トヨタ・アクア カーオーディオの音質アップ | サウンドピュアディオ井川のブログ

トヨタ・アクア カーオーディオの音質アップ


今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業から、トヨタのアクアです。







トヨタ純正のディーラーオプションのナビオーディオと量販店でトレードインスピーカーを


取り付けられた状態で入庫となって、ベーシックパッケージのJBLのスピーカーの取り


付けを行ないました。






アクアはフルレンジ16センチの車とそれにツイーターをプラスした2WAYの車があって、


今回は2WAYの車両でした。






スピーカーはカロッツエリアの外にパッシブネットワークが付いたコアキシャルで、ネットワークは


鉄板に貼り付けてありました。




コイルは鉄の影響を受けるので、なるべく離さないといけないのですが、コイルに鉄心が


入っていてインダクタンスを倍以上に上昇させているので、あまり影響は無いのでしょうが、


鉄心無しのコイルを鉄の影響の無い所に設置して滑らかな音を再生する方が理想的な音が


再生出来ます。






更に今回は純正のツイーターもつながって音が出ていて、それでなくても400ヘルツ


付近が薄く聴こえるトレードインスピーカーが、もっと薄く聴こえて、とてもバランスが


悪い状態でした。





そこで純正ツイーターを取り外して、カロッツェリアのトレードインスピーカーをJBLの


GX-602の16・5センチのコアキシャルスピーカーに交換しました。







こちらもコアキシャルで、鉄心入りコイルとコンデンサがスピーカーの横に付いていますが、


ここはストレート化して完全なミッドとして使用します。






インなーバッフルはカロッツェリアとサイズが合ったのでそのまま使用して、そのままでは


マグネットの後ろが雨で濡れるので、レインガードを取り付けて濡れない様にしました。






またスピーカーケーブルは純正配線とは別にピュアディオブランドのPSTケーブルをドアに


通して、音のクオリティーを更にアップさせています。






次にインパネを分解して純正ナビを手前に出して、裏から音信号を取り出します。






取り出した信号はグローブボックス下のピュアコンに送り、先ほどドアに通したケーブルと、


ダッシュに付けるツイーター用へつなぎます。






ダッシュにスタンドで適切な角度を付けて取り付けたのは、おなじみのピュアディオブランド


のATX-25です。






全ての結線が終わったらエージング用と調整用のCDを再生させて、ピュアコンのパーツの


交換を行なって音を追い込みます。






今回の組み合わせをアクアに取り付けるのは初めてで、調整用CDを聴いてはパーツを交換して、


また聴いて値を上げたり下げたりして、約1時間は交換・試聴を繰り返しました。






アクアの横には交換パーツが沢山並んでいて、棚から取って来ては付けてを繰り返して、


最終的に自分が生演奏で聴いた事のあるアーティストさんのCDで、「ここが一番生音に近い


ポイント!」という組み合わせでグローブボックス下を閉じました。






今回はとても時間がかかりましたが、次に同じ組み合わせの場合はツボが分かっているので、


その時は短時間で組み合わせ出来ます。





最後にナビオーディオのイコライザー調整を行って、更に音を追い込んだら完成です。




ツイーターとミッドのクロスポイントが決まる前に先にイコライザーで音を動かすと、どうにも


良いポイントが見つからなくなるので、必ずイコライザー調整の方を後に行なわないといけません。




2006年から始めたアーティストさんに直接会って生声・生音を聴くという手法の前には、


安易にイコライザー調整に走って、結局時間がかかる割りになかなかツボもつかめないという


効率が悪い状態で、今考えたら「何故もっと早く本人に会いに行くという手段が考えられ


なかったんだ!」と後悔するばかりです。




でも今はシンプルなシステムでも本来の音楽に近い音が再生出来る様になって、そういえば今が


2016年だから、ちょうど10年前に方式を変えたんだな、と思い出しながら、感慨深く仕事


をしていました。