[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般財団法人メディポリス医学研究財団
メディポリス国際陽子線治療センター センター長
菱川良夫による講演からの小話。

がんは陽子線で治す/PHP研究所

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今、かかっている医者から「打つ手なし」と言われた人でも、治療への手段はある。
喉頭がんでも声を失わない。前立腺がんでも男性生殖機能を失わない。乳がんでも乳房を残せる。
痛みも副作用もない、切らない最先端医療・陽子線治療。
その原理、システムから治療にかかる費用までを専門医が詳しく、わかりやすく解説する。



「がんは治る!」時代が来た/PHP研究所

¥1,188 Amazon.co.jp

がんとの向き合い方、日本のがん治療の実態を紹介した上で、粒子線治療を詳らかに解説し、がん患者やその家族をはじめ多くの人たちに生きる勇気を与えます。
がん治療の最前線を粒子線治療の第一人者・菱川良夫が説く。


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先日、80代後半の元気なおじいちゃんとテレビ相談を行いました。

いつもと同じように、病名や病状を本人から直接聞きとります。
ここで、どの程度ご自身の病気のこと、おかれている状況を理解しているのかを判断します。

このおじいちゃんは、ご自身のことを本当によく理解されていました。

病状からは手術が可能だったのですが、主治医の先生からは「高齢であること」を理由に手術や化学療法を行わず経過を見ていこうと説明されたそうです。

「平均寿命を過ぎているのだから、もう治療しないで構いませんよね?」と言われたそうです。
凄いことを言う先生が出てきたなと、驚きました。


続いて「どうしたいのですか?」と質問しました。

陽子線治療のことも本を読んでよく知っておられ、自分のような高齢者にも優しい医療だということもご存知でした。
同席している2人のお子様も、ご本人のお気持ちを尊重したいとのことでしたので、キャンサーボードで検討しますとお話ししました。

キャンサーボードの結果、当センターでの治療が可能であると判断したので、連絡をして、センターで治療を受けていただく運びとなりました。


今回のテレビ相談での学びです。

平均寿命が過ぎているのだから、治療はいいでしょうという医師が出てきたこと。
この事は、高齢化社会でのがん治療の課題になりそうです。

私が現時点で思うことは、元気で家族にも大切にされている高齢者の方ほど、できるだけ優しい治療を受けていただきたいということ。


当センターでは、引き続き、優しい治療の代表でもある陽子線治療を使って、幸せな医療を提供してまいります。
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7月上旬、講演を依頼していただいた為、北海道旭川市を訪問しました。
まだ梅雨の明けぬ暑い神戸から、羽田を経由して旭川に入りました。

相変わらず、飛行機から見る北海道の大地は広大です。




年に数回、北海道を訪れますが、最近以下のことが変わってきたたと実感しています。

・空港や観光地には、必ず数多くの外国人観光客がいる
・欧米に加え、特に中国人観光客の増加が目立ってきた
・家族連れの旅行客が多い

実際に調べてみたところ、数字上でも確実に増加していることがわかります。


北海道観光入込客数調査報告書
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kkd/irikomi.htm

北海道観光入込客数の推移
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kkd/irikominosuii.htm



[北海道観光入込客数の推移より抜粋]




講演は、いつもと同じようにのんびりとお話しさせていただきました。
「がん」「がん治療」「陽子線治療と指宿でのチャレンジ」について、140名を超える方々に聞いていただきました。


当センターでは、膵臓がんに対する陽子線治療にも力を入れています。
膵臓がんは発見が遅れることも多く、一般的には治療が難しいとされているがんの代表です。

その為、当センターの治療を求めて、日本中から膵臓がんの患者さんが訪れます。
当センターでは、数々の難症例を治療し、多くの方に喜ばれてきました。

北海道からも多数の患者さんが当センターを訪れ、治療を受けられてきたことを最後に伝え、講演を終えました。


講演終了後、

「がん治療は、最初の治療が大切。
 インターネットなどで情報収集して、自分が納得できる治療をうけましょう」


という私の言葉にひどく感心したという感想をいただきました。

そのような声を聞くと、私もとても嬉しいです。

これからも「わかりやすい講演」を心がけ、がん治療に対する正しい考え方を伝え続けていきたいと思っています。


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「画像診断でがんが疑われるので、手術をしましょう。
我々の手術を受けないで他の治療を受けるのであれば、その後は見ません」

先日、主治医からこのように説明されたという患者さんのテレビ相談を受けました。

過去にもこのような相談を受けたことがあり、ここでご紹介しました。

第104回 医の倫理
http://ameblo.jp/ptrc/entry-11577630916.html

第146回 医師の務め
http://ameblo.jp/ptrc/entry-11845226145.html



テレビ相談を受ける際に私が心がけていることは、まず患者さんとご家族が『主治医からどのような説明を受けてきたか』を、よくよく聞き取ることです。

次に、『最も何を望んでいるか』を聞きます。

今回の場合は、『どうしても手術を受けたくない』という強い意志を口にされましたので、放射線治療や陽子線治療についてお話ししました。


以前の こばなし では、「このようなことはあってはならない」と書きましたが、
最近では、「診てくれないのであれば、診てもらえる病院に紹介すれば良い」と考えるようになりました。


がん治療を専門としている医師ならば、陽子線治療を受けた後の患者さんを診ることは、間違いなく可能です。

また陽子線治療特有の変化は、センターの担当医と引継いで診ていただける先生との連携で理解が出来るシステムを構築しています。
もちろん先生方へのサポート体制も整っており、様々な方法で対応が可能です。


我々が自信を持って行った陽子線治療。
それらを受けた患者さんの予後は良く、その後の病院にも長期間通院されることが予想されます。

検査や化学療法等、診てくださる病院の経営にも良い影響を及ぼすことが予想されます。

患者さん、主治医及び病院、当センターと、まさにWin - Win -Winの関係が構築されていると考えています。


患者さんの願いに優しく対応できる先生。
他の治療を受けたとしても、治療後には再び診ることができる責任感がある先生。
それが自分自身の勉強にもなると前向きに、勤勉に捉えられる先生。

これからがんの患者さんがますます増えることが予想される日本で、
このような考えをもつ先生が一人でも多く増えることを願っています。
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熊本地震から3ヶ月以上が経ちました。
今回は地震後初めて九州新幹線で鹿児島中央駅から博多駅に移動した時のお話です。


震災前は、この間を約1時間半で移動できたのですが、
この日は震災の影響で徐行運転をしている区間があり、2時間以上かかりました。

また、本数を減らして運行していた為、どの新幹線もほぼ満席状態でした。


通常運行の時には気がつかなかったこと...
最高速度260km/hで九州の南北を結ぶ九州新幹線の技術の高さ、その素晴らしさを改めて実感しました。

私たちの安全で快適な移動を支える為、運行の維持管理に多くの人が従事していることでしょう。


同じく当センターでも、陽子線治療を使った、質の高い安全で優しい医療を提供する為の維持管理に、多くのスタッフが従事しています。

新幹線の中で、センター長としてその思いが重なり、新幹線の運行を支えるスタッフ、治療を支える当センターのスタッフに感謝の気持ちが溢れてきました。


現在の社会では、あらゆる領域で様々な技術が我々の生活を支えています。
しかし、その技術を支えている開発者の思い、苦労、持続させる為の努力を実感することは難しく、とてつもない技術だとしても、「当たり前」のように感じてしまいます。


今回は大地震で、その当たり前が止まってしまったことにより、それらの有り難さを感じることができました。

私たちが「当たり前」と感じているものの陰に、頑張っている人々がいることを忘れてはいけません。


街中を歩く時、そのようなことを考えながら、感謝の気持ちで接してみて下さい。
きっと毎日が感謝にあふれた、優しく素晴らしい日々になることでしょう。
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先日、3日間にわたり山口県にある代表的な病院(下関、宇部、防府)を訪問させていただきました。
梅雨明け前でしたので、連日強い雨でしたが、充実した訪問となりました。

各病院で院長先生にご挨拶をして、当センターの案内をさせていただきました。
ある訪問先の病院では、キャンサーボード(院内カンファレンス)の後に時間を頂戴し、約30分の講演を行いました。
先生方に興味を持っていただけたようで、活発な質疑応答が行われました。


連日の夜の会食は、海の幸と日本酒を楽しみました。

今や、山口県の代表的な日本酒といえば、世界中で知られるようになった「獺祭」です。

30数年前、「酔うため、売るためのお酒」ではなく「味わう酒」として、大吟醸の「獺祭」が岩国の酒造で作られました。
この「獺祭」の人気とともに、山口県の日本酒は全国的に有名になったそうです。


会食では獺祭のみならず、様々な日本酒を堪能させていただきました。

初日は、萩のお酒「東洋美人」、宇部の「貴」と岩国の「五橋」を飲み比べました。
いずれも美味しく、甲乙つけがたい味でした。

二日目は、「獺祭」。
多くの人が言うように、食事とともに飲むワインのような日本酒でした。


講演で各地を訪れますが、いずれの土地にも自慢の日本酒があります。
これらの地酒を味わい、その土地の食を楽しみ、地元の方々の話を聞くことも講演の楽しみの一つです。
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