個人的音楽アルバムランキング~2016編~ | キタガワのブログ

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夜型、アルコール

[実際にあったら嫌な宗教]
中田が本当に神として崇められ、完全なるパーフェクトヒューマンと化す。



お久しぶりです。
半年ぶりの更新らしいですね。

どうぶつの森で言うところの、ゴキブリと雑草まみれになってて、住民がいなくなって過疎化の一途をたどっている状態です。

「更新遅すぎ!」と嘆き悲しんでいた方。申し訳ないです。
「北川のブログがないと生きていけない!」という方。病院に行きましょう。

純粋にめんどくさいんですよね、書くのが。スマホが言うことを聞かないので。
自分が持ってるジムバッジではまだダメなようです。

今年もアホほど音楽を聴きまして、それの紹介をしようと思って、今回ブログを書きました。

でも数が多すぎるので、自分が個人的に良かったと感じたCDアルバムを、ランキング形式で発表したいと思います。

一応今回設定したルールは

・ベスト版は対象外
・リマスター版は対象外
・シングル、EPも対象外
・ライブ会場限定CDはもちろん対象外
・映画、アニメなどのサウンドトラックはなんとなく対象外
・2016年に発売されたものに限る
・CDレンタルのみの商品はそれとなく対象外
・洋楽はTaisyou Guy

です。

CD全部含めると第20位くらいまでやらないといけないので、こういう感じでやります(正直順位をつけることに抵抗はありました)。

興味のあるアルバムがあればYouTubeなどで聴いたり、借りたりするもよし。

興味がなければこのブログをそっと閉じ、グラブルやパズドラなどのソシャゲをやりましょう。そしてガチャを回してザコキャラを当てて絶望してください。

ちなみにこの下の文章からは、おふざけ一切なしで行きます!

COUNTDOWN TVみたいに「それではアルバムランキング~……カウントダウンッ!」って言いながら読むと楽しいと思います。いや、やめといてください。

それでは自己満足アルバム紹介をどうぞ。



10位
BASIN TECHNO/岡崎体育


RADIO FISHやピコ太郎など、今年の邦楽で注目を浴びた人はたくさんいますが、その中の一人かなと。

MVあるあるを再現した「MUSIC VIDEO 」の再生回数が何百万にもなって、テレビの特集が何度も組まれた覚えがあります。

自宅で全レコーディングをして、曲は全部打ち込み。

「金をかけたくない」として、本来数万円するレコーディング機材を母のストッキングで代用したり、未だにスーパーのバイトで働いてたり、話のネタに困らない岡崎さん。

でも曲、めっちゃいいんです。

ただただ曲の説明をするパンク曲『Explain』や「バンドは全部、ギャラが分割!うわあ、かたや僕は100%!バンドざまあみろ!」と歌う『FRIENDS』など、一見ふざけてるように見えて内容が濃い曲揃い。

後半2曲はジーンとする曲を並べてるあたり、さすがです。

「いつかは埼玉スーパーアリーナで口パクやってやるんだ絶対」(『Explain』)と語る岡崎さん。これからも目が離せません。


9位
What's This???/POLYSICS


ロックファンの中ではお馴染み、シンセのピコピコ音がたまらないパンクバンドのニューアルバム。

今年は結成19年ということで、19曲が入ってます。でもほぼ全曲が3分半以内なので、気付けば何曲も過ぎ去ってる感じ。

猛スピードな曲の疾走感たるや。

で、相変わらず「歌詞に全く意味はない」という信念のもと、わかるようなわからんような歌詞が並びます。

毎回思うんですけど、これ3人組のバンドが出す音じゃないなと。絶対混ざったらいけない音のはずなんです。シャウトとギターとシンセと……っていうのは。

それをちゃんと曲として成立させてるのはさすがだなと。

個人的には曲で『Hurry Up』なるものがあるんですが、この曲がアルバムの中で一番尺が長かったのが面白かったですね(POLYSICS史上最もスローテンポ)。

ハリーアップって逆の意味では……

ちなみにこのCDジャケットは、実際に使ってる機材を寿司で表現したものだそうです。うーん、凝ってる。


8位
DANCEABLE/夜の本気ダンス


名前の通り自然とダンス、というか暴れたくなる曲をたくさん生み出す夜ダン。

今までのアルバムはロック色全開だったのですが、今回のアルバムは比較的スピードは遅め。

体をゆらゆら動かす曲が多くなった印象でしたが、やっぱり良曲揃い。

KEYTALKやKANA-BOONがそうですが、最近のロックは4つ打ちのリズムが必修科目みたいになってますね。

まさに王道、でもそれだけじゃない何かがあります。

『LOVE CONNECTION』という曲があるんですが、この曲だけに関して言えば、2016年で一番聴いたような気がします。

いや、そうでもないかも……


7位
GOGO DEMPA/でんぱ組.inc


だんだんアイドルに詳しくなっていく北川が、おそらく一番応援しているであろうでんぱ組のニューアルバムです。

ちなみに自分は古川末鈴ちゃんが好きです。端的に言うと赤色の人です。

ゆったりした曲と激しい曲がちょうどいいバランスで、全体的に聴きやすい印象でした。

あとはメッセージ性が強くなった気がします。日本武道館講演や、現メンバーデビュー5年目の節目の意味もあるのかも。

『ユメ射す明日へ』や『あした地球がこなごなになっても』とかがまさにそうですね。

あと個人的にライブの定番曲『破! to the Future』が、でんぱ史上異常な速さなので、最初聴いたときビックリしました。

これからもゴーゴーでんぱで頑張ってもらいたいです。


6位
花瓶の花/石崎ひゅーい


叫ぶシンガーソングライター、石崎ひゅーいのアルバム。石崎ひゅーいは本名です。

以前「母親が死んだとき、人生で一番嬉しかったんです」と語る、ある種のタブーに踏み込んだアルバムを出していたので、次はどうなるか、ずっと楽しみにしてました。

自虐的に「あれから10年経っても何も変わりそうにない」と亡き母を歌う『天国電話』や、心を失いつつも愛を歌う『メーデーメーデー』など、メッセージ性の宝庫。

特にアルバム名にもなっている『花瓶の花』があまりにも名曲。

なんか泣けてくるんですよね。ライブでは泣いてる人もたくさんいましたし。

こういうことを書いてますが、前述した『メーデーメーデー』のような曲はアップテンポなんです。バラードじゃないんですよね。

明るい曲にも、何か内に秘めた鬱窟とした気持ちを感じます。やっぱすごい。


5位
LSC/ラブリーサマーちゃん


正体が謎に包まれている謎の少女、ラブリーサマーちゃん。

メディアに顔を出さず、インターネットで話題になり、今年一気に頭角を現した新人ですが、曲のバラエティーがなりより豊富なアルバムでした。

ゆったり系、ロック、ラップなど、やりたいことを全部詰め込んだアルバムの印象です。

辻利の抹茶や蟹の雑炊、生の汲み湯葉など食べ物の愛に溢れた『私の好きなもの』があれば、全英語詞で歌われる『PART-TIME-ROBOT』あり。

この幅の広さは何なんでしょう。こんなにジャンルがバラバラのアルバムは久々に聴いた気が。

耳にスーっと抜けていく感じの声が素晴らしい。今後も楽しみです。


4位
人間開花/RADWIMPS


正直、迷いました。自分が今年聴いたアルバムの中で、上位に絶対入るものがひとつあって。

それが『君の名は。』なんです。

あのアルバムを映画のサウンドトラックととるか、RADWIMPSのアルバムととるか、最後まで悩んだんですが、そこでこの『人間開花』を聴きまして。

「同じアーティストのアルバムをブログで2つ紹介するのはどうなの?」とも思ったり。

結局、『君の名は。』はサントラということで除外させてもらって、変わりにこの『人間開花』にさせていただきました。

『棒人間』で言うところの「本当にごめんなさい」ですね。

「じゃあ、このアルバム事態には魅力がないのか!」とお思いの方。いえいえ、そんなことはなく。

これ、すごくいいアルバムなんです。

『前前前世』や『スパークル』に関しては言わずもがなですが、打ち込みを多用した『AADAAKOODAA』や、機材のサンプラーを全面に押し、極端にミニマム編成で挑んだ『O & O』など、新しい試みが多くされてます。

インタビューで『他のメンバーが休んでた時期に大量に曲を作りたくなった』とある通り、やりたいアイディアを詰め込みまくったアルバムだと思います。

今まで通り王道のRADあり、新機軸のRADあり。最高ですね。

来来来世も聴き続けるアルバムになりそうです。

あと発売前からタイトル的な意味で物議を醸した『週刊少年ジャンプ』という曲。まさかあんな感じの曲調だと思わないでしょうと。ビックリしました。


3位
フレデリズム/フレデリック


ついにメジャー進出。このアルバムには、代表作からインディーズ時代の曲まで、幅広く収録されてます。

まさに全方位に対応できる感じ。

「死んだサカナのような目をしたサカナのような生き方はしない」のような独特の言い回しは健在で、さらにそこに前向きなイメージがプラスされてるなと。

特筆すべきは、やはりリード曲『オンリーワンダー』でしょう。

「ナンバーなんか気にしてんな。みんな違ってみんな優勝」というポジティブな歌詞と、アップテンポな展開はまさにフレデリック節炸裂と言ったところ。

比較的一般的な曲順と展開ではありますが、その分安定した曲が勢揃いしてます。

曲名を借りるならば、まさに『リリリピート』するアルバムで、かつ「しょっちゅう繰り返す」アルバムです。


2位
DUNE/avengers in sci-fi


同期(パソコンで音を流すこと)を一切せず、要塞の如く大量に並べられたエフェクターを使って、言葉では表せないような音を鳴らすアベンズ。

まるで宇宙のような音楽から、「スペースロック」という独自のジャンルと言われて数年。

前作の時点で「ただスピードを速くしただけの、踊らせるロックが主流のバンドたちに疑問を感じる。」、「でもこの流れを作ってしまったのは僕たち。その責任がある」と語り、曲の速さを極端に抑えたアルバムを作ってまして。

今作のインタビューでの「前作と今作より前に作ったアルバムは全部廃盤にしたい」という発言からも分かる通り、完全に別次元に徹したアベンズ。

今作のテーマは「怒り」だそうです。

「来たらメールしろってツイートしたのを、見たら電話しろってメールしただろ」(『No Pain,No Youth』)など、アベンズ史上最強ワードが飛び出す中、カタカナ用語の多用も健在。

音はかなりノイズが多めに設定されており、キラキラした従来の音とはまた違う魅力があります。

昔のアベンズのファンだった人にとっては賛否両論の作品であることは間違いないですが、個人的にはガチっとハマりましたね。

まだ出会ってない方は、ぜひ。

「ギターってこんな音出るんだ!」と驚くこと受け合いです。あと、POLYSICSのところでも書きましたが、よく3人で演奏してるなあと毎回思います。


1位
Slave of Love/ビッケブランカ


なんだこれは!

初めて聴いたときの衝撃は忘れられません。なんか曲聴きながらずっと笑ってたような気がします。

人間、驚きが一定値を越えると笑うんですね。

話がそれて申し訳ないんですが、街で流れてる音楽は、だいたい何かしらの規則性があると思うんです。

アイドルだったら恋愛の曲でサビの印象が強め、とか。ロックだったらギター2本くらいでジャーンと鳴らして、声と曲調はこんな感じが売れる、とか。

ビッケブランカという謎の人物は、これらの基本をほぼ守りつつ、独自の音楽性を取り入れてるのではと感じます。

ビッケブランカの曲の根本にあるのは洋楽的思考とピアノロックなんですが、それが全部ごちゃ混ぜになって、逆にオリジナリティになってます。

『Natural Woman』では裏声で幾度も繰り返される「Natural woman push me down!」の叫びに震わされ。

アルバムのリード曲『Slave of Love』では、「No,thanks.hmmmm……」という笑い声にハッとさせられ。

バラード曲である『Echo』では「君がどんなに辛くても全部引き受けよう」、「その熱に夜は白く光って。朝を照らすんだ」と語り、その後のサビでは「Oh……」と「Lalala……」という叫びのみ。

しかもそれがちゃんとポップミュージックとして機能しているという。

音楽偏差値、という言葉が適切かは分かりませんが、それが物凄く高いなと思いました。

ライブもあまり行わず、突如として音楽シーンに殴り込みをかけたシンガーソングライター、ビッケブランカ。

これからも要注目です。



以上、偉そうに語りましたが、深く考えずに見てもらえれば幸いです。

ちなみに、紹介した10のアルバムは、全てレンタル解禁されていますので、もし宜しければ、一度手にとっていただければ。

それでは、また何ヶ月後かにブログでお会いしましょう。