shiba.netのブログ

神経内科でリハビリする理学療法士のブログです。
ALS・Parkinson病・一般的な理学療法等、
主に文献を引用し記事を書きながら勉強しております。


テーマ:
用手的理学療法とARDS/ALI

用手的理学療法(呼気時の胸部圧迫:Squeezing)の施行にて病態が悪化したのではないかという、筆者が発表から考察している文献です。しかし、詳細な内容については分からず、推測の域を脱しません。

呼吸リハを考え直さないといけないというように論じる文献は先週も紹介いたしました。
なぜそのように論じられるのかが、今後どうしたらよいのかに繋がるのだと思います。

ちなみに、文献中に出てくるmanual hyperinflation(MH)は用手的肺過膨張であり、つまりアンビューによる加圧を表します。

詳細は下記または文献をご覧ください。明日も続きを記載致します。

用手的呼吸理学療法とventilator-associated lung injury(VALI)
小谷透 日集中医誌.2007;14:139~140.

近年、肺理学療法の重要性が認識され、集中治療関連の話題として頻繁に発表されているが、藤田らの報告は肺理学療法を歓迎する風潮に一石を投じる形となった。
 本症例は、来院時に極めて重度の肺感染症を発症しており、生活状況からも低栄養による免疫不全状態にあった可能性があり、厳しい経過をたどるであろうと予想された。低酸素血症は容易に改善せず、腹臥位療法や肺理学療法が試みられたが、経過中に気腫上変化が出現し、これを契機に病態が悪化し不幸な転帰となった。藤田らは病態の急変した時期に行った肺理学療法との関連を考察している。
 筆者らのICUでも肺理学療法は重要なケアのひとつと考えられている。なかでもmanual hyperinflation(MH)は、急性呼吸不全症例に使用される頻度が高い。MHは1968年にい紹介され、多くのICUで確立された方法といわれる。本症例で用いたのは用手的呼吸介助法であり、「患者の呼気に合わせて胸郭を圧迫し胸郭の弾性張力により大きな吸気を促す理学療法である」と記載されていることから、一般には“spueezing”と呼ばれる手技と想像している。SqueezingやMHで実際に換気される換気量、気道内圧、PEEPレベル、吸気流速は施行者により異なる。また筆者の施設ではSqueezingの際には人工呼吸器ではなくMH下に施行しているが、本症例でsqueezingがどのように計画され実行されたのか詳細が記載されておらず、気腫状変化との因果関係を推定することができない。
 筆者らのICUでも肺理学療法は重要なケアのひとつと考えられている。なかでもmanual hyperinflation(MH)は、急性呼吸不全症例に使用される頻度が高い。MHは1968年に紹介され、多くのICUで確立された方法といわれる。本症例で用いたのは用手的呼吸介助法であり、「患者の呼気に合わせて胸郭を圧迫し胸郭の弾性張力により大きな吸気を促す理学療法である」と記載されていることから、一般には“spueezing”と呼ばれる手技と想像している。SqueezingやMHで実際に換気される換気量、気道内圧、PEEPレベル、吸気流速は施行者により異なる。また筆者の施設ではSqueezingの際には人工呼吸器ではなくMH下に施行しているが、本症例でsqueezingがどのように計画され実行されたのか詳細が記載されておらず、気腫状変化との因果関係を推定することができない。

引用:日集中医誌.2007;14:139~140.
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