出席率200%以上の講義 | 学者の道を現在こーじ中

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遥かカナダで12年、どこのドイツで2年を過ごしたINFP型・4w5の性格の学者です。
白と黒を纏い心地よい時と場を探し続ける発達障害グレーゾーンのパンダでもあります。
少しだけハードモードの人生を生きる日々を密かにしたためているじこまんブログです。

通勤電車での乗車率 200%は不快ですが、自分で計画した定員オーバーは例外です。最近の講義にて出席率200%以上を達成しました。

 

講義時間が終了に近づいたころ、講義室の外が騒がしかったため、外に出て「Please be quiet!」と叫んだ私でしたが(日本人なら英語にびっくりして静かにしますし、留学生なら英語を理解して静かにするのです)、次の講義は留学生対象の講義のようで、全員が英語で会話をしていました。すぐにおもしろいことを思いついた私は彼らに講義室に入るよう大きく手招きして促しました。

 

「Please come in!」

 

いきなり講義室にぞろぞろと入ってきた留学生のみなさんに声を上げて驚く学生さん方の反応を楽しみつつ、留学生のみなさんに教室の後ろ(日本人学生のみなさんの後ろ)に座るように言いました。そして、課題を続行しました。プレゼンを聞いてから質問をする練習をしていたのです。日本人学生のみなさんが苦手としていることです。

 

「Please listen to a student's presentation and, at the end of his talk, please ask a question. Any question is fine!」

 

学生のプレゼンビデオを見せてから、質問を促すと、5秒ほどで留学生が答えました。その直後に別の留学生さんが答え・・・やはり10秒以上の沈黙が続くのは耐えられないとばかりに別の留学生の方が発言しました。講義の残り5分ほどの時間でしたが、有意義な時間でした。学生さん側がどんどん答えを出していけば、教師が一方的に話すことを理解するだけのレベルの低い日本式講義とは比べものにならないほど学習効率が上がるのです。

 

日本人学生のみなさんは黙ったままでしたが、それは想定内です。海外の大学に留学した日本人の多くが経験する「周りの学生たちの発言の多さに驚いた」を自分のクラスの学生さん方にも体験していただきたかったのです。日本基準で「自主的な発言があるクラス」でもそれは所詮日本レベル。一コマ90分の講義で数回学生さん方の発言があることがアクティブなクラスとされているようでは低レベルなのです。学生のみなさんに原因があるわけではありません。これが、これまでの 12年の日本の学校教育の成果なのでしょう。疑問を抱かずに人の話を素直に聞く人間が集まる場は確かに意見の衝突がなく平和です。ただ・・・

 

死ぬほどつまらん!