[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般財団法人メディポリス医学研究財団
メディポリス国際陽子線治療センター センター長
菱川良夫による講演からの小話。

がんは陽子線で治す/PHP研究所

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今、かかっている医者から「打つ手なし」と言われた人でも、治療への手段はある。
喉頭がんでも声を失わない。前立腺がんでも男性生殖機能を失わない。乳がんでも乳房を残せる。
痛みも副作用もない、切らない最先端医療・陽子線治療。
その原理、システムから治療にかかる費用までを専門医が詳しく、わかりやすく解説する。



「がんは治る!」時代が来た/PHP研究所

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がんとの向き合い方、日本のがん治療の実態を紹介した上で、粒子線治療を詳らかに解説し、がん患者やその家族をはじめ多くの人たちに生きる勇気を与えます。
がん治療の最前線を粒子線治療の第一人者・菱川良夫が説く。


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先日、3日間にわたり山口県にある代表的な病院(下関、宇部、防府)を訪問させていただきました。
梅雨明け前でしたので、連日強い雨でしたが、充実した訪問となりました。

各病院で院長先生にご挨拶をして、当センターの案内をさせていただきました。
ある訪問先の病院では、キャンサーボード(院内カンファレンス)の後に時間を頂戴し、約30分の講演を行いました。
先生方に興味を持っていただけたようで、活発な質疑応答が行われました。


連日の夜の会食は、海の幸と日本酒を楽しみました。

今や、山口県の代表的な日本酒といえば、世界中で知られるようになった「獺祭」です。

30数年前、「酔うため、売るためのお酒」ではなく「味わう酒」として、大吟醸の「獺祭」が岩国の酒造で作られました。
この「獺祭」の人気とともに、山口県の日本酒は全国的に有名になったそうです。


会食では獺祭のみならず、様々な日本酒を堪能させていただきました。

初日は、萩のお酒「東洋美人」、宇部の「貴」と岩国の「五橋」を飲み比べました。
いずれも美味しく、甲乙つけがたい味でした。

二日目は、「獺祭」。
多くの人が言うように、食事とともに飲むワインのような日本酒でした。


講演で各地を訪れますが、いずれの土地にも自慢の日本酒があります。
これらの地酒を味わい、その土地の食を楽しみ、地元の方々の話を聞くことも講演の楽しみの一つです。
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毎朝、指宿の海岸をウォーキングしていると、数年前と朝の風景が違うことに気がつかされます。



以前は、毎日のように綺麗な朝日を見ることができました。
しかし最近は時々しか見ることができません。

あれだけ綺麗に見えていた大隅半島も、最近では靄って見えない日が増えました。


ハワイが好きで毎年同じ時期に行っています。
今年は、以前と比べ蒸し暑く感じました。


一昔前の日本の梅雨は、「しとしと」といった感じでしたが、今ではゲリラ豪雨が日常茶飯事です。豪雨によって命が奪われたというニュースも増えています。


これらの変化は、大気汚染に代表される環境の悪化により、地球全体の気候が変動している為であると感じています。

国際的に「二酸化炭素の排出量を減らしましょう」といった運動をしていますが、実際は上手くいっておらず、その影響が自然の変化に出ているのかもしれません。

このまま、取り返しのつかない方向に自然変動が進むのは困りますね。


一個人として、これらの自然変動に抗うことは難しいかもしれません。
しかし、確実に変化している大きな流れを感じ、危機感を持つことは大切です。


こんな時こそKYYを実践してください。
(KYYについては、過去の小話をご参照ください)

第3回 KYY
http://ameblo.jp/ptrc/entry-10983177102.html

第40回 2011年度センター長方針
http://ameblo.jp/ptrc/entry-11237240714.html

第218回 続・KYY
http://ameblo.jp/ptrc/entry-12075215320.html
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最近、ラジオ番組の収録やテレビ取材が続いています。
今日は九州の地方局の取材を受けました。

いつも取材を受ける時は、取材クルーと積極的に話をするようにしています。
今回のクルーはディレクター、レポーター、カメラマン、音声さんの4名でした。

先日の中国の局の取材では、10名を超える取材クルーで、役割がさっぱりわからない人もいましたが、日本の局の取材は最低限の人員で無駄がありません。

中国の取材についてはこちら

第252回 上海の放送局の取材
http://ameblo.jp/ptrc/entry-12160767362.html


以前にもご紹介したように、取材を受ける際の楽しみの一つは「逆取材」です。
今回も色々なことを質問させていただきました。

まず、カメラの値段。
これは毎回聞いているのですが、今回の取材カメラはデジタルカメラで、レンズも入れると1000万円を超えるそうです。重量も相当なもので、装備とともに肩に担いでいました。


「池のそばで取材中に池に転げ落ちたらどうするの?」と聞くと、

カメラマンは、「池の中でもカメラだけは池の外に出るように頑張って持ち上げます」と笑顔で返答して下さいました。
プロのカメラマンは、仕事の際には命の次にカメラを大事にしているようです。

プロはどの職業も大変です。


また、「万が一、壊したらどうなるの?」と聞くと
「保険に入っているので大丈夫ですが、ものすごく怒られます」と笑顔でした。


私の部屋での取材後、治療室を案内し、回転ガントリー装置をご覧になっていただきました。どの取材でも、この回転ガントリーは必ず見ていただいています。

今回は、レポーターとともに、ガントリー室から治療室に移動する映像を撮影していただきました。移動をしながら色々な話をして、どのように精度の高い治療を行っているかを理解していただきました。

ガントリーの大きさ、治療へ取り組む姿勢、我々の目指すビジョンを聞いて、レポーターも大変驚いて下さいました。


テレビ取材を受けることで、こちらも他業種のプロの話を聞いて刺激を受けます。
これからも、幸せな医療を提供する陽子線治療のプロとして、精進して参ります。
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「菱川先生長い間ご無沙汰しておりました。」という書き出しの手紙が届きました。
週刊誌に掲載された私の写真を見て懐かしく思い、手紙を出して下さったようです。

文面から私の元で陽子線治療を受けたようですが、何年も前のことで私も詳しいことを忘れており、兵庫県立粒子線医療センターに所属する後輩に電話をして確認しました。
それからカルテを調べてもらい、10年前に治療を受けていることを確認しました。


この患者さんは難治がんの手術をして数年後に、再発・転移が起こり、兵庫に相談に来られました。それが10年前のことです。
それからすぐに陽子線治療を行い、転移部分はうまく治療ができました。

それ以降、何度も再発・転移を繰り返し、この10年間で日本各地の病院で30回以上入退院し、臨床試験にも数回参加されたそうです。


最初にこの難治がんが見つかって16年。
10年前、最初の再発の時に私から言われた
「患者さんが希望するなら、可能な限りできる治療は何でもしてあげたい」
という言葉を支えに、今まで頑張ってきました。

と手紙に書いてあるのを見て、思わず感動しました。


私が何気なく言った言葉が、一人の患者さんの生きる希望になっていることを知って、本当に嬉しく感じました。

これからも、優しい言葉、温かい励ましの言葉を大切にしながら、治療に携わっていきたいと思っています。
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最近になって、論文や様々な賞の審査員を頼まれることが多くなってきました。
昔は審査される立場だったので、審査される方々の気持ちはよくわかります。


今回審査を行ったのは、1次審査をパスした10を超えるプレゼンの審査です。

プレゼンに与えられた時間は約10分。
多くの学会発表では、発表時間に合わせて使用できるスライド枚数に制限があるのですが、今回の発表には制限がなく、中には40枚以上ものスライドを使用した発表もありました。

私の経験からは、10分で40枚のスライドを説明することは不可能です。
案の定、今回の発表者も上手に伝えることができていませんでした。


全体を通して、多くの発表者がプレゼン慣れしておらず、自分の考えをまとめ、伝えることができていない印象でした。

そのような発表者のために、講演終了後の審査コメントで、発表方法について審査事務局に次の事を提案しました。

(1)発表する画像枚数を制限する
(2)発表の目的、内容、結果と今後の展望を必ず説明する


自己を主張をしない日本人はプレゼンテーションが下手な国民だと言われています。

勿体ないことに、今回の審査でも、素晴らしい仕事を行なっているにもかかわらず、その素晴らしさを表現できていない発表者が多くいました。

日本人がこれから世界で活躍するためには、このプレゼンテーションをする力が必須です。
これらの力を鍛えるために、小中学校から発表する力を養う教育をしなければならないと感じました。
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