将棋のユニバーサル杯第36期女流名人位戦(主催・報知新聞社、日本将棋連盟、特別協賛・株式会社ユニバーサルエンターテインメント)で、新名人となった里見香奈女流名人(倉敷藤花、18)の就位式・祝賀パーティーが25日、東京・元赤坂の明治記念館で行われた。最後の制服姿で登場した里見は「棋力向上と、もっと勉強すること。普及活動もできたらいいな」と今後の抱負を語った。

 晴れの舞台に立った18歳のスピーチに、会場は笑いと拍手に包まれた。「(女流名人になって)師匠(森鶏二九段)がごちそうしてくれたうなぎがおいしかったので、またうなぎをおごってもらえるように頑張ります」

 史上4人目の10代での女流名人位。ニューヒロインの誕生を約200人の出席者が祝福した。就位式の直後は、パーティー会場に向かう里見をメディアが包囲。予定になかった会見が催されるフィーバーぶりとなった。

 対局同様、この日もブレザーの制服姿でマイクに向かった里見は「女流名人は棋士になってからの大きな目標でした。盤を挟んで清水(市代=女流王位・女流王将)さんと将棋を指すことはすごく勉強になった。内容は苦しかったけど、素直にうれしいです」と喜びを語った。カンニングペーパーは使わず、スピーチは丸暗記。朝起きてから、主催者や関係各位への感謝の言葉を完全に覚えた。「ちょっとだけかんじゃいましたけど…」

 将棋盤を離れれば、お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」を見るために家族とチャンネル争いをする普通の18歳には、史上初の女流5冠、そして打倒男性プロの期待がかかる。日本将棋連盟・米長邦雄会長からは「里見さんには、女流ナンバーワンの地位を築いてもらうとともに、男子プロを(タイトル戦で)やっつける第1号になってもらいたい。男のタイトルを取る気迫で頑張ってください」とエールを送られた。「いい将棋を指して、勝てたら本当にいいなと思います」。その言葉には、女流名人としてのプライドがにじみ出た。

 今月5日に島根県立大社高校を卒業。進学せず、4月からは故郷の出雲市を拠点にプロ棋士の活動に専念する。目下の悩みは、これまでは制服で通してきた対局での「勝負服」をどうするか。「スーツにしたいんですけどピンクは浮いちゃうし、黒はお葬式みたいになっちゃう。濃いグレーのスーツかなあ」

 花揺れる春。桜の開花とともに、制服を脱いだ18歳の新しい一歩が始まる。

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