2017年01月12日(木) 12時08分38秒

VWゴルフ・オールトラック カーオーディオの音質アップ

テーマ:日々の雑想

 

今日ご紹介する1台は先日の札幌店の作業から、フォルクスワーゲンのゴルフ・オール

トラックです。





純正のナビオーディオをそのまま使用して、スピーカー交換を行ないました。





現行ゴルフの純正スピーカーはそこそこ低音も高音も出ているのですが、2つ大きな

欠点があって、ツイーターの純正ツイーターの向きがそれていて、長時間音を聴いて

いると疲れるのと、以前のゴルフに比べるとプラスチックが薄くなってきて、もわーと音

が回り込んで来るという部分です。


今回はベーシックパッケージとスピーカー交換とドアのフル防振と、更にアウターバッフル

の施工も含めた、フロントをフルに施工した取り付けで音質をアップさせています。



まずはピラー根元の純正ツイーターを鳴らない様にして、ダッシュ上に振り角と仰角を

付けたピュアディオブランドのATX-25を取り付けます。





ドアは外板とインナーパネルと内張り裏と、ドアポケットの中も防振して、片ドア4面の

フル防振を行なっています。





そして純正グリルをくり抜いて、アウター・スラントのバッフルを製作して、金属リングでドア

とバッフルを固定して、内側にセメントコーティングを行なって剛性アップを図っています。





そしてピュアディオブランドの13センチミッドのISP-130を取り付けて、ドアの作業は

完了しました。





純正ナビオーディオのスピーカー出力からひいて来た信号をグローブボックス下のピュアコン

に送り、周波数幅とインピーダンスとレベルをコントロールしてツイーターとミッドに分配しま

す。



純正スピーカーを使う場合は既にピュアコンの値が探り出してあるので、指定された数値を

組み付けるだけですが、アウターでISP-130に交換してあるだけでなく、入庫前にパワー

ドのサブウーファーが装着されていたので、それとのマッチングも含めて、かなりの数のパ

ーツの組み合わせを試して、最もマッチングの合う組み合わせ、つまり生音に近いセッティ

ングを探りました。


あーでもない、こーでもないと組み合わせを変えて行き、やっとマッチングが取れた頃には

どっぷりと日は落ちていました。




自分は札幌に行っている訳ではないので、マッチングを取っているのは野田君で、それでも

ATX-25とISP-130の使い慣れたユニットでもこれだけのパーツを組み合わせて探るの

で、市販のコイルやコンデンサが固定のパッシブネットワークって何だろう?と思ってしまいます。


時間をかけてマッチングが取れたゴルフ・オールトラックは無事納車されて、ひと安心をして

います。





ちょっと長い追伸です。


自分は昭和の終わりぐらいにネットワークのコイルを手作業で巻き変える『コイル巻き名人』

という人がいる事を知っていましたが、別にそんな事をしたいとも思っていなくて、平成になっ

てからお客様と一緒に関東や関西のオーディオイベントに行く機会があって、その時に『コイ

ル巻き名人』が作る音を聴いた時に「素晴らしい音だ!」と思ったものの、それを自分がやろう

とは思いませんでした。


しかしそれを聴いたお客様から、「井川さんもコイルを巻いてネットワークを作ったら?」と言わ

れたけれど、普通にマルチアンプで単価を上げて販売するメーカーからしたら良い販売店で

した。


メーカーの認定店になり音の良いショップリストに載り、売り上げに応じた販売奨励金をもらっ

ていれば、「ネットワークを作ってシンプルなシステムで良い音を出す。」などという事は怖くて

出来ません。


当然コイル巻き名人は変人扱いされて、ごく一部の熱心なお客さんに支えられている店で、

「自分はああいう生き方は絶対にしたくない!」と強く思っていました。
(その名人の方は20数年前に引退されて、今はどうされているか分かりません)


ある日数人のお客様と関西のオーディオの一緒に行った時にお一人の方から、「井川さんも

うネットワーク作ろうや。マルチアンプじゃもう限界じゃろう。」と言われて、「いや、ネットワーク

を作るとメーカーから反感を買って販売奨励金がもらえなくなったり、認定店のリストから外さ

れたりすると困るから出来ない。確かに良いとは認めるけど、商売としては先の事を考えると

出来ない。」と断わりました。


そこでそのお客様は大変怒られて、「自分が儲かるためなら客がどうなってもかまわないの?

マルチアンプで金をかけたシステムよりも、コイルを巻き換えて良い音が出る車が目の前に

あっても知らない顔をするの?」と自分の姿勢の悪さを指摘されました。


正直自ら進んでではなくて、お客様から叱られてしぶしぶネットワークを作って、ただし中学生

と高校生の時はアマチュア無線に明け暮れて、ローディングコイルを巻いたり、LCの回路を

組んでインピーダンスの整合性を上げたりしていたので、その周波数がメガからキロに変わっ

ただけなので、そんなに作るのは苦労しませんでした。


しかし車のネットワークはスピーカーの取り付け位置で微妙にピークが出たりディップが出た

りして、自分の車で良い値が他の人の車で良いとは限らず、コイルを巻いてケース内にハン

ダ付けして組み込んで、合わなかったらまたハンダを溶いてコイルを巻き変えてと、ネットワー

クを組み替えて音を追い込むという事は効率が悪く、収益性が合わなくなるか、10万円ぐら

いの高い根付けをするか、それとも再びマルチアンプに戻るのかの選択をしないといけなくな

りました。


そこで考えたのがネットワークを部分的にブロック化して、簡単に交換出来る様にして効率を

上げて、同じ車に同じスピーカーを取り付けると時間短縮が出来るので、推奨スピーカーを何

品かに絞り、それに合うパーツは徹底的にストックするという『ピュアコン方式』を考案しまし

た。


今ではその方式が定着して、自社ブランドのスピーカーも作れるぐらいの数が販売出来る様

になっていますし、2006年からのアーティストさんに直接会って生の声を聴くとか、演奏者の

意見を聴くなどの手法もあって、ピュアコン方式は年々販売数を増やしています。



先日のベーシックパッケージのお医者さんの話の様に、コイルを巻き変えるという方法も実は

お客様に叱られて仕方なくやってみたら・・ 「あれっ?意外と音がいい!」 という事になっ

て、もしそのお叱りを無視していたら、今は普通のショップと同じ事をしていたでしょうね。

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