・・ココロのビタミン・・
「炎のような」と形容された画家、三岸節子さんの絵画展が
5月10日まで、日本橋の高島屋で開催されていますブーケ1

私は、三岸節子さんの作品をこんなにまとめてみたのははじめてのことで、

情熱的な作品の数々に魅了されてしまいした。


70点の絵画が展示されていたのですが、

どの絵画からもエネルギーを感じ、見終わった後は、

やる気が高まってくるような、力強さのある絵画だな、と思いました。

絵画には、彼女の波乱万丈な人生が投影されているかのようです。

ニコニコ三岸節子さんの歩み(1905-1999)

19歳で画家の三岸好太郎さんと結婚。

29歳で夫に先立たれ(好太郎さんは31歳で急逝)、

残された9歳、6歳、4歳の子どもと共に生きていくことを決意します。


戦争中も疎開せずに静物画を描き続け、

戦後初の個展「焼土の東京の人々に贈る花束」を開き、

人々に生きる力を与えたそうです。


戦いの日々の中、三岸節子さんは激しい恋に落ちます。
(年下の画家・菅野圭介さんとの生活は、長くはなかったようです)


その後、軽井沢の山荘に閉じこもり、外との関係を断ち切って黙々と絵を描きました。

(57歳の頃の日記には、「軽井沢にいると自然、浅間の魅力に憑かれてしまう。

生きている山が猛烈な迫力となって圧してくる」と書かれていました)


」の絵で、一躍人気画家となりますが、その境遇に満足することなく、
63歳から、フランスに渡って風景画に挑戦しました。
約20年余りの時を異国で過ごし帰国した時には、すでに84歳を過ぎていました。

84歳で大磯に戻り、大好きな草花に囲まれて過ごします。

94歳で亡くなられますが、最後に描いたのは、アトリエから見える満開の桜、

そして夫が好きだったという黄色い花の絵でした。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



作品を順に眺めていると、節子さんの心の旅路をたどることができます。

初期の頃の作品は淡い色使いで、繊細な筆遣いの作品があるのですが、
年数を重ねるごとに力強く大胆になっていきます。
独特の大胆な構図も印象に残りますが、

なにより色彩のインパクトが強い気がします。
エネルギーを感じるのは、赤と黄色を多用した作品が多いからなのでしょうか。


宝石赤赤は、人間の生理作用に強く働きかける色赤

特に気力、生命力を象徴する色です。

人は、赤い色を見ると興奮作用を起こす神経が刺激され
血圧や体温を上げ、気分を高揚させます。

ハートまた、赤には自分の中に溜め込んでいた感情を目覚めさせる働きがあるので
精神的に落ち込んでいるとき、無気力状態に陥ってしまったときに赤を見ると
気分を高揚させて、明るく前向きな気持ちを取り戻すことができるのです。


赤が好きな人は、積極的でエネルギッシュ、好奇心旺盛だと言われていますが、

三岸節子さんは、そんな方だったのではないかな、と感じました。

黄色そして、もうひとつ良く使われていたのが黄色ですクローバー
初期の作品には、遠慮がちに入れられていた黄色が
年を追うごとにくっきりとした目の覚めるような黄色になっていきます。


黄色が好きな人は、楽観的で、自由。おおらかで気取らない人。
アートセラピーでは、黄色は自己主張の色。
最後まで、自分と向き合って自分を見つめて描いた三岸節子さんだから、

黄色を多く使っていたのかな、と思います。

宝石ブルー宝石緑宝石紫他にもブルーやグリーンなど・・、色彩は、どれも鮮やかで、

色のコントラストが美しいな、と感じました。

メモ64歳のときの日記にこのような言葉が書かれていました。
↓↓
「私の運命は好んで困難な道を歩む。
私の性格がかく追い込むのか。
運命のいたらしめるところか。そのいずれでもあろう。
勇気をふるって前努力を傾けなければ、歯医者樽をまぬがれぬ。
また、一段も二段も仕事の上で階段を上らなければ、私は自信を
失うことになりかねない。ひとたびヨーロッパにきたからには、
新しい境地を切り開かねばならぬ。新鮮な世界、これさえ成就できれば
生甲斐である。なんというむずかしい世界か、しかしやり遂げねば。
カーニュに死すともよし。」

・・ココロのビタミン・・


ツリー90歳の時に描かれた「ブルゴーニュの一本の木」という作品には、
空も地面も緑も何もありません。
ただすっくと立っている燃えるような真っ赤な一本の木。
そこにたくさんの鳥たちが集まってきています。
この作品からは壮絶なまでの自己との闘いを感じました。



桜咲く帰国後、93歳の頃に描かれた「さくら」の絵をみると、なんだかホッとしました。

木の太い幹は、しっかりと地面に根付いており、
さくらは、溢れんばかりに満開に咲いていました。


花見真っ白なキャンバスを前に、生涯、描くことを続けた三岸節子さんの絵画からは、

生きるエネルギー、挑戦心、覚悟のようなものを感じました。


元気を出したいときに、ぜひ、観ていただきたい絵画ですリボン



AD