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2005-03-22

僕らの部屋の法則 (1-9)

テーマ:僕らの部屋の法則
 再び変身の体制に入った響が、精神集中を始める。
 どこからともなく低いドラムの音がドンドコドンドコと鳴り響き、なんだなんだと智鳥
とセリカが目をキョロキョロさせる・・・・・怪しい。
 そして二人の見ている前で、響の体が柔軟に変化を開始した。
 ゆっくりと波打つように身体が形成されていく。まるで蛙の卵の細胞分裂を見ているよ
うだ。
 その不思議な存在が、だんだんと人の形になりつつあるのを二人は見て取った。
「にゃあ」
「うん?なんだセリカ?」
 そういえば変身するのはいいとして服はどうなるんだろう、とセリカは言いたいらしか
った。今まで智鳥がこれっぽっちも疑問に思わなかったことである。
 そんなことを考えている間に、みるみる変身が完了に近づいていく。
「わあああああああああ、ちょっと待ったああああああああああああああああああ!!」

 だがその一言は既に遅かった。





      一、大宇宙の法則 --- 了


2005-03-18

僕らの部屋の法則 (1-8)

テーマ:僕らの部屋の法則
「あのー・・・・・、響さん」
「はい?」
「その・・・、ウイスキーのボトルが海に行くわけだよね。普通はありえないことだから
・・・・・。ちょっと周りから変な目で見ら
れちゃうんじゃないかな・・・・・。いや、僕は全然気にしてないんだけどね」
「そんなに、変ですか?」
「いや、だから別に、でっかいボトルに手足が生えて言葉喋ってトコトコ歩くのはかわい
いと思うけど、やっぱり非現実過ぎるから、・・・・・外に出るのはマズイんじゃないか
と」
「セリカさんもそう思います?」
「みゃあ」
 そう思う、と返事しているらしい。
 響はちょっと考え、そして思い立ったかのようにすくっと立ち上がった。
「つまりこのボトルの姿がいけないんですね。わかりました。それじゃあ姿を人間に変えま
す。それならいいですよね?」
「へ?人間になれるわけ?」
「そう、人間です。全ては大宇宙の・・・」
「ああっわかった。わかったから早く変身しちゃってちょうだい。頼むからっ」
 智鳥はもう大宇宙のうんたらかんたらは聞きたくなかった。懸命な努力である。その努
力も報われて、響は「では、いきます」と、すぐさま変身の体制に入った。
 胸を反らせ、手足をピンとまっすぐにする。
「あ、でも魔女っ子アニメみたいに恥ずかしい呪文を唱えたりして変身するわけじゃない
ですからね」
 はいはいと智鳥とセリカが、気の抜けた声をあげる。できればそこで茶々を入れないで
ほしかった。
2005-03-18

さじ加減を知る

テーマ:コラムもどき
<卒業アルバム 最後のページは白紙>





 小6同級生殺害事件が起きた長崎県佐世保市の市立大久保小学校(188人)で17日、卒業式があり、卒業生は最後のページが白紙の卒業アルバムを手にした。加害女児の写真を張れるようにしたためだ。御手洗怜美さんの命を奪った少女の写真をどうするか。一緒に過ごした時間を残すのか、消してしまうのか。子供たちは答えを探し求め、教師も親も考えた。その結果が白紙のページだった。

 昨年6月1日の事件後、教室には加害女児への反発と憎悪が渦巻いていた。ある男児は「『子供だから』と許されるのか」と激高した。2学期から担任になった男性教師は「事件に触れるだけで子供たちの心が崩れてしまいそうだ」と感じた。だから「(施設送致は)本音が分かる環境で糸をほぐすためだよ。彼女の罪を軽くしたのではないよ」と児童たちを諭した。

 一方で、卒業アルバムを巡り、怜美さんの父恭二さんは「怜美と彼女が教室に存在した『形』を残してほしい。彼女を憎む感情を子供が持つのはつらい。憎しみをどうしたらいいのか知らない子が起こした事件だから」と担任に告げていた。

 怜美さんと加害女児をアルバムに載せるのか、子供たちは何度も議論した。それぞれが結論を出したのは2月4日。「両方載せる」15人、「怜美さんだけ」15人、「両方載せない」1人。答えを出せない子もいた。

 「両方載せる」とした子は「私たちは強くなった」、別の子は「幼稚園からずっと友達。忘れられない」と言った。「怜美さんだけ」とした子は「(加害女児を)載せたら戻ってきた時に彼女の気持ちがきついんじゃない?」と推測した。「両方載せない」とした子は「新しくスタートを切りたい」と訴えた。

 担任と保護者が話し合い、怜美さんの写真は載せて、加害女児については希望者に写真を提供することにした。希望した児童は10人。2人とも運動会での姿。子供たちはアルバムのタイトルを「We Can(やれば、できる)」と名付けた。そんな子供たちが、担任の目にたくましく映る。

 子供たちの議論を聞いた恭二さんは「何の話し合いもなく2人の存在を消し去ることは許されないと感じた。事件と向き合うことにつながる大切な過程になったのではと感じている。逃げずに意見を出してくれた子供たち、保護者の方々に感謝します」とコメントした。






[記事]:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050318-00000024-mai-soci

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今の子は、殴られれば痛いとか、刺されれば死ぬということをわかっているのだろうか?

こういうのは躾けがベースだと思うが、「加減」というものは経験じゃないかと思う。

どのくらい殴ったらヤバイとか、刃物を振りかざした先にあるものはなにかとか、相手の追いつめ方とか、私達はそういうものを子供社会のなかで経験し学んできた。

だから肉体的に痛い思いもしたし、痛い思いをさせたりもした。精神的に追いつめられたり、逆に追いつめたりもした。

きっと大事が起こるというのは、その狭間のほんの少しのさじ加減なんじゃないか?

だから思う。

オトナは子供を守ってはいけない。

危険なことや醜いこと、辛いことや痛いことなんかを取り上げちゃいけない。

みんな人間形成の教材なんだよ。

オトナは経験して結果を知っているから、先を予知して子供からそういうものを遠ざける。

これ、全くのオトナのエゴ、子供を守っていますという自己満足にすぎない。

本当に子供を守るというのならば、自分と同じように子供にも経験というものをさせてあげないと。小さな過ちをたくさんさせてあげないと。

でないと、いつまで経ってもさじ加減がわからず、あげく許されないおおきな過ちを犯すことになるよ・・・


2005-03-17

僕らの部屋の法則 (1-7)

テーマ:僕らの部屋の法則
「そうそう、二人とも今日はひまかしら?」
「まあバイトは夜からだし、昼間はヒマだけど」
「それじゃあ海に行きません?私ずーっと前から行ってみたいと思っていたんです」
 ずっと前からって、いったいいつからなんだ。
 とは、智鳥は言わなかった。
「ああ、青い砂浜。白い海(逆だ逆ッ)。今にもその情景が目に浮かぶよう・・・・・。
きっと海も私が来るのを、遥かな過去からずっと待っているんですわ」
 あさっての方向を向きながら、響がまたもや自己陶酔に浸る。どうやら自分に酔う性格
らしい。いったいアルコール分は何パーセントあるのだろうか。
 しかししばし待て。智鳥は思った。セリカも同じことを考えたらしく、智鳥の服をちょ
いちょいと爪で引っ掻いている。
2005-03-16

僕らの部屋の法則 (1-6)

テーマ:僕らの部屋の法則
 智鳥とセリカが、気味悪いほど同時に首を傾げる。
「なんとなく?」
「そうです。人間の『なんとなく』には必ず本人の意識が働いているものですが、私の場
合は純粋で混じり気のない『なんとなく』なんです。これを『大宇宙なんとなく』と言い
ます。全宇宙の不思議なことや神秘的なことには、全てこの『大宇宙なんとなく』の法則
が当てはまります。私が知性を持ったのも、つまりは大いなる宇宙の法則にしたがっての
ことなんです」
 朝日を受けて中身のウイスキーがキラキラと輝く。祈りを捧げているようなポーズをと
るところからして、自分の台詞に酔っているのだろう。
 そんな自己陶酔している響を横目に、智鳥はセリカにボソリと呟いた。
「きっと、なんとなく生まれた法則なんだぜ」
「にゃあ」
 同感するセリカ。しかしそうすると、宇宙人が人をさらうのも、ネッシーがビッグフッ
トと同窓会するのも、真夜中の学校で音楽室
のピアノがひとりでに『君が代』をひいたり、保健室の骨格標本が盆踊りを踊ったりするの
も、みんな『大宇宙なんとなく』の法則にしたがってのことなのだろう。
 それから響が自己陶酔からさめるのに、たっぷり一分間を要した。そして思い出したよ
うに二人に向き直る。
2005-03-16

幸せのカタチ?

テーマ:ブログ
1400キロ超の日帰り出張の帰路新幹線での出来事。

まだ産まれてまもない赤ん坊を抱いた若夫婦。

この時間の新幹線は実に静か。まあ当然。みなさん寝ているから。

突然むずがる赤ん坊。

しばらくするとその泣き声も聞こえなくなった。

トイレに立ったσ(^-^)、若夫婦は他の乗客を気遣ってデッキへ移動していた。

奥さんだけでなく旦那も一緒にデッキへ出ていた姿を見て、なんかちょっとうらやましかった。



歳をとったのかな、σ(^-^)も・・・


2005-03-15

僕らの部屋の法則 (1-5)

テーマ:僕らの部屋の法則
「おはようございまーす。そういうわけで今日から知性を持ちました、サントリーウイス
キー『響』です。響と呼んでください。今後ともヨロシク」
「あ、その、草切智鳥(くさぎりともとり)です。こっちは友人のセリカ」
「みぁあ」
「それで、いったいどういうわけなんですか?」
 智鳥は至って正常な疑問を投げつけた。少なくとも非生物が動いて、しかも口もないの
に喋っているのだから当然の疑問と言っても過言ではない。
 それに対してウイスキーのボトル…響(安易な名前である)は、およそ緊迫感の欠片も
ない返事を返した。
「はい?」
「いや、だからね。なんで酒瓶が動いてんの?」
「そりゃ決まっていますよ智鳥さん。なんとなくです」
 と、響は台詞の語尾に力を込めた。
2005-03-11

学びのあるべき姿

テーマ:コラムもどき
<「学力、世界のトップレベルといえない」白書に明記>



文部科学省は11日、2004年度版「文部科学白書」を発表した。

 児童生徒の学力低下について、昨年12月に公表された二つの国際的な調査の結果を受け、「読解力が低下傾向にあるなど、世界のトップレベルとはいえない」と明記した。

 また、<1>学ぶ内容に興味がある生徒が少ない<2>学校以外の勉強時間が短い<3>テレビやビデオを見る時間が長い――などと指摘した調査結果を紹介し、「学習意欲や学習習慣に課題がある」と指摘した。

 白書では、学力向上のため、義務教育9年間で身につけるべき資質を到達目標として明確化することや、学習指導要領の見直し、指導方法の改善、少人数・習熟度別指導を推進し、授業の充実を図るなどの改革を進めるとしている。

 教育の現状については、都市化や少子化の進展による家庭や地域社会の教育力の低下、青少年の社会性、規範意識や道徳心の低下などの課題を列挙。「教育に対する信頼が揺らいでいる」との認識を示し、学校、家庭、地域を含めた社会全体での教育改革の必要性を指摘している。






[記事]:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050311-00000102-yom-pol

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勉強ができればそれで良いかと言えば、全くそんなことはないのだが、少なくともイラクの場所や、泡沫が読めるくらいの学力は欲しいものだ。

学習意欲ってヤツは、まず間違いなく興味の裏打ちがないと存在し得ない。

興味、それが大切。

だから教師は知識を教え込むのではなく、興味を引き出すような指導をして欲しい。

みなさんにも経験があると思うが、コドモの頃、まだ何をするにも狭い範囲でしかできなかったあの頃にして、なにか強く惹かれたものに対しては誰に教わるでもなく知識をむさぼったものだ。

私はそれこそが本当の学習なんだと思うが、みなさんはどう思われるだろうか?

2005-03-10

僕らの部屋の法則 (1-4)

テーマ:僕らの部屋の法則
「なにジロジロ見てるんですか」

 ・・・・・どう見ても目の前にいるのは、昨夜飲んでいたウイスキーのボトルである。
 手足を生やしたウイスキーのボトルは、ディズニーのアニメのように動き回り、部屋の
掃除を始めた。
 大きさは智鳥の腰ほどもある巨大さで、中で揺れているウイスキーは五分の一ほど減っ
ている。手足は伸縮自在らしく、時折人間には不可能な動作を見せた。
 良い匂いがすると思ったら、既に彼女が朝食を作ってくれていたようだ。
 セリカと二人でその朝食を食べる・・・・・・・あまり美味しくはない。
 味噌汁の具に、ニンジンを分厚く輪切りにするセンスは、さすがに理解しがたい。
「みぃ」
 智鳥が作るご飯と大差ないねとセリカは言いたいらしく、反論できずに智鳥は味噌汁を
すすった。
 その間にもウイスキーのボトルはてきぱきと作業をこなし、数十分で掃除や洗濯などの
家事を終えると、それまでホケーっと見ていた智鳥とセリカの前にちょこんと座り、改め
てあいさつをした。
2005-03-10

労働の価値

テーマ:コラムもどき
<残業代の予算ゼロ 南山城村、新年度当初予算案で>



 財政難に悩む京都府南山城村は、9日発表した2005年度の一般会計当初予算案で、職員の時間外勤務手当(残業代)をゼロにした。「残業が発生した場合は補正予算で対応する」としているものの、1年間、全職員が残業しないことは考えにくいうえ、サービス残業を強いる恐れもあり、総務省や府も「聞いたことがない」と懸念している。

 同村は人口約3700人の府内唯一の村。統合小学校の建設などで多額の村債を抱えて財政が悪化、新年度一般会計当初予算案は前年度比10・2%減とした。

 人件費にも大ナタをふるい、59人の職員給与の一律5%カット、管理職手当の全額廃止とともに、04年度で370万円ある残業代をゼロにし、人件費全体で同5200万円減らした。

 「残業ゼロ」実現へ、村は勤務時間外に会議などが予定される場合は出勤時間をずらすフレックスタイム制を導入するとしているが、災害発生など突発事態には予算の裏付けなしに残業を強いることになる。

 橋本洋一村長は「残業が出ないよう各課で工夫してもらう。もし発生した場合は補正予算で対応する」と話す一方、「村財政は切羽詰まっている。これが財政再建団体に転落する寸前の自治体の姿だ」と嘆いている。

 だが、労働基準法違反となるサービス残業発生が濃厚な事態に、府地方課は「予算額を抑えようとする趣旨は分かるが、時間外勤務手当ゼロはどうか。非常に心配だ」とする。総務省給与能率推進室も「実態として通常業務でも残業の発生はありうるのでは」と疑問を呈している。

 ■中小企業に波及 大谷強・関西学院大教授(社会保障論)の話

 役場が残業代を払わないなら、地域の中小企業にも残業代不払いが波及する恐れがある。これまでは同じ仕事量で残業代が支払われていたのに、今度からゼロにするなら、過去の支出が適切だったのかも問われるだろう。











[記事]:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050310-00000001-kyt-l26

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働く者としての考えの違いだろうね。

サラリーマン根性?っていうんかな?

労働に対しての対価が支払われないというのは、雇い主と労働者との根本的な関係や契約の破綻に繋がるよね。

だから本来は支払われるべきなんだとおもう。

だけどその先をみたとき、その労働が生む価値が対価が支払われるだけの価値があるかというのも重要になってくるんじゃないかな?

σ(^-^)達は、何も時間を売ってカネを貰っている低品質な労働をしているわけじゃない。当然労働の先にあるそういうものを見つめながら励んでいる。

極論、1日1時間働くだけで労働が生む価値が対価が支払われるだけの価値があるならば、ソレはソレでOKなんじゃない?

逆に、1日10時間働いても労働が生む価値が対価が支払われるだけの価値に満たないならば、それは労働者としての資質を疑われても仕方がない。

経営者っていう連中は、自分の財産や命まで担保に入れて会社を経営している人も多い。

それなら、σ(^-^)達労働者もその経営者達と同じステージで意見や要求をしたいならば、それ相応の自覚や覚悟を持たないといけないんじゃないかな?

でもまあ、そうは言ってもσ(^-^)もそこまで強くはなれないんで、どこかで妥協はしているし、甘えているところもある。

会社は組織だから、価値を生みにくい仕事ってのもあるしね。

そこらへんは目指す物を多少転嫁するなりして、少しでもサラリーマン根性から抜け出して生きたいものだ、ウンウン。



おっと、ちょっとニュースの内容から逸れちまったかな、スマンスマン(^^ゞ

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