2006-02-27 03:46:19

神経生物学で使う脳を測る機械

テーマ:心理学 (医療)

Puce 24



心理学の文献を読んでいると脳波などを測るいろんな手法が出てきてこんがらがるでしょ?この表はかなり便利。2つの軸がとてもすばらしい。Y軸が測れる小ささ(精密さ)を指し、X軸が測れる時間を指す。


Y軸はミリメーターをログで示しているので、0が1mm単位までの細かさではかれることを示し、2になると100mmになるんで、10cm単位という大雑把な測定になる。逆にマイナス2だと1mmの百分の一なんで、0.01mmだな。神経単位で測れるということです。

X軸は時間。秒をログで示す。


上図の中から例を説明してみます。最近最もよく目にするfMRI(機能的磁気共鳴画像法 )。Y軸で1なので1cm単位というけっこう雑な測り方なんだな。これは脳の部位を測るのに使えるだろう。X軸が0から2なので1秒から100秒単位での測りになる。一般にfMRIは最速で0.5秒に1枚の映像までの細かい測定ができると言われている。

PETスキャンは更に時間がかかる。脳の損傷部位(lesion)での測定では更に雑になる。


細かい方で見ると、細胞電極法(single unit electophysiology)が最も精密(100分の1ミリメートル)に測れ、細かい時間の変化(1ミリ秒単位)もわかる。ただしこれは脳を開けて電極を突っ込むので、人間にやることはほとんど無いらしい。たまに開頭手術をする前に脳に電極を突っ込んで、患者の脳の働き具合を確認するというのがあるけど、あれは細胞単位というほど細かい確認ではなさそうだな。


参照もとの本では、上記の一つ一つを1ページずつくらいに簡略に解説してあるので、分かりやすい。


僕の近況なんですが、論文やクラスのペーパーなどの執筆であんまり眠ってないです。心理学のペーパーを書くこと自体は楽しいんだけど、ブログやプライベートの時間が取れなくなって、生活が研究一色になってくるとまずいな、と思うよ。


参照元:
Con Stough

Neurobiology Of Exceptionality (Plenum Series on Human Exceptionality)



検索キーワード、 心理学、認知心理学、神経認知科学、神経科学、機能的磁気共鳴映像法 ,

Aina Puce, Neurobiological techniques, pp.3-28. 2005.

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2005-02-20 02:24:00

若い医師の方が質の高い医療を施す

テーマ:心理学 (医療)
年配の医師は知識も少なく治療も下手で、発作の治療に関しては致死性が一割高かったと言う。これは20歳若い医師に比べて。

これには納得するよ。僕が学んでるのは心理学だけど同じことが言えると思う。僕ら大学院生は勉強することが仕事だ。最先端の教科書を読んで、最先端の論文を読んで、他の研究者と論議する。当然、より優れた研究(や治療方法)を知っている。

それに比べて職業医師は勉強する時間があまり取れないだろう。特に医療みたいな技術が日々革新する業界では勉強に取る時間がとても大事なのは想像に難くない。

そう考えると大学院生というのはその分野に関するニュースを供給するのに最良の職業だと思ったよ。自分の分野に関しては最も情報が集まる環境にいるんだから。しかもその情報は他の人が見ない第一次情報源からくるものだ。他のブロガーが紹介したニュースを拾い集めてコピーする必要性も無い。それにその情報に関して論じるだけの知識もある。問題はブログを書く時間をどう捻出するかくらいだな。あと、これだけ恵まれた状況で良いブログができないようなら、残る原因は僕の文の書き方くらいなもんだ。

Greater risk seen with older doctors
http://www.boston.com/business/articles/2005/02/15/greater_risk_seen_with_older_doctors?pg=full

キーワード: 医師 大学生 トレーニング 医療ミス 年齢差
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2005-02-01 14:02:13

月初めに多い医療ミス。薬剤師のエラーか

テーマ:心理学 (医療)
月の第一週には薬に関する致死性級のエラーが25%も多い。それは薬剤師が忙しいせいだろう、という記事。この研究方法が面白い。

1979年から2000年にかけての13万件の薬にまつわる致死性級エラーを調べた。すると月の第一週の死者数が圧倒的に多かった(写真)。http://ucsdnews.ucsd.edu/newsrel/soc/PhillipsMedErrors.asp

薬剤師側のエラーか患者側のエラーかを調べるため、次のようなデータを調べた。金持ちはいつでも薬が買えるので、薬を買う時期は月間通して一定だ。それに対して老人や貧乏人は国の援助が出る月初めに薬を多く買う。なので患者のエラーならその違いが致死性級薬エラーに反映されるはずだ。しかし、月初めに突出する致死性級薬エラーの傾向は全ての群に見られた。月間に一定して薬を買う金持ちにも月初めの薬による死が多いということは、薬剤師のエラーによるという証拠だ、としている。

ふーん、こういう研究方法があるんだな。研究に必要な知識って、その専門分野はもちろん、周辺の知識が必要だと思わされるよ。つまりこの研究では、死者数の統計の他に、国の医療制度や社会的違いによる薬を買う時期などの知識が必要だ。この人は社会学が専門らしいから驚きはしないけど。

周辺の知識を集めるという点では、このブログは自分のために役立ってると思う。自分で知識を集めているし、読者の方からの貴重なコメントが新しい見方に気づかせてくれる。みんな、ありがとう!

エラーに関する半自動性(オートマティシティー)の判断や慣れに付いて書こうかと思ったけど、纏め上げるほどの時間が今は無い。こうご期待。
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