのです。


問題は、このようなあきれる詐欺行為の全貌がまだ明らかにされていないということです。警察に李老婆を控訴した人は3人、被害額は10億ウォン水準です。

が警察では、宗教上の理由で告訴をしないことにした被害者ははるかに多いと明らかにしました。少なくとも被害者は約30人余り、被害額も100億ウォンは充分に越えると推定されます。


李老婆の長年にわたる預言者の生活は、継続する李老婆の献金要求に疲れたある信徒の、気転をきかせた試みで終わりを迎えました。


この信徒は李老婆の霊的な能力を確認するために、「夫と離婚することになった」という嘘を李老婆の前で言いました。
すると李老婆は「離婚することを幻で見た」と言いました。
これで李老婆の預言がはずれたということになりました。


このようにして偽預言者だとばれた李老婆の預言者生活は、最初に預言者になった過程がそうだったように、信徒たちの間で噂になって終わりました。

預言者淑母様を信じていた信徒たちには 怒りと虚しさだけが残りました。


電話を通しては狡猾で冷淡で、激しく信徒を責め立てていた「預言者」でしたが、実際の姿は小さくみすぼらしい70代の老婆でした。


記者はこの詐欺師預言者に「被害者に申し訳ないと思わないのか」と尋ねました。

手錠をはめられた李老婆の答えがまだ驚くべきことです。


「私は誰かのために祈ると幻が見えた」



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SBSでもこのニュース見たのですが、SBSではこのお婆さんの高級ヴィラの中の様子も映ってました。

ブランドの鞄がいっぱいありましたよ。


そして逮捕されてもこのお婆さん、

「私は神の郵便配達人だ」と言ってると報道されてました。