[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般財団法人メディポリス医学研究財団
メディポリス国際陽子線治療センター センター長
菱川良夫による講演からの小話。

がんは陽子線で治す/PHP研究所

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今、かかっている医者から「打つ手なし」と言われた人でも、治療への手段はある。
喉頭がんでも声を失わない。前立腺がんでも男性生殖機能を失わない。乳がんでも乳房を残せる。
痛みも副作用もない、切らない最先端医療・陽子線治療。
その原理、システムから治療にかかる費用までを専門医が詳しく、わかりやすく解説する。



「がんは治る!」時代が来た/PHP研究所

¥1,188 Amazon.co.jp

がんとの向き合い方、日本のがん治療の実態を紹介した上で、粒子線治療を詳らかに解説し、がん患者やその家族をはじめ多くの人たちに生きる勇気を与えます。
がん治療の最前線を粒子線治療の第一人者・菱川良夫が説く。

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最近になって、論文や様々な賞の審査員を頼まれることが多くなってきました。
昔は審査される立場だったので、審査される方々の気持ちはよくわかります。


今回審査を行ったのは、1次審査をパスした10を超えるプレゼンの審査です。

プレゼンに与えられた時間は約10分。
多くの学会発表では、発表時間に合わせて使用できるスライド枚数に制限があるのですが、今回の発表には制限がなく、中には40枚以上ものスライドを使用した発表もありました。

私の経験からは、10分で40枚のスライドを説明することは不可能です。
案の定、今回の発表者も上手に伝えることができていませんでした。


全体を通して、多くの発表者がプレゼン慣れしておらず、自分の考えをまとめ、伝えることができていない印象でした。

そのような発表者のために、講演終了後の審査コメントで、発表方法について審査事務局に次の事を提案しました。

(1)発表する画像枚数を制限する
(2)発表の目的、内容、結果と今後の展望を必ず説明する


自己を主張をしない日本人はプレゼンテーションが下手な国民だと言われています。

勿体ないことに、今回の審査でも、素晴らしい仕事を行なっているにもかかわらず、その素晴らしさを表現できていない発表者が多くいました。

日本人がこれらか世界で活躍するためには、このプレゼンテーションをする力が必須です。
これらの力を鍛えるために、小中学校から発表する力を養う教育をしなければならないと感じました。
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年に一度「いとこ会」と呼ばれる会を開いています。

いとこ会とは、1年に1度、全国各地から私のいとこが集まって、他愛のない話をしたり、この1年間の報告をしたり、余興(ジャズの歌、ハワイアンダンス、みんなで合唱)を楽しんだりする会です。


私の父には、3人の姉と、1人の兄がいました。5人兄弟です。
5人を生んだ偉大な祖母を、最長齢の80歳のいとこは、当時の連合軍最高司令官になぞらえ、マッカーサーと呼んでいました。

そのマッカーサーの命令は絶大で、5人の子供(我々いとこ達の親)にいつも仲良くするよう言っていたそうです。おかげで、5人の子供は仲良く育ちました。

それぞれの親も、マッカーサーの言葉を我々子供世代に伝えてきたこと、親同士の仲が良く、ことあるごとに集まっていたこともあり、自然といとこ同士も仲良くなりました。

私も含めて、いとこは17人。
今では、一番若いいとこ以外は還暦を過ぎています。
また残念ながら数人は、天国へと旅立って行きました。

いとこ会の高齢化も進み、最近はお互い物忘れが進んでいる気がします。


最近の会には、いとこの子供世代、孫世代も参加し、80代~幼児まで40名を超える参加者が集まり、いとこ会の枠を超えてきました。

年に一回、美味しいものを食べ、他愛のない話をし、若い世代を見ることで、高齢のいとこたちは元気になっています。
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40年来の友人だった女性の長男から電話がありました。

「母は、先生に感謝していました...」
この電話で、彼女が亡くなったことを知りました。


昨年、彼女から進行した難治がんの相談で連絡がありました。
病状を聞いて、まず抗がん剤治療を始めなければいけないことをアドバイスしました。

彼女は関西で独り住まいだったのですが、長男家族が住んでいる東京の病院での抗がん剤治療を選択し、入院や通院の期間は長男家族と一緒に楽しく過ごされていました。


抗がん剤治療が順調に進んだ為、その後、陽子線治療を希望されました。

「主治医の女性の先生に連絡をしてほしい」と彼女から言われたので、電話したところ…
「先生の治療を受けたがっています」という返答をいただき、早速センターに来てもらうことになりました。


センターで治療を受けている間、米国でアートの仕事をしている次男がセンターを訪ねてきました。それから、治療の間に指宿で美味しいものを食べたり、週末には九州各地を2人で旅したりと、楽しいひと時を過ごされたようです。

センターでの治療終了後も、抗がん剤治療を続けてもらいました。
関西の自宅から東京の長男宅にも時々足を運び、お孫さんとも楽しく遊んでいたようです

センターでの治療終了後から4ヶ月が経ったある日、前日まで元気だった彼女は、突然自宅で亡くなったそうです。


実は彼女のご主人も私の友人であり、彼も進行がんで若くして亡くなりました。
それから、彼女は2人のお子さんのために強く生きてきました。

今回、進行した難治がんと診断されてからの彼女の生き方を見ていると、
大事な家族との別れを覚悟しており、自分の生き方を家族に伝えたのだと感じました。

合掌。
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年に数回、2日、3日と連続して講演を行うことがあります。

基本的には同じ内容のプレゼンテーションを行っていますが、講演する土地や会場の雰囲気、主催者の考え方によって、毎回微妙に話の内容を変えています。


朝起きて、「今日の講演を聴いてくれる人はどのような人なのだろうか」と思いを巡らせることは、私のは楽しみの一つです。

若い人が多いのだろうか。
女性が多いのだろうか。
がんにかかっている人が聴くのだろうか。
医療関係者が聴くのだろうか。

このようなことを考えながら講演会場に向かい、講演会場に着いたら、講師席から聴きに来てくださった人たちを眺めながら、雰囲気を感じています。


一方で、色々な方の講演を聞く機会も多々あります。

聴きやすい講演に共通しているのは「話し方」です。
私も20年近く講演を続けていますが、ようやくこれが最も大切だと気がつきました。

私の講演でも、ゆっくりとした速度でふんわりと喋ることをかなり意識しています。


日本語は、美しい言葉です。

これから講演をする若い人へのアドバイス。
美しい日本語を操り、速度には気をつけてプレゼンテーションして下さい。
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医師になってから長きに渡って大学病院で勤務していたため、放射線治療に関する臨床研究を数多く行ってきました。
研究は、仮説を立て、その仮説を実現できる対象や方法を考え、実行し、結果を論文にして、第3者に評価をしてもらう事で成立します。

私は、これら研究で得たノウハウを日々の生活にも応用しています。

現在行っている研究タイトルは、ずばり「飲酒と体重の関係」です。
どのようなお酒が私の体重に影響を与えるのかを研究しています。

研究データを取得するのに必要な備品は体重計のみ。
アナログ式の体重計であれば、私の視力と気持ちで数値の読み取りに差が生じるかもしれませんので、デジタル体重計を用意しました。


ビールを連日飲むと必ず体重が増えることは、過去の経験で学んでたので、研究対象のお酒から、あらかじめビールは排除しておきました。

次に毎日無理なく飲めるお酒として、「ワイン、日本酒、焼酎」を選択しました。
飲酒量は、「ほどよい程度に気持ちの良くなる量」としました。

この研究は、すでに3年以上行っており、その結果も出ています。
ただし、論文にはしておりません。


以下、私が得た結果です。

「2日続けて同じお酒を飲むと、2日目には体重増の傾向がある」

したがって、ワインを飲んだ翌日は、ワインではなく日本酒か焼酎を選ぶようにしています。そうすると、毎日お酒を飲んでいても体重はほとんど変化しません。

3年以上続けてきた研究で、ある程度の結果が得られた為、最近はこれに新たな条件を付け加え、新しい研究を始めました。

新たな条件として、お酒を抜いて水だけを飲む日を作りました。
水だけだと少し口寂しいので、水は「炭酸水」を選びました。
結果はまだ出ていませんので、データがまとまり次第ご報告します。


何もないような日常生活の中にも、楽しいことはたくさんあります。
同じ物事を経験したとしても、見方、感じ方、捉え方、楽しみ方は皆さん次第です。
感性を研ぎ澄ませて、感じてください。楽しんでください。


特に自由な時間がたくさんある高齢者の方は、自分を対象とした研究を始めることをお勧めします。
単調だと感じていた毎日が、刺激に溢れた日々になるかもしれません。


私も、紹介した研究とは別に新たな研究も始めています。
また結果が出たらご紹介させていただきます。
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