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2011-12-20

創作活動(Xmasを詠む【もみの木】)

テーマ:物書きもどき
一年に 一度だけよと 着飾った
煌めくキミは 一夜の恋人
2011-12-20

創作活動(Xmasを詠む)

テーマ:物書きもどき
2011-12-13

創作活動(部屋を詠む)

テーマ:物書きもどき
浅き夢 醒めし佇む この部屋に
彩葉にほへど 君は何処に

~あさきゆめ さめしたたずむ このへやに
       いろはにおえど きみはいずこに~


訳:
儚い夢のようだった君との生活。
置いてけぼりの彩葉(ポインセチア)の匂いが部屋に漂う。
嗚呼・・・君は今、どこにいるのだろう・・・
2010-12-21

創作活動(あの人へ)

テーマ:物書きもどき
2010-09-24

創作活動(キーワード:「朝」「秋雨が」「濡らした」)

テーマ:物書きもどき
「あなた・・・あなた・・・」

(ポタン・・・・・ポタン・・・)
雨樋の罅(ヒビ)からしたたり落ちる滴が、軒先に忘れられたバケツに落ちる音で目が醒めた。
枕が濡れていた。
目尻から耳にかけて一筋濡れたような感覚がある。
私、どうやら泣いていたみたい。

秋に降る雨は、あらゆるものをゆっくりと濡らし、そして染み込んでいく。
寝室の窓から見えるそれもまた、秋雨に濡れていた。
その秋雨が濡らしたのは季節外れのあさがお。
あの人が好きだった遅咲きのあさがお。
私が「あさがおって夏に咲くものでしょ?」というと、あの人はいつも決まってこう言った。
「他のあさがおが咲き終わる頃に咲くあさがお。このあさがおは他のあさがおとは時間の流れ方が違うんだよ。
ゆっくり、ゆっくり、自分のペースでね。まるで俺みたいだろ?」
だけど、あの人が旅立つのは早かった。あんなゆっくりでマイペースな人だったのに・・・

あの人が旅立ってから2度目の秋。
今、私はあの人の好きだった遅咲きのあさがおを育てている。
毎年、毎年種をとり、それをまた翌年育てる。
あの人と私は結局子は成し得なかったけれど、あの人が残してくれたこのあさがお、これがあの人と私の大切な子供。
花開くたびにひとつずつあの人の笑顔を思い出す。



 夢枕 君立つ朝の 秋雨が

   濡らしたあさがお 思ひでの花



いつの間にか雨はあがっていた。
雲間からこぼれ落ちる朝の陽が、濡れたあさがおの雫と相まって地面に落ちる。
萎み気味だった花がゆっくりと開いた。

あ。。。あの人が笑ってる・・・・・
2010-09-14

創作活動(キーワード:「深夜に」「駅で」「見かけた」)

テーマ:物書きもどき
「あそこで入れられるのはヤバイって・・・なんでもうちょっと堪えられないかな・・・」
贔屓のサッカークラブがロスタイムで逆転負けした夜、俺はひとり居酒屋でやけ酒をかっくらっていた。
いつもは馴染みの赤提灯で軽く景気づけをしたあとにスタジアムへ向かうのだが、今日は試合前にイベントがあるということで、赤提灯には寄らずに今こうして居酒屋で呑んでいる。
勝利の美酒とはよく言ったものだ。今日の酒はそれと真逆の味がする。でも味が真逆なのに酒の量が減ることはない。むしろ不味い酒のほうがペースも上がる。
酔いつぶれる様にテーブルに突っ伏した俺が居酒屋の店主に起こされたのは、時計の針が真上に並ぶちょっと前だった。
勘定を払い店を出る。政令指定都市といえど、そこを通っているのは田舎のローカル線だ、この時間になれば終電も出てしまっている。
また女房にどやされるなと苦笑いしながら、タクシーを捕まえるべく駅へ向かった。
終電が出てしまった駅は人もまばらで、駅でタクシー待ちをする人か、深夜に駅向かいのコンビニでたむろう若者くらいしかいない。
空には星も月もなく、夜空でも解りそうなくらい重く暗い雲が立ちこめていた。
(・・・ん? ギター・・・唄声?)
俺はタクシー待ちの列から離れ、反射的に音がする方へ向かう。
はたしてその音は、一人の青年がつま弾くギターから流れ出しているものだった。
しばらく俺はその青年の唄を聴いていた。
えも言えぬ懐かしい感情が俺の心に蘇ってくる。
(そういえば俺も昔、仲間と深夜のモールで唄ってたっけ・・・)
沸き上がる情熱と衝動を不器用にさらけ出していたあの頃。苦しいほど膨れあがる自分の中の世界を、吐き出すように外界へ吐露し続けたあの頃。
青臭くて目を背けたくなるような過去。でもあれは精一杯生きていた証。
(ああ・・・ちっちゃくなったな・・・俺)
深夜に駅で見かけた青年にそんなことを気づかされ、ちょっと心が痒い気がした。
2010-09-07

創作活動(キーワード:「恋多き」「ふたりが」「手を繋ぐ」)

テーマ:物書きもどき
「ケンちゃんと片貝花火に来たのって初めてだったっけ?」
「初めてだよ、来るのはね。ドタキャンなら去年されたけど。今年もまたされ
るんじゃないかって思ってたけどね」

そうだった。去年はちょうど彼と別れて暇だったから、ケンちゃんに「花火連
れてけー」ってメールしたんだった。
でもそのすぐ後に新しい彼ができちゃったから、ドタキャンしてその彼と来ち
ゃったんだよね。

柏崎、上越、長岡、新潟、今年も毎晩のようにどこかで行われた花火大会。
全国でもこれほど花火大会の多い地域はないという。
その新潟県の花火大会を締めくくるのが片貝花火。
暦の上では一月も前に秋を迎えているのだけれど、本当のところ、私はこの片
貝花火が新潟の夏の終わりなんだって思っている。

ケンちゃんと私は、ふたりが小学生だった頃からの付き合い。もう15年にな
る。
小学校4年生の時、私の方から告白して付き合ったんだけど、手を繋いで一緒
に帰ったところをクラスの男子に見られてからかわれたのが原因で別れた。
ほら、あの頃の男子って、友達にからかわれたりするだけでもうダメじゃない?
ケンちゃん「俺、別にユキのこと好きじゃないし」って言って、私の手を振り
ほどいて行っちゃったっけ・・・
それからしばらくケンちゃんの方から避けてる感じがあって疎遠になったけれ
ど、お互い高校も同じ所へ行ったこともあってまた普通に話せるようになった。
惚れっぽくて恋多き女なんて言われている私、今ではそんな私にとって女友達
以上のいい相談相手になっている。
ケンちゃんもあれから何人か付き合った人がいるけど、社会人になってからは
仕事が忙しくて、恋愛なんてしていられないみたい。
でも私は構わず呼び出しちゃうんだけどね。


「ねぇ、片貝ってこっち?」
「うん、こっちだよ」

私が知っている越路から片貝へ抜ける道ではなく、そこから逸れて山を登って
いく。しばらく山道を進むと、急に視界が開けた。丘の上の田んぼ? そんな
感じの場所。

「ねぇ、やっぱりここって神社の方じゃないよ・・・ね!?」

そう私が言い終わより前に、夜空に大きな花が咲いた。

「ここは神社の裏のほう。こっちの方が他に明かりがないしひらけてる。それ
にユキは表のほうからはもう何度もみたことがあるだろ? だからこっちへ来
てみた」

確かに一面田んぼで、建物の明かりといったら、振り返ると遠くにみえるチカ
チカと光る大きな何かがあるくらい。
林の向こうから打ち上がる花火が、送電線越しにこれでもかというくらいくっ
きりと見える。
轟音が送電線を震わせ、「ビュンッ!」と鳴る。

「さっ、いくよ。車降りて」

農道の脇に停めた車から降りると、外は昼間とはうって変わって、頭(こうべ)
を垂れた稲の上を流れる風が少しひんやりと感じるくらいだった。

「ここ、降りるよ。段差があるから気をつけて・・・ほらっ」

そういうとケンちゃんは先に降りて私に向かって手を差し出した。
私はそれに捕まって、ケンちゃんのところまで降りる。私より少しだけ温かい
手。ケンちゃんの手。

「ありがと」

ケンちゃんは繋いだ手をそのままに、暗くて細い畦道を時々打ち上がる花火の
明かりだけで進んでいった。
どのくらい進んだだろう。繋いだケンちゃんの手から伝わった温もりで私の手
が満たされた頃、ちょっとした広場の様なところに出た。

「ここからだと送電線に邪魔されずに見えるんだよ」
「へぇ~、こんなところがあるんだ。もしかしてケンちゃん的穴場? 私じゃ
なくて他の女の子とか連れてきたほうが良かったんじゃないのぉ~?(笑)
・・・っていうか、手。いつまで握ってるのよ」

ケンちゃんは、私がそう言っても手を離さない。
スターマインがパチパチと音を立てて上がっている。

「・・・・・覚えてる? 小学生の時のこと。 あの時さあ、俺、からかわれ
て恥ずかしくてたまらなかったんだよなあ。今考えるとなんであんなに恥ずか
しかったんだろ?」
「それは仕方ないんじゃない? だってあの頃の男の子って、友達にからかわ
れたりしたらそれだけでその女の子のことを嫌いになっちゃうでしょ?」
「んー・・・俺さあ、あの後ユキと喋らなくなったのって、嫌いになったとか
じゃないんだよ。あんなことしちゃったから、どう話しかけていいか解らなく
てさ」

左手で軽くかしげた頭を掻く。

「そうなんだ・・・私ね、あまり付き合っても彼と手とか繋がないのよ。なん
かね・・・ちょっとね・・・なんとなく・・・」
「うわー、それってもしかして俺のせい? トラウマ?」

ちょっと慌てるケンちゃん。

「うん、そうかも(笑) でも、手を繋ぐっていうのもいい感じ。なんか新鮮。
また時々手繋いでよ。リハビリ、リハビリ(笑)」

そう言うと私は、握った手に少しだけ力を込めた。
大きくなったね、ケンちゃんの手・・・

「仕方ないよな~、んじゃ、次のカレシが出来るまでな。まあユキのことだか
らすぐに出来ると思うけど(笑)」

一際大きく夜空にひらいた花火、二人が手を繋いだ影を大地に映す。
間を置かず轟音と衝撃が身体を震わせた。

この人にはもう絶対恋愛感情なんて抱くわけがないと思っていた。
この人に恋愛感情なんて抱いちゃいけないと思っていた。
・・・でもね・・・・・

四尺玉の残り火が落ちてくる様は、季節外れのホタルの光のようにゆらゆら、
ゆらゆらと夜空を漂っていた。


おしまい。

あ、私の次のカレシはすぐにやってくるんだけど、それはまた別の物語・・・
2010-08-31

創作活動(キーワード:「夏の終わり」「忘れ物」「帰り道」)

テーマ:物書きもどき
人生80年、それは四季に例える事が出来るという。

『春』 木々草花が芽吹き、生命の誕生と瑞々しさが人生の始まりを感じさせ
てくれる頃。
『夏』 痛いほど強く降りそそぐ日の光を全身に受け、力強く枝葉を茂らせ、
来るべき時に備えて広く、そして深く根を張る大樹が如く。
『秋』 輝ける刻に、蓄えた力を存分に奮い、色づき、そして実を結ぶ。
『冬』 三つの季節を通り過ぎ、ようやく四季を知る。

四季で言えば夏の終わりを迎えた私の人生。
果たして広く深く根を張ることが出来ただろうか?
秋の輝ける刻に色づき、実を結ぶことができるほど枝葉を茂らせ、力を蓄える
ことが出来たのだろうか?
しかし、たとえそれが適わずとも、一筆書きの人生はそれを取りに戻ることは
許されない。
振り返り、振り返り、だんだんと遠くなっていくその忘れ物を、ただ見つめる
だけ・・・

公園からの帰り道、まだ幼い娘の手を引き眺める夕焼けに染まった西の空は、
昨日より今日、今日よりも明日、暮れゆく時間を着実に早めていた。
2010-08-24

創作活動(キーワード:「文化祭」「佐渡」「再開」)

テーマ:物書きもどき
 2009年8月、僕らの町にトキがやってきた。
 第一次放鳥で放たれた、個体番号No.3の雌のトキだ。
 高校で写真部に入っている僕は、物珍しさと実際自分の手でトキという鳥を
写真におさめてみたいという好奇心で、時間さえあれば他の部員と一緒にその
トキを追っていた。
 実際この年の秋の文化祭の時に、撮りためたトキの写真で特集コーナーまで
作るほど入れ込んでいた。
 しかし、そんな僕らの気持ちとはよそに、数ヶ月後、No.3は僕らの町から姿
を消すことになる。
 各地を渡り歩いているNo.3だ、僕らの町にもただフラッと立ち寄っただけな
のだろう。



 No.3が去って5ヶ月経った2010年夏、No.3が佐渡に舞い戻っているとの情報
を聞き、僕はNo.3と再会すべく海を越え、トキの舞う島へ渡った。
 野営の準備を満載した自転車で、その場所へ向かう道を走る。今こうしてい
る間にも、No.3が目の前に現れるのではないか? そんなはやる気持ちが、何
度も空を仰ぎ見させる。
 額から流れ落ちる汗が僕の目に入り、仰ぎ見た空の風景を滲ませたその絵で
すら、朱鷺色の羽を広げた君に見えるほどに。

 出発前から何か予感めいたものがあった。
 「海を渡れば、島へ渡れば、僕はきっとあのNo.3と佐渡で再会する」
 しかし、それはただの妄想だったのかもしれない。
 3日間粘り、それでも諦めきれなくてもう一日粘ってはみたが、No.3はおろ
か、他のトキと出会うことすらできなかった。
 妄想というまやかしが触媒となって期待が最高潮に達していた僕は、失意の
まま島を離れることとなった。
 それと時期を同じくして、あれほど目撃情報の多かったNo.3が、その後不思
議と姿を表さなくなる。
 もともと行動範囲が広かったNo.3、またどこか離れたところにひょっこりと
現れるだろう、そう思っていた。
 だが、1ヶ月が過ぎ、3ヶ月が過ぎ・・・一冬を越え春を迎えてもなお、そ
の姿が目撃されることはなかった。



 20XX年夏、僕は今佐渡にいる。
 2011年に人間の手を介さず自然界で孵化に成功して以来、トキは急速にその
数を増やし、今では佐渡、新潟のみならず、日本のあちらこちらでその姿を見
ることができるようになっていた。
 写真家となり、日本の風景を撮り続けている僕の原点である佐渡。
 日本の原風景、夕焼け空に群れをなして飛ぶトキの姿は、長い時をかけてそ
の姿を佐渡で甦らせていた。

 田んぼや畦で羽を休めているトキの群れを、ファインダー越しに慈しむかの
ように切り撮っていく僕の目に、何か懐かしいものが映った。
 「桃黄・・・・・まさか」
 何度も瞬きをしてみるが、その姿は変わらなかった。これは妄想じゃない、
脚に付けられた桃黄のカラーリング、あれはNo.3のものだ。
 諦めた、いやあの時以来押しとどめていた想いが、堰を切ったように流れ出
し、僕はシャッターを切り続けた。

 「ターァ!」

 一声啼いたNo.3は羽を大きく広げこちらをみる。
 それはまるで両手を広げ、僕を迎えてくれるかのようだった。

 「海を渡れば、島へ渡れば、僕はきっとあのNo.3と佐渡で再会する」

 長い時をかけ、佐渡がトキの舞う日本の原風景を取り戻したのと同じように、
僕のあの時の妄想もまた長い時間をかけて今、現実となった。
2010-08-10

創作活動(キーワード:「真夏日」「先輩」「涙」)

テーマ:物書きもどき
前日の雨も上がり、真夏の太陽もまたその輝度を取り戻していた。
昨日連続真夏日が途切れたとはいえ、今日もまたその日差しは強く、お昼を迎える前には真夏日を記録していた。
僕はひとり丘の頂上へと繋がる坂道を歩いていた。

もう何度目だろう、この坂をひとりで登るのは。
7年前、僕がまだ学生だった頃、同じワンダーフォーゲル部の先輩が、山で命を落とした。
先輩は山登りの初心者だった僕に一から山登りを教えてくれた人。
僕にとって先輩は先輩と言うだけではなく、師匠とも呼べる存在、憧れの存在だった。

お墓にお花を供え、手を合わせる。
今日は先輩に報告があったのだ。
「先輩、あの時言ってくれましたよね。一緒にエベレストを征服しようって
僕、とうとうエベレスト登頂に成功しました。
約束が果たせたかどうかわからないけど、先輩に貰ったお守り、先輩だと思って一緒に登りました。」
そう言うと僕は首から提げていたペンダントを先輩のお墓にかけた。

「先輩がいてくれたから、登り切れたんだ・・・」

僕は天を仰ぎ見る。
晴れ渡った空、どこまでも続く青色。この空はエベレストにも先輩の元へも続いている。
今まで緩やかに吹いていた風が一瞬強く吹いた。
木々が揺れ、ざわめく音が聞こえる。
風が止む頃、僕の右頬のあたりに一滴の水滴が落ちた。
「あ・・・先輩」
それはあの憧れの先輩が僕のために流してくれたうれし涙のようだった。
僕はそう、信じている・・・

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