2005-10-19 00:33:15

フロイトは死んだ

テーマ:その他 (心理学、その他)

freud

心理学で一番有名な人はシグムンド・フロイトといってまず間違いない。彼の功績は大きいが、しかし、現在の心理学では彼の理論はすでに死んでいる。彼を信じている人は、極、極、少数派だ。


うちの大学の心理学部の教授でフロイトを信じている人はたったの5%以下だそうだ(最長老のG教授談)。G教授は一人一人の教授に聞いて回ったそうだが、それは老人の戯言。5%というのは少し大袈裟かもね、アメリカの心理学の博士全体で見たら。でもフロイトはもう信じられていない、というのが大勢だ。


フロイト(Sigmund Freud)。1856生、1939没。臨床医。精神分析の創始者。専門の研究分野は、催眠、ヒステリー、夢分析、セックスの衝動、イド、自我、超自我、表象心理、深層心理。


なぜフロイトが心理学界で認められないかというと、現在の科学で証明できない、ということに尽きるでしょう。実証性に乏しい。自我なんて現在では科学的に証明できるものではない。なので、これらの理論は全て、フロイトという人の空想上の仮説という域を出ない。この点ではマズローの階層欲求説も同じで、心理学では認められていない。


それでもフロイドは実証性がある部分で貢献している。例えば、彼が無意識という概念を唱えだし、これは現在、心理学者の間でも信じられている。あとは幼児期がその後の人格の発達に重要だということも現在では認められている。


あとは心理学を有名にしたという点で、フロイトの功績は大きいな。フロイトがいなかったら僕も心理学なんて知りもしなかっただろうし。僕が日本で本を読み漁っていた時に、フロイトを知り、心理学に興味を持ち、そして今があるので感謝はしています。でもフロイトが心理学の発展を妨げている、そんな風に思っていた時期が俺にもありました。


まぁ、つまり、心理学先進国であるアメリカでは、フロイトは否定されまくり始めているんで、もし日本でフロイトを今信じている人がいたら、今後、批判が強くなると思います。研究内容などがフロイトの説に基づいたものであるのなら、それを擁護できるだけの理論や文献が必要になると僕は思います。以上、アメリカの心理学この頃でした。


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4 ■無題

揚げ足取りみたいでごめんなさい。
フロイトの表記は、日本ではジ(ー)クムント・フロイトが良いのではないでしょうか。
心理学を学んでらっしゃるとの事ですが。

3 ■出羽守...

フロイト学説の非科学性は,おっしゃる通りだと考えます。マルクスと同じことで,「思想」ではあっても,「科学」とは言いがたいでしょう。
ただ,あなたのブログに頻出する「アメリカの心理学では」という決り文句や「心理学先進国であるアメリカ」という表現にはいささか辟易しました。
それでは,ヨーロッパ諸国における心理学の研究をどれほど踏まえていらっしゃるのでしょう?あるいは日本における心理学のそれなりの成果をどれほど批判的に吸収していらっしゃるのでしょう?
アメリカにおける成果をおいかけていらっしゃるだけのような,「視野の狭さ」を感じてしまいます。
「~では」「~では」と引用するだけで自ら立論の根拠を示せないような学者を「出羽守」と呼ぶのですよ...

2 ■小枝さん、こめんとありがとうございます。

確かに浸透しきった概念というのは疑いもしないことが多いですね。何が信じられて何が信じられないかを判断する能力(クリティカル・シンキング)は研究者にとってはとても大事なことだと思います。それが研究者としての役目ともいえると思います。例えば、心理学の教科書では、人間の長期記憶の能力は無限だ、と書かれているものが一般的ですが、これは物理的に無理だと自分は信じています。でも記憶を使い果たした人の例は無いので、実証は難しいかも。こうやって一から疑っていくのが自分は好きなので研究者は転職だと自認しています。でも度が過ぎないようにしたいなぁ。

1 ■浸透しきった概念

「信じる、信じない」っていうと、何だか宗教みたいですね(笑)。フロイトに関しては、私も色々思うところがあります。笑っちゃうような、「?」と思う点も多数。ひとついえるのが、「自我」とか「無意識」とか彼が確立した概念のいくつかは、もはや完全に浸透しきっているために、「正しいかどうか?」という議論の対象にすらならないのではないか?ということです。つまり、スープの味付けに使った塩のつぶが目視出来ないのと同じで、「気がつかないけれど、厳然として、当たり前に存在している」という前提で人々がものを考えているということ。つまり、ツールとしては鉛筆とかはさみなどのような普及しきった日用品に関しては、ことさらありがたみを感じないという点があるということと同じなのかもしれません。そして、「殺人はいけない」「1+1=2」と同じように、不文律的な、証明不要の概念をいくつか含んでいるということ。だからこそ、もはや皆がかれを忘れ去ろうとしているのかもしれません。あえてフロイトを弁護するとすれば、そんな風なことが言えるでしょうか?長くなりそうなのでこの辺で☆

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