梨木 香歩
家守綺譚
梨木 香歩
村田エフェンディ滞土録

家守綺譚 の方は、若くして死んだ友達の家に住むことになった作家の、不思議な生活。

庭に咲く様々な植物に絡め、一話ごとに完結しているので、読みやすくおもしろい。

夜寝る前に一話ずつ読んでも心地好いだろうな・・・といった感じ。


村田エフェンディ滞土録 は、家守綺譚 の主人公の友達が主人公。
トルコの下宿に一緒に暮らす人々との交流や、歴史や日本への思い、トルコの風土、大きな歴史の流れ・・・

登場人物が皆、生き生きしていて、楽しい。

別れは悲しい。

オウムがいい味を出している。


梨木香歩さんって、良いよなぁ。

でも、エッセイの ぐるりのこと は、どうしても、読めなかった。

私は、小説が好きな作家のエッセイは読めなかったり、エッセイが好きな作家の小説が読めないことがよくある・・・。

なんでかな?


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からくりからくさ

テーマ:
著者: 梨木 香歩
タイトル: からくりからくさ

この本を読むのは、三回目。

何度読んでも圧倒されるし、深みがあって面白い。

登場人物の思いや、因縁めいた関係が、絡み合う蔦のように美しい紋様を描いている。

何かに導かれるように、物語は思わぬ結末に向け進んでいく。


日本の伝統的な染め物、織物、家意識・・・古い家の中で静かに営まれる生活。

不安や、怒り、悲しみが渦巻くものの、なぜか暖かく心地良いです。


梨木香歩さんの他の作品・・・

りかさん この本の続編というか、前編というか、番外編というか、伏線というか・・・ 

 西の魔女が死んだ 以前に記事 をかいたことがあるけど、魔女の話。

 裏庭 異次元世界を冒険する、 とてもファンタジー色が強いお話


上記の三作などは、もちろん大人も面白いけど、子供が読んでも面白いだろうなぁと思えるけど、 からくりからくさ は、物語が複雑だったり、話が難しいので、大人向けといえると思う。

そして、同時にりかさん もあわせて味わって欲しい。
  からくりからくさ では、神秘的で物語の鍵を握る重要な位置を占める人形のりかさん だけど、はっきりと不思議な力は発揮しない。
りかさん ではりかさんの魅力が満載です。そして、ちらほらと からくりからくさ の登場人物に関わるエピソードが出てくるので、「おお!!」・・・と驚いたり、「ふむふむ」・・・と感心したり、物語がより楽しめます。
 
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著者: 梨木 香歩
タイトル: 西の魔女が死んだ

うちには本棚がなくて、昔、台所で使っていた、隙間収納の棚に入れている。
厚みがちょうど、文庫本と同じなの。
薄型で、キャスターもついてるので、隙間におけるし、重宝している。

けど、娘のイタズラの格好の餌食になっている。
で、娘がカバーをはがしながら、豪快に散らかした本を片付けていて、ふいに読みたくなって、この本を読み返してみた。

すごく、ほんわかした気分になって、心地よい。
魔女とかいうけど、ひどく現実離れしてる話ではないの。
西の魔女は、本当の魔力があったのか、なかったのか、魔女だけど、魔法なんか使わない。
ほんのちょっと、フシギな出来事はあるけれど。

自分のことを自分の意志で決め、外界に心を乱されることなく、規則正しい生活をする。
そうすると、物事が自分の望むように動いていく。

毎日を、きちんと、生きていけば、死も怖くなさそうだ。
まぁ、それ以外にも色々感想はあるけれど、ほんわかとらえどころがないので、言葉にするのは難しい。

とても良い作品なので、いつも本棚の片隅に置いて、ことあるごとに読み返したい。
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