[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般財団法人メディポリス医学研究財団
メディポリス国際陽子線治療センター センター長
菱川良夫による講演からの小話。

がんは陽子線で治す/PHP研究所

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今、かかっている医者から「打つ手なし」と言われた人でも、治療への手段はある。
喉頭がんでも声を失わない。前立腺がんでも男性生殖機能を失わない。乳がんでも乳房を残せる。
痛みも副作用もない、切らない最先端医療・陽子線治療。
その原理、システムから治療にかかる費用までを専門医が詳しく、わかりやすく解説する。



「がんは治る!」時代が来た/PHP研究所

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がんとの向き合い方、日本のがん治療の実態を紹介した上で、粒子線治療を詳らかに解説し、がん患者やその家族をはじめ多くの人たちに生きる勇気を与えます。
がん治療の最前線を粒子線治療の第一人者・菱川良夫が説く。

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今回の小話は、先日、バスで指宿から空港に向かっていた時の出来事です。

 

バスを運転をしていたのは、高齢に差し掛かる雰囲気の運転手さんでした。

とても丁寧な運転をしていました。

 

ある停留所での事です。

停留所には椅子があり、おばあちゃんが座っていました。

 

そのおばあちゃんは、空港に行く雰囲気ではなかったのですが…

停留所にバスが停まると、 ドアを開けて運転手さんが大きな声で3回「空港行きです」と声をかけました。

 

しかし、おばあちゃんは全く動こうとしません。

 

 

普通ならこのまま出発してもおかしくない状況なのですが、運転手さんは、バスから降りておばあちゃんの側に行き、耳元で「空港行きです」と大きな声で伝えました。

 

そこで初めて、おばあちゃんは「違います」と運転手さんに伝え、運転手さんは運転席に戻ってバスを発車させました。

 

 

大都会では考えられない光景でしたが、見ているうちに優しい気持ちになりました。

少し前の日本の地方では、このようなやり取りは当たり前だったのではないでしょうか。

 

自分のことより他人を思いやる。

 

おばあちゃんは、耳が遠くて気がついていないのではないかという運転手さんの気遣い。

 

それを文句も言わずに眺めている乗客。

 

今からでも、みんなで気をつければ、このような日本に戻れるような気がします。

幸せな日常生活です。

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今回は、「早期の乳がん」と宣言を受けた患者さんのお話です。

 

この患者さんのご主人が医師だったこともあり、がんの告知を受けた際、早期なので完治すると考えていたそうです。

 

それから間もなくして、彼女は手術を受けました。

これが数年前の話です。

 

最近になって胸の前の骨が腫大してきて、それが乳がんの転移だとわかりました。

「早期がん」が「進行がん」に変貌したのです。

 

 

この患者さんのように、早期がんで治療数年後に新たな病変が出た場合、まず抗がん剤治療を行います。

この患者さんも、既に受けられていました。

 

次に、胸の前の腫瘤に対する治療が必要です。

こちらに対しては、局所治療を行います。

 

がん治療における局所治療の代表には、手術、放射線治療、陽子線治療、重粒子線治療などが挙げられます。

 

ここで大切なのは、私が常にお伝えしているように、よく考えて治療法を選択することです。

 

今回の彼女は陽子線治療を選び、うまく治癒に持っていくことができました。

 

 

実はこのような例は、陽子線治療が得意とする症例の一つです。

 

早期がん治療数年後に、どこかに単発の転移が生じたら、まず抗がん剤治療を先行して頂き、その後の局所治療の選択肢の一つとして、陽子線治療の施設のお話を聞くようにしましょう。

 

このような知識が、あなたや、あなたの大切な人の命を守るかもしれません。

ぜひ覚えておいて下さい。

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リオのオリンピックでは、テレビで選手の競技を見て多くのことを学びました。

孤独と思われがちの個人種目では、家族やスタッフ、数多の応援する人たちの姿を見ました。
勝負の舞台(試合)に立つのは一人ですが、彼らは決して孤独ではなく、多くの仲間に支えられています。

そして、試合後のインタビューでは口を揃えて支えてくれた方へ、感謝の言葉を述べています。謙虚な姿勢こそが、最後に勝利の女神を引き寄せるのかもしれません。


良い結果を出した種目では、「監督の存在」を感じさせられました。

柔道での落ち着き払った井上監督の態度。
女子レスリングでの栄監督の明るい雰囲気。
シンクロナイズドスイミングの井村監督の厳しい姿勢と愛情ある部下の指導。

これら監督の姿勢は、会社や病院などのトップが見習うべき姿勢であると感じました。


団体競技では、チームリーダーの態度や雰囲気がチーム全体に影響することがわかりました。
卓球団体女子では福原選手の献身的な姿、体操団体男子では内村選手の強い気持ち。

特に、幼少時代から見ている福原選手が準決勝の団体戦で負けた後の涙をこらえる姿、三位決定戦での試合終了後の号泣した姿をみて、凄い女性になったなあと感動しました。


今回の大会では、最後の最後に大逆転する若い選手を数多く目にしました。
メンタル面で、今の若い日本人選手たちは、今までの世代とは変わってきたように感じています。

このメンタルの強さが続けば、東京オリンピックも楽しみです。 見に行こう!
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この4月から、当センター、鹿児島大学、九州大学、東京クリニック、オフィス鹿児島をつないでキャンサーボードを始めました。
参加者は、センター医師、内科系医師、外科系医師、病理医、放射線診断医です。

厚労省による「キャンサーボード」の説明は次のようになっています。

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キャンサーボードとは、手術、放射線療法及び化学療法に携わる専門的な 知識及び技能を有する医師や、その他の専門医師及び医療スタッフ等が参集 し、がん患者の症状、状態及び治療方針等を意見交換・共有・検討・確認等 するためのカンファレンスのことをいう。
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センターのキャンサーボードもこれに従い、各地点をパソコンのSkypeで結んで行っています。
複数の地点を結ぶのは難しいのですが、最近、ようやくスムーズに行えるようになってきました。

そのシステムを使い、一人一人の患者さんについて、陽子線治療が適応になるかどうかを全員で検討しています。

他の専門家の意見を聞くことは、非常に勉強になります。
この会議で大切にしていることは、他の意見をよく聞き、最終的に患者さんにとって最良の方法を考えることです。

キャンサーボードを通して、これからもすべての人に優しい、幸せな医療を提供してまいります。
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いつものように早朝5時に目を覚まし、ウォーキングを楽しんだ日のこと。
この日は講演に向かう為、朝7時台のバスで飛行場に向かいました。

車中では、iPadを使って各方面にメールを送っていましたが...
朝早く起きて運動したこともあり、途中から深い眠りに落ちてしまいました。

それから空港につく直前の車内放送で目を覚まし、急いでキャリーバックを抱えてバスから降りました。


空港に到着後、飛行機のチェックインを早々に済ませ、仕事の続きをしようと思い、iPadを鞄から取り出そうとしたところ、どこにも見当たりません。


その時、バスの中で眠りにつく前に隣の座席に置いたことを思い出しました。


すぐに空港のバス案内所に行き、事情を話したところ、係りの方が車庫に電話をしてくれて、iPadが忘れ物として報告されていることを教えて下さいました。

空港の前に止まっているタクシーに乗りこみ、すぐに車庫に向かい、iPadと再会した時の感激は忘れません。


オリンピック関係のニュースで、リオではiPhoneやiPadが盗難される事件をよく聞いていたので、日本は本当に良い国だと身をもって実感しました。


日本人の多くは「バスで忘れ物をしても、だいたいの場合出てくるだろう」と思っていることでしょう。
財布を落としても、何一つ取られることなく返ってくることも珍しくありません。

しかし、これは諸外国からすると有りえないことです。


最近では、こんなに素晴らしい日本でも、インターネットを介しての事件や、青少年による事件、猟奇的な事件など、変わった事件が増えてきているように感じています。

優しい人々、素晴らしい自然を次の世代に伝えるためにも、日本人一人一人が襟を正して感謝の日々を過ごしたいですね。
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