菅直人首相は10日、政権発足後初めて各省事務次官を首相官邸に集め、「官僚の立場で(国を)支える立場と、政治家の立場で(国を)支える立場がうまくコンビネーションでき、役割分担が果たせた時に日本の政治や行政がより強いものになる。一層の協力、努力をお願いする」と呼びかけた。かつて「霞が関は大ばか」などと官僚を批判してきた首相だが、就任後は官僚批判をひかえ、協調姿勢が目立っている。

 首相は、民主党が掲げてきた「政治主導」について「決して官僚の皆さんが必要ないとか、能力がないということではない」と官僚排除の意図はないと説明。そのうえで「この9カ月間、私たち政治家の方も不十分ということもあり、政と官のあり方も、やや慣れないことも含めてぎくしゃくしたことは否めなかった」と述べた。

 首相は副総理兼国家戦略担当相だった昨年10月、党の会合で「霞が関なんて成績が良かっただけで大ばかだ」と官僚を痛烈に批判した。

 しかし、8日の就任記者会見では「政治家だけでものを決めればいいということではまったくない。官僚こそが政策や課題に長年取り組んできたプロフェッショナルだ」と評価する姿勢を強調。官僚観を記者団に聞かれた9日夜には「『大ばかだ』と言った時は言い過ぎだったかもしれない」と発言を修正した。鳩山政権が行き詰まった一因に挙げられる政官関係のまずさを改善し、スムーズな政権運営にあたる意思の表れとみられる。【倉田陶子】

ヤエヤマボタル 森に幻想の光 石垣島(毎日新聞)
公開領収書に漫画やマッサージ費=荒井戦略相の事務所費(時事通信)
<菅首相>「報復人事、ない」小沢封じ込めは観測気球か(毎日新聞)
賢明な決断、イランに求める=岡田外相(時事通信)
参院選後、新党間で合併も=たちあがれ日本・平沼氏(時事通信)
AD