『年齢不詳女』への道DX

燃え上がるアンチエイジング魂に火をつけるべく
目下、簡単 確実 効果炸裂!の技を探求中!
迫り来るにっくき老化と重力に立ち向かうノウハウをシェアしちゃいます 


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今日は TVでも有名になった 行列のできる高級ハンバーグを買いに出かけた。
販売は8:30からだが 前回9:00にノコノコ行って1つも買えなかった悔しい経験がある。
当然リベンジ戦への気合の入れ方は違う。今朝は朝5:00起き。整理券配布が7:00
1番前に並んだ私は 今日最初に焼けた“熱々ジューシー肉汁たっぷりぃの神戸牛ハンバーグ”を手にすることができた。
匂いいだけで 丼3杯はいけそうだ、それに早起きなんて苦にも思わない。
お昼はこれで高級ハンバーガーに決定だ♪ あ、採れたてレタスも買って帰ろう♪


澄みきった蒼い空が眩しい すこぶる快晴。だが風がかなり強くなってきた。
こういう日は 花粉症持ちには地獄の1日になる。先制攻撃を遭う前に用心用心とばかりにポケットから 超立体マスクを取り出した。 するとそれより先に何かが鼻の穴へ侵入した感触があった。こ、これは杉花粉軍団の先制攻撃か!くぅ~~なんという失態
嫁入り前の娘とは 誰も判断しないであろうダイナミックな くしゃみが襲う。
その勢いで 私の手から高級ハンバーグの袋が弧を描くようにスッ飛んでしまった。


「あーーー あだじの ひゃん、ひゃんばぁああぐぅが~~~~」

突然視界に 落ちた袋をそっと拾う ぶっとい手。 

「あ、ありがとうございます」とお礼を言おうと立ち上がった瞬間。
信じられない光景に目を疑った。

男は 一口でハンバーグ5個を全て食べてしまったのだ。1個1500円のハンバーグをなんと5個も。強いて言えば 交通費+購入待ち時間代含めると 1個あたり3000円にはなろうか その超高級ハンバーグを なんとこの男は断りもなしに勝手に1口で全部食べてしまったのだ。


「ちょっ、ちょっとアンタ!なんで人の超高級ハンバーグ食べてんのよ!!!」


「そうでごじゃいますかぁ いやぁいやぁ 思わずこの臭いに我慢できずに
食べてしまいましたでごじゃいますぅ ホホホ・・・・どうもすみませんねぇ」と幸せそうな顔で平謝りするヘンな男

な、なんだ この男。春とはいえ まだ平均気温7℃だというのに 上半身裸の上にかなり派手なベストを羽織って、ズボンはとび職専用の奇妙なデザインだ。頭には顔の大きさにはかなり不釣合いな小さい帽子をのせている。
まさに アランビアンちっくな コスプレ衣装だ。

普通なら こんな変態ちっくな男には関わりたくないのだが なんせ1個3000円(相当)のハンバーグx5個の代償をしてもらわない限りは納得できない。

「お詫びにあなたの望みを1つだけ叶えて差し上げましょう」

え?何を馬鹿なことをと思ったが とりあえずハンバーグ5個を返してもらってサッサと帰ろうかと頭をよぎったが、突然ある人に会いたいという想いがセンチメンタルにも浮かんできた。

望みを1つだけというのだ。確かに1個3000円(相当)のハンバーグはいつでも買える。お金というのもあるが、どうせなら お金で買えないものの方が価値は高いだろう。計算高い私の脳みそは 今までにない速さで結論を出した。


「じゃあ 会いたい人がいるの。叶えてくれる?」

「では 言葉に出さないでいいですから イメージして下さい」

気持ちを集中して 懸命にイメージした。


「悪霊退散!悪霊退散!うむぅ~~~ おのれぇえええーーー!」

と突然 ガタイのいい坊主が汗だくで 目の前に現れ大声で御祓いを始めた。
念仏まで唱えだしとても尋常じゃあない。
周りの人もこちらを見て 笑いながら集まってくる。あ、写メはやめてね マジこの人ヤバイから 私までなぜか言い訳をする始末だ。


「違うから!この人じゃないの!!早く消してよ!!」

「でも 織、おっといけない。この人に間違いないでしょう?」

「大間違い!この人【無道】じゃない ちょっと!できないならハンバーグ返してよ」顔を真っ赤にして怒った私を見てビビッたのか コスプレ男はも1回ねと冷汗をかき始めていた。

「もっと深くイメージしてくださいご主人様」

今度は「あのね リハ中なんだからさ 何よコレ」とかなりキリキリした様子の肩からギターをかけた、白髪頭の中年男性が高めの声で言いながら目の前に現れた。
「今 ちょうどアレンジに集中してた所なんだからさぁ」

かなりご立腹の様子だった。丁寧にお詫びを私がいい コスプレ男にも土下座させた。すぐに消してもらったのだが その時東京ラブストーリーの主題歌が耳元を通り過ぎたような気がした。

「あのさぁ 全然違うのよね!!」

「いやいや しかしご主人様のイメージには確かに『お』と」

「『お』なら誰でもいいってもんじゃないわよ。私がさっきからイメージしてる人とは違うじゃないのよ! なんでわかんないのかなぁ」

「あのね 90年代を代表する俳優なの それにね彼の主演した映画は邦画興行収入を塗り替えるブームを起こしたの。それにねカーレースもするし歌も歌うのよ
どーーーしてそこまで言ってまだ、ひっ、 ひィ・・・・」


「ご主人様?どうなさいました ご主人様!!」



「だふああさぁ あほね ひぇ ひぇ




ぶえぇえええええくしょぉおおおおおおんん




ご主人様ぁ~~~~と呼ぶ声が遠くへ切れるように聞こえる。






あ・・・・


あれ?あのコスプレ男が いない

ハ、ハンバーグ ハンバーグ

ちょっと ないじゃない!
耳そろえて返しなさいよぉーーーー へぇっ





へぇーーーーーーーー

ぶえっくしょおおおおおおん




夢は願うと叶うというが
どうも まんざらウソでもないらしい


「フフフ・・・きちんと叶えてもらうわよ」

目の前には バツが悪そうなコスプレ男がまた
戻ってきた。
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ようやく 手に入れた

ここ2日間 コレを手にいれるために徹夜でネットサーフィンした。
クイズに答えるたびに与えられるキーワード。
次から次へとサイトを飛び そしてついさっきバイク便でコレが届いたのだ。

代償は大きい。
肌はボロボロ クマはできるわで すっかりやつれてしまった。

でも 今こうして ようやく手に入れたコレがある。


『1滴で ものの見事にシミを消し去る魔法の美容液』


箱から取り出すと 蒼く瑠璃色のキレイな小瓶がキラッと光ったように見えた。
蓋をあけると 小さなスポイトがついていた。

早速 頬骨に添ってできてしまった 長年のにっくきシミに塗ってみる。

スっーーーとあっという間に浸透してしまって のびる間もないくらい早い
すぐさま 1滴づつシミにつけていく

鏡に写してみたが 別段変化はなかった。

「はぁ やっぱり何だかんだ言ったって2~3本使い切れってか」

やつれて くすんだ肌に空しさを覚えながら、ため息まじりに時計を見た。
急いで身支度を整えないと 遅刻してしまう。
急いで目の下のクマをコンシーラーで隠して いつもよりファンデを厚塗りにして
出社した。

徹夜明けで くすみきった顔を「彼」にみられては大変だ

「おはようございます 先輩!」
あ、後輩の柏木さんだ。

「あぁ おはよう」
「あれ? 先輩 今日すごく肌キレイですね」
「やだ 何言ってんのよ 徹夜明けだから隠すの大変だったんだから」

「え?」

キョトンとする 柏木さん
すると 首をコクリとかしげて微笑んだまま じゃあと小走りで行ってしまった。

柏木さんは今が一番キレイな頃だ。
肌も張りがあって 艶もある。
特別ひどい手入れをしない限り 美しさが一番極めてる最高の時期だろう

それに比べて 私はといえば 
少しでも 張りや艶を維持するために 今まで洋服を買っていた分
エステや化粧品に全て投資している。
それで この程度なんだから 頭が痛い。


あ、でも あの美容液で シミが消えるんなら・・・


「恩田くん 今日の検挙リストここ置いとくからね」

ん?恩田って誰?いや 確かに私に向かってそう呼ばれた気がする


「あ、ハイ」振り向くと 副署長が不思議そうな顔でこちらを見る。

ん?なんで 私 副署長って知ってるんだろう・・・・

「あれ? なんか 顔ツルンとしてない?」

「はいぃ?」

おかしい・・・柏木さんといい 副署長といい 私の顔をみて意味深なことを言う。

慌ててトイレへ走って 鏡を覗き込んだ



消えてる・・・・



いやいや 確かにコンシーラーでクマは隠した。それに今朝はいつもよりファンデが厚い。


けど・・・・ 消えてるのだ。


指でこすってみた。目の錯覚かもしれない。
あぁ そうだ。徹夜明けで頭がモウロウとしてたから 壁塗りのようになったんだ。
だから あの2人は笑ったんだ 

こすっても こすっても シミが見えない
だんだん こすった部分が赤くなってきた。

両頬骨に添ってベルト地帯にあったシミが なぜ?

それだけじゃない

顔にあった ホクロが


全てない


「うっそ・・・・ え??何 何なのよコレ」

ツルンとしてる・・・
シミが消えただけじゃない 肌が陶器みたいに張りがあって艶がある

も、もしも これが本当なら
もしも魔法でも それでもいいや
この一瞬を 見せなきゃ!

心拍数が高くなるのを押さえながらも
彼を探した。
この状況 私の名前が「恩田」である以上 

『彼』に会わずにいられるワケがないっ!

どこ いったいどこにいるのよ。

困ったなぁ あ、長っ 長さんか?!
いや多分 似てるだけだ

「すいません! 青島くん見かけましたか?」
「あぁ 奴ならさっき署を出たとこだ 今なら間に合うよ」

初老の男性が 気さくに教えてくれた。
ありがたい

いけない 急がなきゃ

走った 走った    何でだろう 全然息が切れない


あっ もしや あれは・・・

カーキのコートが揺れる後姿。

間違いない 『彼』だっ

良かった 間に合ったーーーーーー


「青島くーーーーん!!!」大声で呼ぶと


彼が立ち止まって こちらを振り向いた。


足がつまづいた。
あ!

その瞬間 視界から『彼』の姿が消えた





ジジジジジジジィーーーーーーーーー


けたたましい目覚ましの音に目がさめた

あ~頭が痛い。

やだDVDつけっぱで 寝ちゃったぁ・・・・





ん? この蒼い小瓶なんだろう




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