テアトル石和で上映されていたドキュメンタリー映画
「エル・ブリの秘密 世界一予約の取れないレストラン」を観て来ました。

【予告編 Youtube】
当日の朝、唐突に鑑賞を決めたため、「間に合わない」と慌てふためき、
映画館までの往復に高速道路を使用するといふなんとも優雅でリッチな映画鑑賞にふさわしい見応えある映画でした。
スペイン・バルセロナにある三ツ星レストラン「エル・ブリ」は、45席の店構えながら世界中から200万件もの予約が殺到する世界一予約の取れないレストラン。映画は、オーナーシェフのフェラン・アドリアとスタッフの1年を追ったドキュメンターですがこの「エル・ブリ」、ただの美味しいレストランではないのです。
営業期間は半年のみ。
残りの半年は何をするのかというと
アトリエでひたすら翌シーズン用の料理を研究するのです。
料理を研究といっても、現在のメニューをより美味しい料理へと昇華させるなんていう生半可な類いのものではなく、「何かビックリするような工夫はないか?」と、ひたすら素材を解体してみたり、同じ素材を煮て、焼いて、蒸して、味や舌触りを比べたりと、大ざっぱな人なら「イヤッーーーーーっ!!!」って逃げ出したくなる細かな細かな研究を重ねていきます。理科室で科学の実験でもしてるんじゃないか?と見まがうような光景。
得られたデータは事細かに写真とコメントをつけ、
逐一パソコンに入力していきます。
途中、パソコンが壊れてデータがパーになるシーンがあるのですが
オーナーとスタッフの喧嘩が日本のそれとは違っていて面白いんです。
スタッフ「データが消えました」
オーナー「なんてこったい、ダメだろ!」
スタッフ「印刷したモノが残ってるからいいじゃん!」
オーナー「ダメだ! データで残さなきゃダメだ!」
スタッフ「俺が悪いって言うのかい!?」
オーナー「紙じゃだめだ、データで残せって言ってんだろ!」
スタッフ「どうせ印刷して使うんだ、紙でいいだろ?!」
結構、口答えするんですよね、カリスマオーナーシェフに対して。
日本の料理界では想像できなさそうな光景じゃないですか?
しかしまぁ、
世界一っていうのはここまでやるんだなぁ… と感心させられました。
料理に対してこんな発想をする人間がいて、これほど大胆なシステムを実際に稼働させてしまったことに驚きです。ホント、世界は広いわ。
この映画を見て「よし、ウチもこの方式を取り入れよう!」なんて
簡単にマネの出来るシステムではありませんが、
料理業界の方はもとより、他業界の方が見てもきっと楽しめると思います。
仕事への取り組み方、心構えが変わるかもしれません。
山梨は先週末で公開が終了していますので
DVDが出た暁にはぜひご覧になられてはいかがでしょう。