2006-07-12 00:24:11

戦争は役に立つか?イエス!

テーマ:その他 (心理学、その他)

war


♪ウォー(ズン・ズン)フゥー!(ズン・ズン)ィエィー!♪ゥワティ~ズッ・グッフォー?♪アーゥソゥルーリー(ナッシィン!)アハ~ァハー♪ 「戦争は何の役に立つのか?完璧に何の役にも立たない!」


と歌ったのはエドウィン・スターですが、まぁこれは言葉のあやで、役に立つ場合もあるんですな。今回の研究によると、実際に戦争(イラク)に行ったイギリス人兵士421人を調べたところ、彼らの心の健康状態が戦争に行く前に比べて改善されていたそうです。


まぁね、これは順当な結果でしょう。ざっくり言って、人が100人いればそのうちの10人くらいは心の健康状態がおかしいです。原因は遺伝30%、環境70%と言ったところでしょうか。かと言って100人中30人が遺伝により完璧に発症する、とさっくり割れるわけではなく、原因になりうる遺伝要素と環境要素の割合は人によっても違うので、環境に強く影響される精神不安定などもあります。


環境に強く誘発される精神的不健康は、当然のことながら環境を変えれば改善されることがあります。これは個人的な意見なんですが、良い環境というのは(1)目的に向かって邁進(まいしん)していて、(2)些細な社会交友にくよくよする暇がない、という二大条件を整えていることだと思います。


今回のイギリス兵士にとっての戦争は精神衛生的に条件が良く、(1)目的に邁進している(戦争に勝つ)、(2)くよくよする暇がない(死の危険のある状況を切り抜けなければならない)、と2つの条件とも整っています。


なので条件のあった戦争は、精神衛生を保てるまたは改善できる環境なんじゃないかと思います。


僕のような貧乏院生も似た環境ですね。自分の好きな研究をしている(目的に向かって突き進んでいる)し、くよくよ思い悩むほどの時間がないほど研究に忙しい。と言うか研究を進めないと奨学金を失ってしまうし。


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元のニュース:

Going to war does not have to hurt: preliminary findings from the British deployment to Iraq. JAMIE HACKER HUGHES, PsychD The British Journal of Psychiatry (2005) 186: 536-537

関連音楽:

Edwin Starr
Essential Collection
検索キーワード:心理学、臨床心理、clinical psychology, mental health,






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2006-06-13 14:42:38

残念、オーストラリア戦は敗戦。

テーマ:その他 (心理学、その他)

cahill


オーストラリア戦は残念ながら日本は負けちゃいましたね。でも試合はどちらのチームも良い面も悪い面も出していて、見ていてとても面白かったです。


まず個々の能力の差として今回の試合でとても印象的だったのはオーストラリア人の体力の強さ。日本人はコロコロ転がされてかわいそうなくらだったよ。倒されてフリーキックがもらえるのは良いけれど、審判がファールを取らないくらいの小競り合いだとやっぱり日本人は当たり負けする機会が多かったなぁ。次戦のクロアチア人はみんなでかいんで、クロアチア戦でもこの点はちょっと心配。


次に性格の違いも印象的だったな。日本はシュートが打てる機会でも打たずに大事に回していく感じ。オーストラリアは打てる機会があればボンボン打っていく感じ。これはどっちの戦略が良いかは一概には言えないんだろうけれど、日本と西欧の授業中の態度の差を見ているようで個人的には面白かったです。


アメリカでは授業中に発言する機会があれば発言できる人が多い。日本では発言する機会があっても遠慮する人が多いよね。どちらの文化も利点があるんで日本は日本のやり方を大切にしても面白い。日本が実際にシュートを遠慮するようであれば、周りが「打て!」とか促してあげるとかね。逆に西欧式で躊躇いがない場合には「貯めろ」とか言って周りが慎重に促すとかね。実際にオーストラリアは中盤で早打ちしまくって失敗してたんで。


最後に、スポーツって精神的なものが大きいなぁと痛感。どちらのチームも劣勢の時には悪いプレーの連発だった。オーストラリアは一点ビハインドだった最後の10分まで雑なプレーが多かった。サポーターも陰りまくりだし、選手も長距離シュートばっかりで焦ってたんだろうなぁ。逆に日本は追いつかれてしまった後半の残り10分あたりから、守りの集中力が途切れたように見えた。もちろん、これは選手交代や攻め用の配置や疲れなどもあるんだろうけど、やっぱり心理的なものもあるよね。将来、心理学はどこまでスポーツに使われていくのか楽しみだね。


一緒に見ていたオーストラリア人が浮かれまくって僕の目の前で5分くらい飛びまくってたのにはちょっと頭にきましたよ、今日は。
 

ちなみに画像はオーストラリアのケイヒル。かっこいいなぁ。

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2006-05-26 04:44:48

未来の心理学

テーマ:その他 (心理学、その他)

futuretambini


最近、近所の子供たちに心理学を教えたりしています。将来の学者の底辺作りとして、子供にいろいろ教えるのがうちの大学院では定番です。ちなみに僕が教えてるのは心理学、日本語、あとスポーツなんかを教えたりしています。子供は本当にかわいい!しかも反応が素直で良いね!分かればどんどん上達するし、上達しなきゃ僕の教え方に問題があるんだなぁということを知れるし。

子供向けの本「未来(Michael Tambini Eyewitness Future )」を読んでいて、今日はちょっとがっかり。この本では未来の科学がどうなってるかが面白く書かれている。東京に世界一高いビルができる、とかを建設創造図とかを用いて紹介している。他の分野は面白そうなのに、心理学だけは未来の展望がつまらなさそうなんだよな。脳スキャンの20年も昔の映像なんか載せたりして。


僕が未来の心理学を紹介するとしたら何を書くかな。


例えばGoogleでは音声検索ができるようになっているだろう。検索窓に「音声:ダビンチ」と入力すれば、テキストでダビンチと書かれていなくても、音声で発音されていれば検索に引っ掛かる。これは心理学が関係する分野で、音声解析と言語解析が殆ど実現できる状態にある。


あとは脳に入っている記憶を検索する、とか、以前の記事でも書いたけれど脳に直接、映像や音を体験させるとか(過去記事:ソニーPS9は臭覚、味覚、触覚付き )、精神的に不安定な人の精神状態を磁石で制御するとかね。

こんなところが僕がぱっと思いつくところです。子供の夢を育てるのも研究者や出版者の重要な仕事だと思うよ。

Michael Tambini
Future (Eyewitness Books)
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2006-05-23 01:25:26

心理学で重要な人ベスト10

テーマ:その他 (心理学、その他)
Rank individual rank points
1 B.F.SKINNER 508
2 SIGMUND FREUD 459
3 WILLIAM JAMES 372
4 JEAN PIAGET 237
5 G. STANLEY HALL 216
6 WILHELM WUNDT 203
7 CARL ROGERS 192
8 JOHN B. WATSON 188
9 IVAN PAVLOV 152
10 E.L. THORNDIKE 124

引用元: (2001). P.10,

Wayne Weiten

Psychology With Infotrac: Themes & Variations (第5判)


心理学で重要な人、ベスト10は上の図のとおり。得点の付け方は知らないけど、基本的に2つの要素が必要みたいだな。


(1)心理学の基盤を作った先人

みんな活躍した時代が古いよね。活躍した時代が新しい人だとスキナーとカール・ロジャーズかな。スキナーが行動主義を提唱してスキナー箱を使ってたのは1950年代だよね。ロジャーズの来訪者中心療法も1950年代。その他はみんなそれより古くに活躍した人。最も古くに心理学を始めた学者として、ヴント、ウィリアム・ジェームズ、スタンリー・ホール。


(2)今でも影響が強い人

スキナー、ワトソン、パブロフは今でも行動主義の基盤になっている。ソーンダイクはやはり行動主義やコネクショニズム(connectionism)の基盤を昔に作ったけれど、今ではあまり使われていないので順位が低いのかな。フロイド、ユング、ロジャーズは現在使われている心理療法に影響している。ただ、フロイトは否定する人も多い(過去記事「フロイトは死んだ」 )。


全体で見れば無難なランキングかな。スタンリー・ホールの順位が高いのが唯一の意外。手持ちの辞書によると、彼は「フロイト、ユンクをアメリカに招き精神分析的な考え方を心理学に導入した」(心理学辞典)そうです。そんな間接的な貢献じゃなくて、直接的な貢献度で順位付けをしたのを見てみたいね。




引用元:

外林 大作
誠信心理学辞典  

検索キーワード: 心理学、B.F.スキナー、シグムンド・フロイド、ウィリアム・ジェームズ、ジーン・ピアジェ、スタンリー・ホール、ウィルヘルム・ヴント、カール・ロジャーズ、ジョーン・ワトソン、イヴァン・パブロフ、E.L.ソーンダイク、

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2006-02-19 01:57:11

【2005年読んだ本】ベスト10

テーマ:その他 (心理学、その他)

心理学の院生という身分上、心理学関係の本を一年間に1000冊くらいは斜め読みしている。そんな僕が去年読んだ本をランク付けしますよ。今日は一冊目の紹介。既に2月半ばを過ぎているのにのんきに10位から一冊ずつ紹介していることは気にしない気にしない。


僕は普段は英語の本しか手に入らないんで日本の事情はよく知らないけど、主観に基づいて言うと心理学を勉強するんなら英語でする方が圧倒的に面白い。それは多分、アメリカの方が心理学の研究が盛んで心理学本も日本に比べて何十倍もの量があるんで、面白い本は質がかなり高いし、新しい研究が早く紹介される。ちなみにアメリカで心理学の研究が盛んなのはアメリカ人にサイコな(いかれた)やつが多いからというのが俗説だ。


それはさておき、他にも心理学の文献を個人的な視点から紹介しているところ無いのかな?専門知識のある人の紹介だと更に重宝しそう。情報お待ちしています。


リンク

【2005年読んだ本10位】「心をなす物質」(ヘイルマン)

脳の機能から見て、従来の心理学のモデルを作り直す。
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2006-02-14 03:58:02

【本の紹介】「心理学の統計」デニス・ハウウィット(2003年)

テーマ:その他 (心理学、その他)
Dennis Howitt, Duncan Cramer
An Introduction to Statistics in Psychology  (2003年)

僕のブログではしつこいくらいに統計の本を紹介しているけれど、それは心理学が統計をもっとも必要とする分野のひとつだからだ。心の変化という見出しにくい現象を数字で示すのには、たいてい難しい統計が必要だし、その統計技術も毎年新しいものが開発されているので、それを逐次勉強していく必要がある。1000ページもある統計の専門書を読むのもひとつの手だけれど、まずは分かりやすい教科書を探すのが統計を知る近道だと僕は思っている。


この本は分かりやすさの点ではかなり良くできている。章の長さが5ページ位のが多いので一つの案ごとにしっかりと理解していけるのがとてもよいと思う。章の区切り方が細かく、起こりうる確率(probability),標準誤差(standard error)などがそれぞれ一つの章になっているのが好きだ。あと以前の記事で書いた相関関数「r」と分散(variance)の関係もちゃんと表になっていて分かりやすい。僕が統計のクラスを教えるんだったら多分この本を生徒に買わせるだろう。ていうか、僕が統計を習うときにこの本を使いたかった。この本だったら売り飛ばさずに取って置こうと思うし。


易しい解説から始まっている本の割にはカバーする内容が上級まで伸びていて、因子分析、パス解析、メタ解析(factor analysis, path analysis, meta analysis)まで解説されている。メタ解析も解説している一般統計の本は珍しい。


初級統計の生徒にも使えるし、中級まで終わって、上級を習い始める人にも使えるおいしい本だ。


---------------------

検索キーワード:心理学、統計、T検定、F検定、回帰分析、重回帰分析、カイ検定、統計的に有意の差、効果量、エフェクト・サイズ、共分散分析、ANOVA, ANCOVA, multipre regression, t-test, f-test, chi-square, 統計検出力、パワー、

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2006-02-08 04:49:27

【英語】類義語辞典の薦め

テーマ:その他 (心理学、その他)


visualthesaurus  
Marc McCutcheon, Mark McCulcheon
Roget's Super Thesaurus
 
 
英語の単語を調べるのにはいろいろな方法があるけれど、僕のお気に入りは同義語辞典(類義語辞典、シソーラス、thesaurus)だ。初級の英語なら、日本語で勉強するのが早いと思うけれど、中級以上なら、やはり英語を理解するのなら英語の同義語を知るのが便利だ。会話もより円滑に行えるし、意味もわかりやすい。

例えば「condescending」という単語がある。


英和辞典(小学館プログレッシブ)で調べてみると「見下すような;(目下の者に)ことさら腰を低くした;恩着せがましい」とある。この日本語訳はまどろっこしいなぁと思うけれど、この定義を覚えておけば一応は理解できる。会話で「I don't like her. She is condescending.」などと出てくれば、あー、彼女は見下すような人なんだな、と直訳できる。でも「見下すような人」ってよく分かんなくない?


更にこれに受けこたえて「You mean she looks down on you.」などと言うと、それは意味が違うよ、と言われることが多々ある。なので、この単語の覚え方(condescending=見下す)は会話を妨げる。


同義語辞典(シソーラス、写真下)を見ると「condescending : superior, arrogant, patronizing, lofty, snobbish, ... 」とある。これなら、彼女は「arrogant(傲慢)」な人なんだ、と理解しやすい。結局、記憶なんてものは物事の関連性の強度なので、「condescending」と関連付ける単語で日本人でも理解できる単語となると「arrogant」が良いと僕は思うよ。それをきちんと表記してる点でこの辞書が好き。


英語の辞典(英英辞典)を見ると「condescend : to assume an air of superiority 」(優位の空気を仮定する)とある。こんな定義を読んでも英語中級者にとっては意味がわからない。


上の3つの辞書を比べると、僕にとって一番使いやすいのは同義語辞典。僕が愛用しているのは上記の盤。結局は自分が一番理解しやすいのを見つけることが一番だと思うけれど、いろいろ試した結果、今のところ僕にはこれが最もわかりやすい。


あとインターネット版もいろいろある。特に面白いのは以前も紹介 した「視覚的な類義語辞典」(ビジュアル・セソーラス )(写真上)。これがもう少し類語をたくさん載せてくれれば分かりやすいのに。例えば上記の「condescend」を引くと

patronize, stoop, lower oneself, descend, deign, move, act、となる。わかりにくいよ。改良の余地あり。というか、改良されるまで使う気も無い。


まとめると、お勧めの辞書は


英語初級者向け: 英和辞典

英語中級者向け: 英語の類語辞典(各単語において類語が多いもの)

            +英和辞典

英語ネイティブ:  英英辞典


---------------------------

関連する過去の記事:

ノード物で関連物を知る(しんりの手)


検索キーワード:心理学、認知心理学、関連、アソシエーション、神経、記憶、長期記憶、短期記憶、語学、理解、教育心理学、英会話、英語、言語、第二言語、

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2006-02-05 00:10:37

心理学の分野を階層化してみる:神経認知科学の重要性

テーマ:その他 (心理学、その他)

(上層に進むほどより応用的な研究)


9.臨床心理 (clinical psychology)

  ↑

8.組織心理学 (Industrial / Organizatinal psychology)

  ↑

7.社会心理学 (social psychology)

  ↑

6.進化心理学 (evolutionary psychology)

  ↑

5.比較心理学 (comparative psychology)

  ↑

4.発達心理学 (developmental psychology)

  ↑

3.認知心理学 (cognitive psychology)

  ↑

2.生物心理学 (biological psychology)

  ↑

1.神経認知科学 (neuro-cognitive science)


(下層に行くほど基本的な研究)



心理学と一口に言っても細かい分野はたくさんある。その大雑把な枠組みを「応用的か⇔基本的か」という点からのみ語ってみたい。上の順番は僕が主観にのみ基づいて勝手に付けてみた。基本的には、ある階層(レベル)を研究するにはそれより下層のレベルがすべて絡み合ってくるので、上層に行くほど複雑になる。


一番下の1の神経認知科学は神経ニューロンなどの極小のものを研究する。

2の生物心理学は臓器単位から生物単位の単純な反応を研究したりする。

3の認知心理学で生物の個体の能力が研究対象になる。主に成人のヒト。

4の発達心理学では成人以外にも胎児や幼児などが主な研究対象になる。

5の比較心理学ではヒト以外のネズミなどに研究対象が広がる。

6の進化心理学では生物が集団となった時に社会としてどう行動するか。

7の社会心理学ではそれを複雑な人間社会の中で考える。

8の組織心理学では、社会心理学を踏まえた上で会社組織などでの行動。

9の臨床心理学ではそんな複雑な社会からあぶれそうな人たちの研究。


例えば9の臨床心理を研究するにはそれよりも下層の(8)組織心理学や(7)社会心理を知る必要がある。7の社会心理学を研究するにはそれよりも下層の(4)発達心理や(3)認知心理を知る必要がある。5と6はちょっと違う方向に行っている気もするけど、この図に組み入れるとしたらこの辺だろう。


ここからが本題。

最近の心理学で最も人気があるのが一番下層の(1)神経認知科学だ。最下層なだけに最も影響力も強い。言わば自然科学(つまり物理、天文学、地学、化学)などの中での原子や数式みたいな最も基本的な存在。こういった下層(基本レベル)の発見が上層(応用レベル)の今までの概念全てを覆してしまうかもしれない。

逆に言うと、下層から批判されるとそれを下層の知識なしには弁護できない。これは上層から批判された場合にはほぼ起こらない、ほとんど一方通行のルールだ。例えば認知心理学では記憶などを研究するが、記憶の理論は下層である神経認知科学の理論と整合していなければならない。逆は起こらない。神経認知科学の発見は記憶という現象からのみでは反証できない。うーん、説明が足りてないな。これはそのうちに詳しく。


えーと、特に心理学というのは頭の中で起こることなので現象が見えにくい。なのでこの階層の違いというのは自然科学よりも大きいと思う。それほど影響力の強い分野が神経認知科学。人気があるのも頷ける。というか心理学を学ぶものには必須でしょう。そんな訳で、僕もこのブログを通じて神経認知科学を学んでいるよ。

---------------------
無断コピー禁止。この案は僕が作った案です。間違いや語弊も多々含まれている可能性もあるので、自分の管理できる範囲にしか置きたくないです。無断でこの案だけを広めないように。ちなみにこの案は「組織の階層理論」(levels of organization)が原案です。


この案を考えるきっかけになった本:

神経認知科学の視点から、今までの心理学を切りまくる。

William R. Uttal
The New Phrenology: The Limits of Localizing Cognitive Processes in the Brain (Life and Mind: Philosophical Issues in Biology and Psychology Series)

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2006-01-13 15:50:21

ブライアン・ウィルソン(ザ・ビーチ・ボーイズ)の精神病

テーマ:その他 (心理学、その他)

先月号の雑誌「サイエンティフィック・アメリカン・マインド」(心理学雑誌)が8ページに渡り、ザ・ビーチ・ボーイズのリーダーであったブライアン・ウィルソンの特集をしている。ブライアン・ウィルソンは音楽の天才で、あまりに天才過ぎて精神病になってしまい、麻薬漬けになり、そして最近、復活した。そんな奇跡の音楽家だ。

The Beach Boys
Sounds of Summer: The Very Best of the Beach Boys 有名な曲ではこのアルバム(ベスト盤)の中の①カリフォルニア・ガールズ、⑬イン・マイ・ルーム、30グッド・バイブレーション、など。大抵がトップ40ヒットなんで、どれも有名な曲ばかりだけれど。

この記事は科学雑誌らしく、ブライアン・ウィルソンの精神病を心理学の観点から考察している。これによると、

「(ブライアン・ウィルソンのように)とても創作的な人は重度の精神病に陥りやすい」

「多くの芸術家は20代にその芸術性を栄華する」

「ブライアン・ウィルソンは20代前半に精神病を発症した。これは典型的な精神病の発症年齢だ」

「精神病のためにブライアン・ウィルソンは脳の中央実行系(central executive)に支障をきたした」

「精神病が人を創作的にするわけではない、しかし、一部の天才は時として(精神病時の)支離滅裂なアイディアを芸術へと昇華させる」


「精神病の症状は常に一定ではない。波がある。精神病の症状が出ていないときにブライアン・ウィルソンの創造性は最大であっただろう。(精神病の症状が出ているときには中央実行系がうまく作動しないので、芸術をまとめるだけの能力が無い)」

「麻薬(drug)はブライアン・ウィルソン自身は精神病の症状の治療に役立つと考えていた。精神病の患者によく見られる行動だ」

「ブライアン・ウィルソンの病名は統合失調性感情障害(schizoaffective disorder )だった。これは精神病(psychosis)と異常な心的状態(abnormal mood)のコンボだ。」

ブライアン・ウィルソンの精神が壊れる直前に出した世紀の名作がペット・サウンズ。ビートルズのポール・マッカートニーが「歴史上で最高のアルバム」と評した大傑作。

Beach Boys Pet Sounds

そしてブライアン・ウィルソンが精神病を発症したためにお蔵入り(1967年時)になったアルバム「スマイル」。最近、回復したブライアン・ウィルソンが編集(2005年)して、ついに日の目を見た伝説のアルバム。

Brian Wilson SMiLE

こんな偉大な音楽家が20年間もまともな創作活動をしていなかったなんて人類の大きな損失だ。彼がまともな状態で音楽を作り続けていたら世界が変わっていたかもしれない。

どうやったら精神をまともな状態に保てたんだろう?父親の暴力が無かったら彼はまともに育って天才性も維持できたんだろうか。親戚(マイク・ラブたち)との不和が無ければ状態は変わったんだろうか。ツアーに出ずにスタジオで音楽を作り続ける環境があったら?夢は尽きないけれど、今ブライアン・ウィルソンが生きていて、音楽を作れているだけでも感謝しよう。

--------------------

元の記事:Scientific American Mind, volume 16, number 4, 2005.

Brian Wilson: A Cork on the Ocean


関連するウェブ:

ブライアン・ウィルソンが復活してスマイルを作る様子のビデオ


検索キーワード:心理学、臨床心理学、scientific american mind, 、the beach boys, beachboys, brian wilson, smile, pet sounds, sweet insanity, a cork on the ocean, brian levine, Eugene landy, ユージン・ランディー、精神病(psychosis, mental illness, psychiatric disorders, psychotic disorders, ), Mike Love、マイク・ラブ、

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2005-12-30 05:58:14

ウェブの情報源

テーマ:その他 (心理学、その他)

僕ら院生のように調べ物をしたり論文を書いたりする者にとっては情報をどこに行けば手に入れられるかを知っておくことはとても大切なことだ。特にウェブ上にある多すぎる情報の中から大事な情報を探り出すのは結構手のかかる作業なので重要なところは抑えておきたい。


連邦政府: 死因、違法ドラッグの使用率、収入、教育、老人、職業、航空など
Fedstats

国勢調査: 年齢別の人口など細かい情報も調べられる。

US Census Bureau

世界の国々: エイズは日本では人口の0.1%以下。アメリカでは0.6%もいるんだな。

CIA WorldFact

これらの情報はこの本から。どんなデータはどこから探せばいいのかの情報がかなりの量で載っています。1997年の本だけれど、政府系のデータが多いせいかほとんどが現在も使われているアドレスで使えます。物書きの人にはお勧めの本。

Paula Berinstein, Susanne Bjorner
Finding Statistics Online: How to Locate the Elusive Numbers You Need (A CyberAge Book)
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