2010年11月28日(日)

Son of P.M.のコンピ発売

テーマ:News
Hey Klong Yao
Son of PM
Hey Klong Yao

先年、Sublime Frequenciesからリリースされた辺境ガレージコンピ60sタイ編、"Shadow Music of Thailand"(下)で強烈な印象を放っていたSon of P.M.の楽曲を集めたコンピレーションが、EM Recordsからリリースされます(1月18日発売予定)。

Shadow Musicというのは、日本でいうグループサウンズのような60年代タイのポピュラー音楽ムーブメントで、西洋のビートミュージック、特に英国のShadowsのエレキインストに影響を受けたためにそのように呼ばれたそうです。その代表的なバンドがSon of P.M.で、"Shadow Music of Thailand"には約半数にあたる8曲が収録されていました。

Son of P.M.はその名のとおり、業界人で歌手でもあったP.M.ことPayong Mukdaのプロデュース&マネージメントによるグループで、コンピに収録されていたP.M. Pocket MusicやP.M.7といった兄弟グループも彼の手によるものです(メンバーが重複してたりする模様)。

日本のグループサウンズが、西洋ビートに歌謡曲の要素が混ざり合ったものであったのと同様、彼らもタイ土着の音楽が色濃く顔を覗かせます。いや、それのみならず、似非オリエンタル(似非中華、似非日本)や似非ラテン、似非サーフィンや似非ラウンジや似非エキゾチズムの、わけのわからないヘンテコリンなメロディ、フレーズがバンバン飛び出してくるのが特徴で、Shadowsのようなリニアなビート感覚とは似て非なる怪演が展開されます。

ペナペナのエレキギターにチープオルガン、トライバルなパーカッション、「アイヤ~」な女性コーラス・・・。あまりにもディープな辺境グルーヴと「ど天然」のサイケさに、これまで分泌されたことのないような脳内物質がジワジワ湧き出てくるような気がします。

Shadow Music of Thailand
Various Artists
Shadow Music of Thailand


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記
こちらは"Thai Beat a Go Go 1"に収録。


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2010年11月24日(水)

Vagrantsのコンピ発売

テーマ:News
I Can't Make a Friend 1965-1968
Vagrants
I Can't Make a Friend 1965-1968

以前特集で取り上げたVagrantsの新譜コンピがLight in the Atticからリリースされます(1月25日発売予定)。

Vagrantsは、のちのMountainのLeslie Westが在籍していたことで知られるNYのグループ。結局アルバムを出すことなく終わりましたが、オーティス・レディングのカバー"Respect"がオリジナル・ナゲッツ(1972)に収録されていたりして、わりと早くからガレージファンに知られていたようです。

主流となっているのは、下の動画の"Oh Those Eyes"のようなイノセントなガレージパンクチューンや、Rascalsみたいな黒っぽいオルガンR&Bナンバー。でも、時代が降るにつれてLeslieのファズギターが強烈になり、アシッド感とサイケ度が増していきます(約13分の"Satisfaction"は「ガダダヴィダ」みたいなドロドロのヘヴィサイケデリア!)。

全12曲収録とのことですが、トラックリストはいまのところ不明です。Vagrantsの過去記事はこちら

追記:トラックリストがわかりました。残念ながら、"Satisfaction"は収録されていないようです。

1. Oh Those Eyes
2. You're So Young
3. I Can't Make a Friend
4. Young Blues
5. The Final Hour
6. Your Hasty Heart
7. Respect
8. I Love, Love You (Yes I Do)
9. Beside the Sea
10. A Sunny Summer Rain
11. And When It's Over
12. I Don't Need Your Loving


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記
「僕、友達できない」


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2010年11月21日(日)

Nucleus再発

テーマ:News
Nucleus
Nucleus
Nucleus

イアン・カー率いる英国のバンドではなくて、これはA Foot In Coldwaterの前身であるカナダのNucleus。セルフタイトルの本作は、1969年にMainstreamからリリースされた唯一のアルバムです(12月7日発売予定)。

5人のメンツがそのままオリジナルメンバーとなるAFICのようなメジャー感・ポップさはまだなく、ジョン・ロードを思わせるハモンドオルガンが活躍する、当時アートロックと呼ばれた部類の音です。ファズギターによるヘヴィサイケ的なニュアンスもありますが、全6曲のうちの半数が10分近い長尺ナンバーで、ジャズロック系のプログレのようなエクスペリメンタルな要素の強い作品です。

エクスペリメンタルというと聞こえはいいんですが、けっこう意味不明の分裂気味な展開をしたり、煮え切らないところがあったりして、そのへんのアングラ感というかB級っぽさが評価を分けるのではないかと思います。もちろん、分裂傾向のダメっぽいアルバム好きの私としては、コレクションに加えられるのが嬉しい一枚です。


サイケデリック漂流記


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2010年11月19日(金)

iPod TouchでTWOSを聴く

テーマ:iPod
前回ネットラジオアプリの話題が出たので、iPod TouchでTWOS(Technicolor Web of Sound)を聴く方法を載せておきます。

TWOSはサイケ本「サイケデリック・ムーズ」でも紹介されていた最強の60sサイケ専門インターネットラジオ局。でも、最もポピュラーな無料のラジオアプリ、SHOUTcast Radioでは検索してもTWOSが見つからない場合があります。これは、128kbps以上の高ビットレート配信の放送局を表示しないように設定されているからで、それを変更するだけで聴けるようになります。

AppストアからSHOUTcastをダウンロードしてインストールすると、iPod Touchのホーム画面の「設定」のいちばん下の欄にSHOUTcastの項目が追加されているので、その設定画面でStation ListingsのAllow hi-bit streamsを「オン」にします。

サイケデリック漂流記

これで、SHOUTcastでTWOSやHaight-Ashbury Radio(デッド、JA、QMSなどがバンバン流れるシスコサイケファン向けの局)、GratefulDay(終日Grateful Deadのコンプリートショーを流し続けるデッドヘッズ御用達の局)などが聴けるようになります。

ちなみに、私が愛用しているのは有料(とはいっても115円)のラジオアプリのRadioBOX。こちらはSHOUTcastではまだ対応していないバックグラウンド再生が可能なので、ネットをブラウジングしたり、別の作業をしながらラジオを聴くことができます。ほかにも、好きな画像を壁紙にしたり、スリープタイマーが設定できたり、オンエア中の曲のアルバムジャケットが表示されたり、SHOUTcast局以外にも世界中の膨大な数のラジオ番組が聴けたりと、さすが有料なだけあって機能が充実しています。

これらのネットラジオはパソコンでも聴くことができるんですが、やはりポータブルラジオと同じ感覚で使えるようになると、また気分が違ってきますね。トルコのラジオ局でコテコテのターキッシュポップを聴きながら料理を作る、なんていうのもオツなもんです。

サイケデリック漂流記
RadioBOXでTWOSを聴いているところ。
壁紙と曲が一致しているのは偶然です。


2010年11月18日(木)

iPod Touchをネットにつなぐ

テーマ:iPod
Logitec 無線LANルータ 150Mbps 11n USB給電対応 LAN-W150N/PR
Logitec 無線LANルータ 150Mbps 11n USB給電対応 LAN-W150N/PR

前回はiPod Touchを買っても、Wi-Fi(無線LANの規格)でネット接続できる環境がなければ、本来の機能を半分も発揮できない、ということをお話ししました。

パソコン歴は十年以上になるものの、ハードウェアやOSの設定といったことにはいまだに疎く、自宅を無線LAN化するのには結構な出費とガイド本などでの「お勉強」が必要と覚悟していたのですが、これが意外に簡単・安価に導入することができました。

えらいもんで、いまでは指先くらいの大きさのUSBアダプタで、Wi-Fi接続できてしまうんですね。価格も下の製品は千円ほどです。ただ、これだと、ネット接続するときにPCも立ち上げないといけないので、いろいろ比較検討の末、私は上のLogitecの製品にしました。こちらは、モデムと本製品の電源を入れるだけで、PCを立ち上げずにiPod TouchをWi-Fi接続させることができます。大きさはタバコの箱程度で、価格はamazonで3千円弱でした(iPhone/iPad/iPod touchとのWi-Fi接続に特化した新製品LAN-W150N/PRIPHもあり。こちらにはACアダプタが付属していない)。

PLANEX 11n/g/b対応 150Mbpsハイパワー無線LAN USBアダプタ GW-USValue-EZ [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)]
PLANEX 11n/g/b対応 150Mbpsハイパワー無線LAN USBアダプタ GW-USValue-EZ [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)]

注意すべき点としては、同種の製品でも旧型はIEEE802.11nという新しい規格に対応していなかったり、OSのバージョンなどによっては、うまくつながらないといったトラブルも結構あるようなので、購入する前にネットで下調べをすることをお勧めします。私の場合は、モデムにルーター機能が付いているので、マニュアルどおりに「アクセスポイントモード」に設定して起動させると、あっけないくらい簡単にiPod TouchをWi-Fi接続させることができました(ただし最初にファームウェアのアップデートは必要)。

それ以来、苦手なiTunesを立ち上げなくても、いや、PCそのものさえ起動しなくても、Podcastの番組を見たり、Appストアでアプリをダウンロードしたり(*1)できるので、とても快適です。無線の届く範囲もじゅうぶん広くて、アダプタのある自室以外でネットラジオ(*2)の60s番組を聴きながら雑用をしたりしています。

でも、「え、なんでこれが出来ないの?」と思うような不便なこともあったりするんですが、そのあたりの話はいずれまた。

*1
有料の場合は要クレジットカード。
*2
アプリのインストールが必要。有料のものと無料のものがある。

$サイケデリック漂流記
無料ゲームでもけっこう遊べる。


2010年11月15日(月)

12月7日発売予定のタイトル

テーマ:News
Feat Carlo Mastrangelo
Pulse
Feat Carlo Mastrangelo

以前ヘヴィサイケ特集で取り上げたコネチカットのPulseではなくて、こちらはNYのPulse。唯一のセルフタイトルアルバム(1972)のオリジナルジャケットには "feat. Carlo Mastrangelo"の文字はなく、前者と紛らわしいので慣習的にそう呼んでいたのが、いつのまにかタイトルとして定着したのではないかと思われます。(追記:オリジナルLPの裏ジャケに、Pulse featuring Carlo Mastrangeloと表記されているそうです。)

音はハモンドオルガンとヘヴィなギターをフィーチャーした、ジェスロタルみたいな複雑な展開をする英国プログレ的な要素を持つ70sハードロック。でも、楽曲の基本となっているのはジャズ~R&B的なフィーリングです。

ユニークなのが、数曲ですが、本来ならホーンがソロを取るところにカズーが使われていること。曲や演奏がシリアスな場面で飛び出して来るので、ちょっとびっくりします。まさか、ホーン奏者を雇う金をケチったわけではないでしょうが、デモ録音でホーンのパートをカズーで代用したら、それが意外に面白いので本番でも採用した、という感じでしょうか(あくまでも私の想像です)。

リーダーのCarlo Mastrangeloという人はホワイトドゥワップグループのDion & the Belmontsのメンバーだった人で、リードボーカルのほか、作曲、ドラム、そして例のカズーと大活躍しています。本作の制作当時、彼は再結成したBelmontsにも参加しているようですが、なんでまたこんなプログレッシブなロックアルバム(ほとんど売れなかったらしい)を作ったのか謎です。



Visit
Bob Smith
Visit

西海岸のBob Smithの唯一作"The Visit"のオリジナルは1970年にKentからリリースされた2枚組LP。レココレ・サイケ号の巻頭カラーアイテムで、サイケ本「サイケデリック・ムーズ」ではD.R. Hookerと比肩しうる「USサイケ界孤高の一枚」と称えられていた名作。Fuzz, Acid & Flowersにも、a must for fans of psychedeliaと書かれていました。

本作は、ギター&ボーカルのBob Smithのソロ作というより、9人編成のバンドという位置づけのようで、私が持っているVirgo盤CDの裏ジャケには、どっかのコミューンのヒッピーかと思うような、いかにもサイケな音を出しそうなメンバーたちの写真が載っています。

「あちら側」に語りかけるようなBobの歌声、濃密なアンダーグラウンド(変態)サイケムード、(Zappa & the Mothersの)Don Prestonによるシンセやメロトロンが鳴り響く異様なメロウチューン、アシッドトリップ中に録音したにちがいないと思うような「どサイケ」インストナンバー・・・。でも、楽曲や演奏の骨子自体はマトモでしっかりしていて、普通の曲かと思って聴いているうちに、いつのまにか奇妙なサイケ感覚にとらわれたりするのがユニークなところです。



Volume 1
Yellow Payges
Volume 1

Yellow Paygesは、昨年発売された"Where the Action Is: Los Angeles Nuggets"ボックスに、ノンLPシングルの"Our Time Is Running Out"が収録されていたLAのバンド。1969年の本作は(アコースティックなメロウチューンなんかもありますが)バンド名やジャケットからイメージされるよりもずっと渋めのヘヴィな内容です("I'm a Man"はヘヴィサイケコンピの"White Lace & Strange"に収録されていた)。

やや地味な印象ながら、ほどよいパンキッシュさと黒っぽさ、ファズギターによるヘヴィネスがブレンドされた佳作となっています。でも、結局"Volume 2"は(制作されたという噂はあるものの)世に出ることはなく、この"Volume 1"が唯一のアルバムとなりました。

私が持っているWalhalla盤CDのクレジットには載っていませんが、後期のメンバーには、のちに故Terry Kathの後任ギタリストとしてChicagoに参加するDonnie Dacusが在籍していました。ちなみに、Donnieは1910 Fruitgum Companyの一員として1971年に来日しています。



Light of Your Shadow
Mutzie
Light of Your Shadow

以前ヘヴィサイケ特集で取り上げたMutzieの"Light of Your Shadow"(1970)の再発。デトロイトのバンドですが、プロトパンク的なヘヴィネスではなく、ファズギターと良く鳴るハモンドオルガンとホーンをフィーチャーした、R&B~ファンク度の高い「ヘヴィファンクサイケ」アルバムです。

特に、先頭のファズギターまみれのアッパーサイケファンクチューン"Highway" がカッコいい。それだけではなくて、まったりとしたシスコサイケ風のR&Bナンバーなども聴かせてくれます。



それから、こちらはすでに発売されているタイトルですが、これもヘヴィサイケ特集で取り上げたBangの4枚組ボックスがリリースされています。1971年に録音された未発表アルバム"Death of a Country"、1stの"Bang"(1972)、2ndの "Mother/Bow to the King"(1972)、3rdの"Music"(1973)の4枚のアルバムに加え、未発表シングル3曲+ラジオインタビューのボーナストラックが収録されています。

Bullets: the First Four Albums
Bang
Bullets: the First Four Albums
(日本盤はこちら。)



サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記

2010年11月12日(金)

Stoogesのレアライブコンピ発売

テーマ:News
A Thousand Lights: Live in 1970
Stooges
A Thousand Lights: Live in 1970

先ごろ、1971年の希少なライブ演奏を収録した4枚組ボックスがリリースされたStoogesですが、さらにレアな1970年の公演を収録したライブコンピがリリースされます。

いまのところこれらが、1970年のStoogesのショーを録音した、知られている限りのライブ音源とのことです。もちろん、YouTube動画でお馴染みの、TV放映された1970年6月13日のCincinnati Pop Festivalでの伝説の“ピーナッツバター”パフォーマンスも収録されています。ロングボックス仕様の豪華パッケージに、貴重な未公開写真付きで、英Cargoから12月6日の発売予定。

Track Listing:
1. Dirt
2. 1970 (Chicago 18th July)
3. Loose
4. Down On the Street 5.00
5. 1970
6. (The Shadow Of Your Smile ) - Fun House
7. L.A Blues
8. (Gooselake 8th August 1970)
9. 1970 (Cincinatti 13th June)
10. TV Eye
11. 1970


サイケデリック漂流記


2010年11月10日(水)

Fuzz, Acid & Flowers Revisited Expanded Edition

テーマ:
Fuzz Acid and Flowers Revisited: A Comprehensive Guide to American Garage, Psychedlic and Hippie-rock (1963-1977)
Fuzz Acid and Flowers Revisited: A Comprehensive Guide to American Garage, Psychedlic and Hippie-rock (1963-1977)

amazonで6月に予約していたFuzz, Acid & Flowersの新版がようやく今日届きました。旧版から300ページ増えて約1400ページになっているというので、紙はもっと薄いのに変更されているのかと思いきや、そのまんまでした。なので、そのボリューム感はハンパでなくスゴいことになっております(下の画像参照)。重さも約3kgから約3.5kgに増え、DIYで自室の壁に取り付けた本棚の耐久性が心配です(とても旧版と2冊並べては置けない)。

さて、内容ですが、1964~1975年から1963~1977年へと扱う範囲が増えて、たとえば70年代ではBig Starなんかも新たにエントリーされています。以前からの記事もかなりの部分が書き換えられていて、当ブログで指摘した、Fear Itselfがサンフランシスコのバンドだとか、Ol' Paintがカリフォルニア出身らしいとか、Glitterhouseが実体のないスタジオグループだとかいった誤りも、しっかり訂正されていました。当然ながら、旧版の出版以降にリリースされたCDなどもフォローされています。

さらに、アーティストエントリーに、Kak (CA)のように州の略称が表記されるようになり、これまで本文を読まなければどこのバンドかわからなかったのが、一目でわかるようになっています。しかも、巻頭に州名とその略称が書かれたアメリカ地図が掲載されているので、本やネットで調べなおす手間も省けます。

それにしても、やっぱりこの本はスゴい! ただただ圧倒されてしまいます。ありがたくて、神棚に飾っておきたいくらい・・・。

$サイケデリック漂流記
旧版(右)からさらに27%ボリュームアップ!


2010年11月09日(火)

Cicadelicから新譜コンピ2タイトル発売

テーマ:News
Psychedelic Moods Part Two -Journey Thru Inner Space
Sunset Love & Inner Sanctum
Psychedelic Moods Part Two -Journey Thru Inner Space

レココレ・サイケ号やサイケ本「サイケデリック・ムーズ」で紹介されていた "Psychedelic Moods Part Two"の再発かと思いきや、これが違うんですねぇ。この"Psychedelic Moods"シリーズ、ジャケのデザインはみんな同じなのに、中身はグチャグチャでわけがわからなかったのが、これでまたひとつ混乱の種が増えそうです。

その混乱の原因となっているのが、オリジナルの"The Deep - Psychedelic Moods"(1966)をRusty Evansと共に制作したMark Barkanによる1967年のプロジェクト、Hydro Pyro。これは本当はInner Sanctumという名前だったことがのちに判明しますが、彼らが残した約半ダースの音源が十数分の長さ(というか短さ)だったために、これを"Psychedelic Moods"の続編としてリリースする際に、関係のないバンドの音源(または"The Deep~"の別ミックス)を埋め草にして尺を整える必要があったわけです。

今回もその例に洩れず、Hydro Pyro=Inner Sanctum音源と新たな「抱き合わせ」となったのが、以前Collectablesから"The History of Texas Garage Bands in the '60s Vol.6: Psychedelic Flower Power with Sunset Love"というコンピCDとして、全14曲の発掘音源がリリースされていたニューメキシコ~テキサスのユニット、Sunset Loveです。(サイケコンピの"Green Crystal Ties Vol.6"にも、Human ExpressionやMorning Dewらと並んで、"Run to the Sun"とJA風の "Reach Out"の2曲が収められていた。)

このSunset Love、はっきりいってサイケ度は高くありません。グループ名のイメージどおりのメロウな男女混声サンシャインポップ系で、どちらかというとソフトロックの部類の音。でも、前述のコンピが現在手に入りにくくなっているようなので、"Part Two"の再発よりもむしろこちらの方が嬉しいという人もいるかもしれません。

ちなみに、Hydro Pyro音源では、元祖"Part 2"でオミットされ、"Part 4 - The Final Act"のみに収録されていた"The Man Who Shot Your Mother"も収められています。トラックリスト等詳細はCicadelicのページで。



Congregation for Anti-Flirts Inc.-The McAllen Texas Teen Scene 1965-1967
Various Artists
Congregation for Anti-Flirts Inc.-The McAllen Texas Teen Scene 1965-1967

こちらは、テキサス州McAllenのローカルレーベル、Pharaoh Recordsが1965~1967年にリリースしたシングルを集めたコンピレーション。Cavaliers, Headstones, Christopher and the Souls, Playboys of Edinburg(のちのP.O.E.), Jeanne Hatfield, Brother and Sisterの6アーティストによる全19曲が収録されています。トラックリスト等詳細はCicadelicのページで。


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


2010年11月07日(日)

iPod Touchにハマる

テーマ:iPod
Apple iPod touch 32GB MC544J/A 【最新モデル】
Apple iPod touch 32GB MC544J/A 【最新モデル】

先週、iPod Touchの最新モデル(第4世代)を買ってしまいました。去年の今頃、メロトロン・アプリを紹介したときに「iPod Touchが欲しくなった」なんて書いた覚えがありますが、「次世代機種では大幅にバージョンアップされるらしい」という噂を聞いて、これまで様子を見ていたのでした。

その第4世代が今年9月に発売されて以来話題になっていることは知りつつも、いまひとつバージョンアップの有難味がわからなかったのですが、先日、知人が持っているのを触らせてもらったところ、その画面の美しさと操作性の良さに感動してしまいました。

これまでの480×320ピクセルから960×640ピクセルへと4倍の解像度になった液晶表示は、このサイズの画面で見るとハイビジョンテレビ以上の美しさという印象です。ウェブページの閲覧も、モバイル用ではなくPC向けのページを表示しても、そのまま拡大しないで読めるくらい、文字がくっきりとしています(下のボケボケjpg画像ではそれが伝わらないのが残念)。

サイケデリック漂流記
内蔵のSafariブラウザでこのページを見ているところ。

というわけで、購入動機は本来のデジタルオーディオプレーヤーとしてよりも、映像関係やアプリやネット端末としてのスマートさに惹かれたからでした。実は、(Podcastで購読している番組があったため)iTunesはかなり前からインストールしていたのですが、過去の遺物と化しつつある我が家のXPマシンとは相性が悪く、重くて扱いづらいiTunesを立ち上げないといけないiPod系のプレーヤーは買うことをためらっていたのです。

ちなみに、いま使っているmp3プレーヤーは三代目で、microSDHCカードスロットを搭載したSanDisk社製のもの。最近では2ギガのmicroSDカードが500円前後で買えるようになり、これにかたっぱしから音楽ファイルを放り込んで、カセットやMDを入れ替えるような感覚で付け替えて使っています。なにより、カードリーダ/ライタを使えば、音楽フォルダをドラッグ&ドロップするだけで高速に転送できるのが便利です。

とはいっても、32ギガものメモリを積んでいるiPod Touchを音楽プレーヤーとして活用しない手はないということで、買ってすぐにしたことは、やはり音楽ファイルを転送することでした。iTunesの「同期」という概念が完全には理解できずに戸惑うものの、なんとか数枚のアルバムを転送することに成功。一度アップしてしまえば、やっぱりプレーヤーとしての操作性は「三代目」とは比較にならないくらい快適です。というより、楽しくて、意味もないのに画面にタッチしては、あれこれいじりまわしてしまいます。音楽を聴きながらアプリを立ち上げたり、同時にほかの作業が出来るのもいいですね。

$サイケデリック漂流記
Cover Flowでアルバムアートワークをブラウズ。これが気持ちいい。

さて、はじめてiPod Touchを使ってみてすぐに気づくことは、Wi-Fi(無線LAN)でネット接続ができないと、その魅力の半分も生かせないということ。付属のUSBケーブルでPCと接続していても、iPod Touchからインターネットにアクセスすることはできません。内蔵のツールや、インストールするアプリにはネット接続を前提とするものが多くあり、私のように無線LANを持っていなかった場合は、その環境を整えることが必要になります。

ところが、実際にやってみると、思っていたより簡単安価にWi-Fi化することができました。iPod TouchをWi-Fi接続した瞬間、パッと世界が広がった感じで、十年前にはじめてパソコンでインターネットをした時の感動がまた蘇りました。あれもできる、これもしたいと、時間があっという間に経ってしまって、この一週間はブログを更新することも忘れて熱中してしまったのでした。

Wi-Fi環境構築のお話はまた次回に。


*上のiPod Touchのスクリーンショット画像は、実際に操作中の画面をキャプチャ(ホームボタンを押しながらスリープボタンを押す)したものを、ネットで拾ったiPod画像を外枠にしてハメコミ合成したものです。

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