[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般財団法人メディポリス医学研究財団
メディポリス国際陽子線治療センター センター長
菱川良夫による講演からの小話。

がんは陽子線で治す/PHP研究所

¥1,620 Amazon.co.jp

今、かかっている医者から「打つ手なし」と言われた人でも、治療への手段はある。
喉頭がんでも声を失わない。前立腺がんでも男性生殖機能を失わない。乳がんでも乳房を残せる。
痛みも副作用もない、切らない最先端医療・陽子線治療。
その原理、システムから治療にかかる費用までを専門医が詳しく、わかりやすく解説する。



「がんは治る!」時代が来た/PHP研究所

¥1,188 Amazon.co.jp

がんとの向き合い方、日本のがん治療の実態を紹介した上で、粒子線治療を詳らかに解説し、がん患者やその家族をはじめ多くの人たちに生きる勇気を与えます。
がん治療の最前線を粒子線治療の第一人者・菱川良夫が説く。


テーマ:

10月下旬、鳥取地震の日。

 

その日、私は朝から横浜での会議を済ませ、終了後すぐに新幹線に飛び乗り、大阪で行われるセミナーに参加するため移動していました。

 

13時に梅田駅前ビルの会場に入り、セミナー主催者の講演中の注意案内を聞いていました。

 

「講演中の携帯電話は、電源を切るかマナーモードにして下さい。

災害時にはビル側が緊急館内放送を行いますので、それに従って避難して下さい。」

といった案内で、多くの人は携帯がマナーモードになっているかをチェックしていました。

 

 

最初の講演者の話が佳境に入ってきた14時過ぎ。

マナーモードにしているはずの携帯電話が一斉になり出しました。

 

セミナーに参加していた約100名の携帯が一斉に鳴り始め、すごい音でした。

続いて、「緊急速報、緊急速報、地震です」という音声ガイダンスが流れました。

 

まさかと思っていると、ビルが横にゆらゆらと揺れ始め、すぐに館内放送も入りました。

自分の携帯に目をやると、震源地は鳥取で、大阪は震度4と表示されていました。

 

緊急地震速報とその後の地震を体験したのは初めてで、良い経験になりました。

 

 

学びです。

 

(1) 大地震では、携帯はマナーモードにしていても緊急速報が入る。

(2) 震度4の揺れに対しては、結構、みんな落ち着いている。

(3) 大きなビルでは、防災担当から直ちに館内放送が入る。

 

 

我が国は年間1000回を超える有感地震がある、地震大国です。

そのため、地震に対するあらゆる予防対策が打たれていますが、地震はないのが一番です。

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

先日、80代後半のお爺ちゃんのTV相談を受けました。

 

前立腺がんが見つかったのは5年前。

今までホルモン治療を受け続けて来たそうです。

PSAはホルモン治療の効果もあり、ずっと0台で推移しています。

 

------------------------

PSAとは (Wikipediaより抜粋)

前立腺特異抗原(PSA)は、前立腺から分泌され精液中に含まれている生体物質である。

前立腺癌のとき血清中の含有量が上昇するため、腫瘍マーカーとして用いられるが、前立腺炎や、前立腺肥大症などでも上昇することがある。

多くの検査用キットでは4ng/ml以下が正常とされているが、最近は2.5ng/ml以下とするほうが良いとの意見もある。

------------------------

 

治療を開始してから、順調に5年が経過したので、主治医の先生から「ホルモン治療を一旦やめて様子を見ましょう」と提案され、治療をやめて経過を見て来たそうですが、半年後の検査でもやっぱり0台でした。

 

 

そうであれば、今回どうしてTV相談を希望したのかとお爺ちゃんに聞くと、

「再発したら陽子線治療が使えるのだろうか?」という質問からでした。

 

お耳が遠いので、ゆっくりと大きな声で、回答しました。

「使えますよ。PSAが2になったらまた相談に来て下さいね」

 

このお爺ちゃんの場合、このまま推移し、PSAが2になるような日は来ない気がしましたが、いろいろ話をするとわからなくなると思い、端的に答えました。

 

 

遠く離れた場所であっても、相手の顔を見ながら応対できるのが、テレビ相談の強みです。

 

相手の話や表情から悩みを感じとり、それぞれの相談者にとって最適な振る舞い、回答をすることで、彼らの不安を少しでも軽減したいと考えています。

 

この日のお爺ちゃんも、私の回答を聞いて安心したようで、ニコニコしてテレビ相談を終了しました。

 

 

相談者の安心した顔を見ることも、私がこの仕事をしていて良かったと思える瞬間です。

 

これも、幸せな医療の提供です。

いいね!した人  |  リブログ(1)

テーマ:

先日、センターに2人の若い事業家が訪れました。

 

目的は、当センターで行なっている陽子線治療の後、彼らの技術が役立つかもしれないと言うプレゼンテーションでした。

 

よく話を聞くと、手術後であれば彼らの技術は非常に役に立つのですが、陽子線治療の後では全く役に立ちません。

 

2人の話を聞いた直後に、

「残念ですが、センターではこの技術が役に立たないようです」と返答すると、2人の顔には残念と不満の表情が現れました。 

 

 

ただ、今回の話を聞いているうちに、私は、このビジネスが医療ではなく介護の分野で役に立つのではないかとひらめき、率直にそう伝えました。

 

自分たちが自信を持って行なったプレゼンテーションの直後に、新たなアイディアを提案されたわけですから、彼らは当然浮かない顔です。

 

しかし、あまりにも私が真剣に話すので、賢い彼らも真剣に話を聞き、だんだん目つきが変わってきました。

 

私の話を聞いて、2人にも新たなアイディアが湧いてきたようで、その意見を聞いているうちに、日本だけではなく他の国でもそのアイディアが生かせるのではないかと考えました。

 

真っ先に頭に浮かんできたのは、中国の介護分野で活躍している友人の顔です。

 

アイディアがまとまって連絡をくれたら、その友人にもビジネスが広がるか聞いてみると伝え、話し合いを終えました。

 

 

数日して2人からメールが来たので、早速、前述の友人を紹介しました。

 

彼らの間で、新しいビジネスが展開していくことを期待しています。

 

 

私は、普段から異業種間の交流を楽しんでいます。

全く異なる価値観や目線は、同業者だけでは考えつかないアイディア、疑うことのなかった常識を簡単に打ち破り、イノベーションを可能にするからです。

 

陽子線治療はアイディア次第で無限の可能性を秘めています。

 

引き続き、試行錯誤しながら陽子線治療を進化させ、一人でも多くの患者さんを幸せにします。

 

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

先日、テレビ会議システム(インターネット経由)を使って医療相談を受けました。

相手は80歳を過ぎたおばあちゃんです。

 

最初に挨拶をして、病気の理解について聞きました。

 

十数年前に手術を受けがんを克服していましたが、今回は同じ臓器の別の部位に、小さな腫瘤が見つかり、主治医からは、「腫瘤の部位とサイズから、手術をして、がんかどうか判断しましょう」と言われたそうです。

 

 

以前の手術後、手術創の痛みが強かったそうで、年齢のこともあり、今回は「どうしても手術はしない」と固く決められていました。

そのため、主治医の先生(外科)は、そのがん専門の内科医を紹介されたようです。

 

ちょうどそのような時期に、私とテレビ相談をすることになりました。

 

 

前述したように、まずよく話を聞きます。

患者さんは、テレビ越しであれば安心するのか、とにかくよく話をします。

 

それをゆっくり聞き、ご本人の希望も細かく聞き取るようにしています。

 

 

このおばあちゃんの場合、手術以外の治療方法では、放射線治療や陽子線治療が可能と考えられました。

 

さらに話を聞くと、年金生活の為できるだけ自己負担を減らしたいとの事でしたので、

近年の放射線治療も非常に優れており、今のような大きさの腫瘤であれば、治療可能であることを伝えました。

 

続けて

「これから次の検査を受けるようなので、その結果をまた教えてください。

その時までに、お勧めの病院を決めてお伝えします」と言って、テレビ相談を終了しました。

 

 

このようなテレビ相談で大切なことをまとめます。

 

1)良く話を聞く

2)何を希望しているのかを聞く

3)陽子線治療以外でも役に立つ情報があれば惜しみなく伝える

 

 

今日の高齢化者社会では、テレビ相談は非常に有用です。

医療だけではなく色々な分野で広がっています。

 

テレビを使った井戸端会議ですね。

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

先日、神戸で電車に乗っていると、ある駅で、背中の曲がったおばあちゃんが大きなバッグを持って、ヨタヨタと乗りこんできました。

 

たまたま私の横の座席が空いていたので、私との間にバッグを置き、座られました。

それから間もなくして、バッグから何かを取り出したのですが、失礼になると思い見ませんでした。

 

 

一方、私の前には随分前から3人の高校生が楽しそうに立ち話をしていました。

しかし突然、会話が止まったので、どうしたんだろうと思って見てみると、3人ともおばあちゃんの手元を見ているようです。

 

しかも驚いた風で、互いに目配せをしているのです。

 

これはただ事ではないと思い、意を決して私もおばあちゃんの方を見てみました。

 

 

すると、おばあちゃんはタブレット型コンピューターに向かい、タッチペンを慣れた手つきで巧みに使い、誰かと連絡しているようです。

 

3人の高校生が驚くのも無理がありません。

私も含めて、気がついた乗客はみんな驚いていました。

 

 

ITの進化ばかりが取りだたされますが、おばあちゃんの進化も目をみはるものがあります。

これからの高齢化社会では、このようなことが当たり前な光景になることでしょう。

 

 

遠隔診断や健康管理アプリ等、高齢者向けの医療サービスもハイテク化されつつあります。

 

引き続き、これらの分野から目が離せません。

いいね!した人  |  リブログ(0)