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2009年10月30日(金)

Kim Fowleyのコンピ発売

テーマ:News
One Man's Garbage
Kim Fowley
One Man's Garbage

1965年のシングル"The Trip"で、いち早くLSDトリップをテーマにしたレコードを制作した人物として知られる60s音楽界の奇人、Kim Fowleyのコンピ2タイトルがリリースされます(12月8日発売予定)。

Kimは「雨に唄えば」などの映画に出演している俳優のDouglas Fowleyを父としてLAに生まれた、いわゆる「(音楽)業界人」。彼が手がけた仕事は多種多様・複雑怪奇なので、どこから触れたらいいのか迷ってしまいますが、基本的には、ミュージシャンやレコード会社の人間を取り巻く「遊び人」というイメージで捉えるとわかりやすいかもしれません。とにかく、マネージャー、興行主、宣伝広報、プロデューサー、ソングライター、ミュージシャン(キーボード,ボーカル)、そして自らもレコードアーティストとして60年代だけでも5枚ほどのアルバムをリリースしています。

60年代半ばには一時英国に渡って活動していたこともあり、彼がかかわったアーティストはFrank Zappa("Freak Out!"にhypophone-要するに「しゃべくり」で参加)、Warren Zevon(1stの"Wanted Dead or Alive"の制作)、Soft Machine(1stシングルのプロデュース)、Cat Stevens、後期Byrds(楽曲の共作)、そして70年代にはグループの結成からかかわってプロデュースしたオールガールロックバンドのRunaways・・・と多岐にわたっています。

60年代に彼が手がけたシングルは、いわゆる「ノベルティ」ものが多く、史上最大の変り種ヒット曲といわれるNapoleon XIV(ナポレオン14世)の"They're Coming to Take Me Away, Ha-Haaa!"(1966,全米3位)の制作にも関係しています。ちなみに、この曲は気が狂った男の独白(歌ではなく「しゃべくり」)という、今ではありえないようなアブナい内容で、さすがに当時も多くのラジオ局で放送禁止となったようです(→動画)。そのB面はA面を逆回転させただけのもので、タイトルも逆さまの"!aaaH-aH ,yawA eM ekaT ot gnimoC er'yehT"となっていました。(邦題は「狂ったナポレオン、ヒヒ、ハハ・・・」。B面は「・・・ハハ、ヒヒ、ンオレポナたっ狂」。)

私はKimのソロアルバムは"Love Is Alive and Well"(1967)、"Born to Be Wild"(1968)、"Outrageous"(1968)、"Good Clean Fun"(1969)の4作を聴きましたが、彼のレコード制作歴同様、かなり分裂気味です。"Born to Be Wild"はカバー曲中心でファズギターやオルガンが活躍する、いわゆるエクスプロイト(企画もの)インストアルバムで、"Love Is ~"はそれにボーカルが入った感じ。このへんはまだ「まとも」なんですが、後者の二作はかなりフリークアウトしてて、イっちゃってます。たとえていえば、キャプテン・ビーフハートとアーサー・ブラウンとアリス・クーパーと「狂ったナポレオン、ヒヒ、ハハ・・・」が一緒くたになったみたいな感じでしょうか。

今回のコンピは2枚が対になっていて、タイトルも彼の手がけた音楽を象徴するような"One Man's Garbage Is Another Man's Gold"というフレーズをふたつに分けた体裁。1959年から1969年までの彼の仕事を、レアトラックを中心に再発掘したような内容になっているようです。

Another Man's Gold
Kim Fowley
Another Man's Gold

"One Man's Garbage"
BRUCE AND JERRY - I Saw Her First
PATTERNS - Late Late Show
U.S. ROCKETS - Bodacious
RITUALS - This Is Paradise
DONNIE AND THE OUTCASTS - Big Fat Alaskan
RENEGADES - Charge
PLAYERS - The Rebel
KIM AND THE SKIPPERS - Daybreaker
MO AND JO - The Yo Yo Song
JOHNNY C AND THE BLAZES - Inferno
KIM FOWLEY - Music Is The Magic
BLUE BELLS - Moccasin
ALTHEA AND THE MEMORIES - Dedication Time
KIM FOWLEY - Underground Lady
KIM FOWLEY AND MARS BONFIRE - Surf Pigs*
ALTHEA AND THE MEMORIES - Worst Record Ever Made

"Another Man's Gold"
RENEGADES - Geronimo
KIM FOWLEY - Big Sur, Bear Mountain, Ciro’s, Flip Side Protest Song
GAMBLERS - Teen Machine
VAQUEROS - Vaquero Beat
PLAYERS - Memories Of A High School Bride
ASTON MARTIN AND THE MOON DISCS - Fallout
COVER GIRLS - Gone But Not Forgotten
DAYWINS - Heartbeat
RITUALS - Surfers Rule
BONNIE AND THE TREASURES - Eleventh Commandment Of Love*
RENEGADES - Ghost Train*
HOLLYWOOD ARGYLES - Long Hair, Unsquare Dude Called Jack
DONNIE AND THE OUTCASTS - Bounty Hunter
ALTHEA AND THE MEMORIES - Daddy Said
U.S. ROCKETS - March Of The Siamese Children
RITUALS - Gone
(* previously unissued)


サイケデリック漂流記

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2009年10月28日(水)

West Fest, 40th Anniv. of Woodstock

テーマ:YouTube
25日にサンフランシスコのゴールデンゲートパークで開催された、ウッドストック40周年を記念したWest Festの動画がアップされています。一番下は、3000人でジミヘンの「パープルヘイズ」を弾いて世界記録に挑戦!みたいな企画だったようですが、実際に参加していたのは200人くらいのようで、中にはアンプラグドのエレキやガットギターを適当に弾いてるふりしてたりなんかするのが笑えます。

サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記

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2009年10月27日(火)

Jefferson Airplane Guitar Tab

テーマ:News
Jefferson Airplane Guitar Tab Anthology: Authentic Guitar Tab
Jefferson Airplane Guitar Tab Anthology: Authentic Guitar Tab

ギターを弾く人向けですが、Jefferson Airplaneのギタータブ譜が11月2日に発売されます。サイケデリックポスターみたいな表紙がカッコイイですね。下は既発のGrateful Deadのタブ譜。

The Very Best of Grateful Dead (Authentic Guitar-Tab Editions)
The Very Best of Grateful Dead (Authentic Guitar Tab Edition)
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2009年10月26日(月)

Azitisが日本盤仕様で再発

テーマ:News
HELP(ヘルプ)(直輸入盤・帯・ライナー付き)
AZITIS(アズイットイズ)
HELP(ヘルプ)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

クリスチャンサイケ名盤、Azitisの"Help"(1970)が直輸入盤CDに帯と日本語ライナーを付けた日本盤仕様でリリースされます(11月28日発売予定)。

Azitisは西海岸はサクラメント出身の4人組。最初はHelpと名乗っていましたが、以前ヘヴィサイケ特集で取り上げたDeccaのHelpとカブっていたために改名しています(どうやらDecca側からクレームがついたらしい)。

唯一のアルバム(*1)である本作は、ローカルレーベルのElco Recordsからのリリース。CDにはその前のCapitol時代のHelp名義のシングルの2曲が、ボーナストラックとして収録されています。

音は、ハモンドオルガンがピャーピャーと大活躍するので、一見60年代末のアートロックのような風情ですが、その本質はメランコリックでダウナーな「まったりメロウサイケ」。60sサイケファンなら安心して聴ける類の逸品です。

ちなみにAzitisは、「天にまします我らの父よ」で始まる有名なキリスト教の「主の祈り」の一節、"Thy will be done on earth as it is in heaven."(「み心の天に成る如く 地にもなさせたまえ」)の"as it is"から取られたもので、「アジティス」ではなく「アズイットイズ」のように読むのだそうです。

*1
1975年に制作されたものの未発表に終わった"Window Into In"というアルバムがCD化されているようですが、私は見たことも聴いたこともありません。


$サイケデリック漂流記

2009年10月24日(土)

Manetron(マネトロン)

テーマ:サイケデリック
サイケデリック漂流記

ManetronはiPhone/iPod touch用のアプリ。ホンモノのMellotron M400Sをサンプリングした、「メロトロンをあなたのポケットに!」という画期的なソフトだそうです。

メロトロンをシミュレートしたiPod touch用アプリはそれまでにもありましたが、このManetronは「約7秒で音が途切れてしまう」というメロトロンの特性をそのまま採用し、ループなしでテープエンドの微妙な音切れ感を再現。しかも、モーターの動作音や、鍵盤を離した時にテープが巻き戻される音まで収録している(無音化可能)という凝りようです。そのマニアックさ、おバカさ具合が素晴らしい。(価格はわずか350円。)

アプリの名前からおわかりのとおり、制作したのは日本の人で、メロトロン研究サイトで有名な「Tokyo Mellotron Studio」が監修しているそうです。iPhoneとかiPod touchにはほとんど興味なかったんですが、これ見るとなんだか欲しくなってしまいました。このクオリティなら宅録とかにもじゅうぶん使えそうですね。

下は先行のもっと「まとも」なアプリのEllatron。こちらも350円也。

$サイケデリック漂流記


Apple iPod touch 第2世代 8GB MC086J/A 最新モデル
Apple iPod touch 第2世代 8GB MC086J/A 最新モデル
2009年10月23日(金)

Gordian Knot

テーマ:サイケデリック
The Gordian Knot
The Gordian Knot
The Gordian Knot

Gordian Knotはミシシッピ出身のソフトロックグループ。カリフォルニアに移って、1968年に唯一のアルバム("Tone"というタイトルになっている場合あり)をリリースしています。

ひとことでいうとAssociationフォロワーな感じで、ボーカルハーモニーの美しさと気持ち良さでは先達にも負けていません。ソフトロックのガイド本にはあまり紹介されていないようですが、ママス&パパスみたいなサンシャインポップチューンや、ハーパース・ビザールみたいなバーバンクサウンド風ナンバー、カートベッチャー関連を思わせるような曲があったりで、ソフトロック好きのツボはきっちりと押さえてくれています。

プロデュースは、Associationの"Insight Out"などでボーカルアレンジを担当していたClark Burroughs(アカペラグループのHi-Lo'sのメンバー)ということで、そのへんのクオリティは頷けるところです。ただ、某サイケ関係のレビューでは酷評されていて、「最悪の曲では吐き気を催す」なんて書かれていました。(Fuzz, Acid & Flowersでは、「ガレージファン向きではない」とそっけなくあしらわれている。)

特にアメリカのサイケ/ガレージファンの中には、わけもなくソフトロックを嫌悪する人もいるようで、そういう人たちはソフトロックのマスプロ的で無個性なサウンドに我慢がならないのでしょう。しかし、日本のソフトロックファンなんかは、逆にそのへんが新鮮で「おしゃれ」だと感じているのではないでしょうか。

そういう意味では、一見「ありがち」で特にどこがどうという特徴がない本作などは、ソフトロック的には「おいしい」といえるかもしれません。ところどころに顔を覗かせる、エフェクトを含めたメロウサイケ的な感覚も捨てがたく、疲れた頭でボーっと何も考えずに携帯プレーヤーなんかで聴いていると、単純に気持ちのいいアルバムです。(かえってそういうシチュエーションでは、名曲ぞろいの傑作に食指が動かないことがある。)

ところで、裏ジャケに"I LOVE THEM DEARLY."というナンシー・シナトラの推薦文が書かれていますが、ナンシーは彼らをいたく気に入り、USO(米軍慰問協会)によるベトナムツアーに彼らを同行させたそうです。ちなみに、メンバーのJim Weatherlyはその後ナッシュビルでカントリー系のシンガーソングライターとなり、1973年にはGladys Knight & the Pipsのヒットアルバム"Imagination"で、 "Midnight Train to Georgia"(全米1位)を含む約半数の曲を書いて、翌年のグラミーにノミネートされています。


$サイケデリック漂流記

2009年10月20日(火)

Seventh Dawnの2作が再発

テーマ:News
Sunrise + 4
Seventh Dawn
Sunrise + 4

Seventh Dawnは米国の男女混声フォークサイケグループ。"Sunrise"(1976)はメンバーがバージニア州リッチモンドの大学在学中に自主制作されたアルバムで、200枚のみプレスされた激レア盤です(1995年にアナログで300枚弱が再発)。

2007年になって4曲のボーナス入りで、さらにその翌年には未発表だった幻のセカンドアルバム"Dreams"(1977)も6曲のボーナス入りで、韓国Bella Terraから紙ジャケ仕様のCDがリリースされました。今回の再発はいまのところ詳細は不明で、amazonのページのレーベル表記にはBella Terraとありますが、値段が安い(前回のBella Terra盤は2500円前後だったと思う)ので、ひょっとしたら別レーベルからのプラケース盤かもしれません。

Fuzz, Acid & Flowersでは4人のメンバーが全員Munson姓になっていますが、中心人物のHeff、兄のEric、弟のBillのMunson三兄弟と、当時Heffと19歳で学生結婚していたAnn Zelenyによるファミリーバンドなのでした。

音はよく、天国系のAnnの歌声がヴァシュティ・バニヤンにたとえられたり、英国の男女混声フォークグループが引き合いに出されたりしています。Munson兄弟は子供のころイギリスに住んでいたことがあるそうで、確かにそういう一面もあるのですが、サスティーンの効いた「まったり」ファズギターや、ファルフィッサ系のチープオルガン(にしか聴こえないシンセサイザー?)の音とか、60年代アメリカ的なナイーブ&イノセントさなど、普通に(US)サイケ度も高いです。少なくとも "Can You Mend a Silver Thread"のSandstoneほど英国っぽくないし、もっとユルくてヒッピーな感じで、曲調にも幅があります。

ちなみに、「1970~1976年の6年をかけて制作された」というような記述が見受けられますが、楽曲がその間(Annが10代前半の頃を含む)に書かれたということで、実際に録音されたのは1975年からの1年間くらいのようです。面白いのは、そのきっかけとなったのが、大学の友人が美術の課題として制作していた架空のアルバムカバーの「中身」としてレコードを作らないかと持ちかけられたことだったとか。当時HeffとAnnは大学で電子音楽のクラスを取っていて、録音は学校のスタジオのレコーディング機材を使用して、都合のいい合間合間を縫って少しずつ継ぎはぎするように制作されたそうです。

下の動画は、Seventh Dawnのラストパフォーマンスとなった、聴覚障害者のための演奏会(at Gallaudet University, 1980)。どちらも"Dreams"に収録されている曲です。

Dreams
Seventh Dawn
Dreams


サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記

2009年10月18日(日)

Damon the Gypsy

テーマ:YouTube
今年、サイケ基本アイテムの"Song of a Gypsy"のリマスタ盤CDがリリースされたDamonさんのパフォーマンス。新作も制作中らしいです。

サイケデリック漂流記


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Song of a Gypsy Remastered
Damon the Gypsy
Song of a Gypsy Remastered
2009年10月17日(土)

レアガレージのNomaddsがCD再発

テーマ:News
The Nomadds
The Nomadds
The Nomadds

ディスクガイド「ガレージパンク」で紹介されていたノースキャロライナのNomadsではなくて、イリノイ州フリーポート出身の5人組。こちらはdがふたつのNomaddsです。(ちなみにFuzz, Acid & FlowersではNomadsというバンドが7つエントリーされている。)

1965年のオリジナルLPは、Ugly Things誌の「再発が望まれる知られざるアルバム20選」に選ばれていたというレア盤。音は「ピュアガレージ」そのもので、初期ビートルズ~英国ビートの洗礼をモロに受けた、とにかく女の子にモテたいという「純粋」な気持ちが伝わってくる好盤。ギターの音なんかほとんど歪んでなくてリンリンと鳴るのがすがすがしく、スリーパートのボーカルハーモニーと、甘やかなポップセンスを持ち合わせているのが特徴です。
2009年10月16日(金)

Spiritの2枚組コンピ発売

テーマ:News
The Best of 1968-1977: Fresh from the Time Coast
Spirit
The Best of 1968-1977: Fresh from the Time Coast

大好きなバンドのひとつ、Spiritの2枚組コンピがRavenからリリースされます。前期の"Spirit"(1968)から"Feedback"(1972)までのEpic時代の5枚のアルバムと、後期の"Spirit of '76 "(1975)から"Future Games"(1977)までのMercury時代の4枚のアルバム、加えてRandy Californiaのソロ名義(変名でSpiritのメンバーやNoel Reddingらが参加)の"Kapt. Kopter and the (Fabulous) Twirly Birds"(1972)からの楽曲が収録されています。(10月27日発売予定。)

トリビアですが、ここにも収録されている"Taurus"はJimmy Page先生の「パクリ疑惑」のある曲で、あの「天国への階段」のイントロの元ネタになったといわれています(→検証動画)。

CD 1:
1. Fresh Garbage
2. Uncle Jack
3. Mechanical World
4. Taurus
5. Girl In Your Eye
6. Topanga Windows
7. I Got A Line On You
8. It Shall Be
9. All The Same
10. Dream Within A Dream
11. Arent You Glad
12. Dark Eyed Woman
13. So Little Time To Fly
14. Ground Hog
15. I'm Truckin'
16. New Dope In Town
17. Prelude Nothing To Hide
18. Nature's Way
19. Animal Zoo
20. Mr. Skin
21. When I Touch You
22. Morning Will Come

CD 2:
1. 1984
2. Darkness
3. Devil (Randy California)
4. Rainbow (Randy California)
5. Victim Of Society
6. Lady Of The Lakes
7. Sunrise
8. Joker On The Run
9. Feeling In Time
10. Urantia
11. Hey Joe
12. Holy Man
13. Looking Into Darkness
14. Circle
15. The Other Song
16. Farther Along
17. World Eat World Dog
18. Colossus
19. Mega Star
20. Dont Lock Up Your Door
21. Stars Are Love


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