トヨタ・オーリス カーオーディオの音質アップ
今日は現在の宇部店の作業からトヨタのオーリスのご紹介です。
独特のリアスタイルで、最初に高速道路で見かけた時は、「どこの国の車?」と思い、国産車には見え
ませんでした。
近づいてトヨタのマークが見えるまでは完全にヨーロッパ車と思っていました。
こちらのお車は今回は純正のナビオーディオにピュアコンとJBLツイーターをプラスする『ベーシック
パッケージ』の取り付けで入庫しています。
ドアスピーカーはおそらくカローラフィルダーと共通であろう16センチの丸型で、ドアミラーの後ろに
ツイーターのグリルは大きいのですが、実際のドームは意外と小さくて、材質は金属というよりは紙で
純正ツイーターは能率・周波数レンジ・音の拡散性・音の粒立ちなどの条件が良くなかったので、ダッ
シュ上に専用スタンドを取り付けてセットしたJBLのP560のツイーターに任せます。
取り付け位置はカローラフィルダーの位置に準じているのですが、下の形状が違うために同じスタンド
は使えず、別な形状のスタンドを用意しました。
パッシブネットワークも一度はカローラフィルダー用を取り付けて音を出しましたが、細かいところを
合わせるためにコイルの回数を細かく変えて音を確かめます。
このオーリスのドアは良く見るとスピーカーグリルがやや前に向いていて、その分音のヌケが悪いので
コイルの巻き数を減らして中高音のヌケを良くします。
ただ巻き数を減らせばいいというものでもなく、あまり減らしてヌケを良くし過ぎるとドアスピーカーから
再生しにくい高音域が汚れた状態で再生され、せっかくの上質なツイーターの音にかぶさって台無しに
なります。
そこでヌケの良さと汚い部分が出ない絶妙な巻き数をさがしてあれこれコイルを交換するのです。
そのために棚にあらかじめ巻き数を変えたコイルをストックしていて、あーでもない、こーでもないと
本当にいいポイントにめぐり合えるまで延延と交換し続けるのです。
かなりの時間をかけて最もいいポイントが見つかったら次はナビオーディオのイコライザー機能を使っ
て音調整を行います。
この表示はカロッツェリアの楽ナビでしょう。
手馴れた刻みのイコライザーを調整して最終的に音を追い込みました。
後は細かい所の組み立てやチェックを行って納車の準備に入ります。