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2009年01月29日(木)

Mark Eric、ボーナス倍増で再発!

テーマ:News
A Midsummer's Day Dream
Mark Eric
A Midsummer's Day Dream

「ソフトロックAtoZ」の巻頭カラーページでも紹介されていた「サーフソフトロック」の名作、Mark Ericの"A Midsummer's Day Dream"(1969)がRev-Olaの姉妹レーベルのNow Soundsから再発されます(3月10日発売予定)。以前のRev-Ola盤では8曲だったボーナストラックが16曲に倍増され、全28曲という「特盛」な内容。20ページのブックレットも付属しているとのことです。

Mark EricはLA出身で、UNI傘下のR&B系レーベルのRevueから唯一のアルバムである本作をリリースしたのち、俳優に転向して多数のテレビドラマやCMに出演したという変り種。とはいっても、決してティーンアイドル的なレコードではなく、全曲彼のペンによるオリジナルです。

なんといっても、その楽曲群が素晴らしいのがこのアルバムの最大の魅力で、60年代前半のイノセントなサーフミュージックに、洗練された60年代末頃のソフトロック的アレンジをほどこしたようなプロダクションがとても心地よい。たそがれた西海岸のビーチが目に浮かぶような、メランコリーを秘めたドリーミーさがクセになります。

特筆すべきは、ソングライティングやボーカルワークでの「ブライアン・ウィルソンおたく」っぷり。でも、「"Pet Sounds"より少し前」な設定が功を奏しています(ジャケも"All Summer Long"だし・・・)。これがもし「ペットサウンズおたく」だったら、たぶんちょっとクドかったんじゃないでしょうか。そのへんの匙加減が絶妙。

「ニールヤングが、ビーチボーイズでブライアン・ウィルソンの代役を務めて、バレないように頑張った」みたいな独特の味わいのボーカルも耳に残って離れません。バックの演奏は一流のスタジオミュージシャンを起用し、ストリングスやホーンをふんだんに使ったメジャー感溢れるものなのに、その歌声のおかげで自主制作物のような手作り感が醸し出されているのも面白いところです。

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2009年01月28日(水)

"At Last...The Beginning"の日本盤DVD発売

テーマ:News
メイキング・オブ・エレクトリック・レディランド [DVD]
メイキング・オブ・エレクトリック・レディランド [DVD]

ジミヘンの"Electric Ladyland"(1968)の制作秘話を関係者が語るドキュメンタリーDVD、"At Last...The Beginning: Making of Electric Ladyland"の日本盤がリリースされます(3月25日発売予定)。

本作はもともとは1997年に米TV番組の"Classic Albums"シリーズの一話として制作されたもので、DVDも"Classic Albums: Making of Electric Ladyland"としてリリースされていました。今回のタイトルはオリジナルLP発売40周年を記念して再編集されたもので、本編約1時間の旧版ではカットされていた未公開シーンが追加され、約1時間半の拡大バージョンとなっています。

私は輸入盤DVDを観ましたが、元Jefferson Airplaneのジャック・キャサディ("Voodoo Chile"に参加)がベースを弾きながらエピソードを語る場面も大幅に拡大されています。それにしても日本盤は旧版と同じタイトルだし、amazonの解説にもロクな説明がないし、なんだか頼りないですね。

サイケファンには、以前ヘヴィサイケ特集で取り上げたVelvert Turnerが、ジミの友人として多くの証言をするのも見どころ。でも、出演者のノエル・レディングもミッチ・ミッチェルもバディ・マイルスもチャス・チャンドラーも、すでにこの世にはいない・・・。
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2009年01月25日(日)

「ブッダ・ミート・ロック」再発!

テーマ:News
セレモニィー~ブッダ・ミート・ロック
PEOPLE
セレモニィー~ブッダ・ミート・ロック

以前、境界サイケ特集で取り上げた和製サイケの怪作「ピープル/セレモニィー~ブッダ・ミート・ロック」がSUPER FUJI DISCSから再発されます(3月6日発売予定)。上はamazonのリンクですが、ディスクユニオンさん↓で買うと先着で「ミニチュア復刻帯」がもらえます。
http://diskunion.net/jp/ct/detail/JP0901-47

↑の解説ではLil Wayneが本作の1曲目をサンプリングしたみたいに書かれていますが、正確に言うと、どちらも同じDavid Axelrodの曲("Holy Thursday")を引用してるってことですね。David Axelrodを先に聴いていると、コケそうになります。サイケファンとしてはそのへんも聴き物です。

PEOPLEの過去記事はこちら

サイケデリック漂流記

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2009年01月23日(金)

Monksの2タイトル発売

テーマ:News
Black Monk Time
Monks
Black Monk Time

パンクロックのパイオニア的名盤、Monksの"Black Monk Time"(1966)が、リイシューレーベルのLight in the Atticからリマスター再発されます(4月14日発売予定)。さらに、"The Early Years 1964-1965"というタイトルの初期音源コンピも同時にリリースされるとのこと。

Monksのメンバーはドイツ駐留米軍のGIあがり。軍務終了後もそのままドイツに留まり、頭のてっぺんを剃って僧服に身をつつみ、ロック史上最もユニークなステージを繰り広げたのでした。プロトパンク的な側面のみならず、そのサウンドは先進性にあふれた唯一無二のもので、時代や流行を超えた真の「プログレッシヴ」ロックといえるでしょう。

近年は再結成してライヴ活動などを行っていましたが、残念ながら昨年エレキバンジョー奏者のDave "Day" Havlicekが他界しています。また、「地元」のドイツで制作されたドキュメンタリー映画、"Monks: The Transatlantic Feedback"(2006)が昨年末から今年にかけてアメリカやイギリスでも劇場公開されていて、近いうちにDVDで観ることができると思います。下の動画はその予告編。

The Early Years: 1964-1965
Monks
The Early Years: 1964-1965

サイケデリック漂流記

2009年01月22日(木)

Canterbury Music Festival

テーマ:サイケデリック
Rain & Shine
The Canterbury Music Festival
Rain & Shine

これはどちらかというとソフトロックの範疇なんでしょうが、8年以上前に出たソフトロックのガイド本(少なくとも私が持ってる3冊)には載っていません。2002年に日本のエアメイルから、その翌年にRev-OlaからCD再発されるまで、ほとんど忘れられていた存在だったようです。

60年代後半にNYで結成された4人組で、唯一のアルバムはTokensのプロデュースにより、1968年にB.T. Puppyレーベル(*1)から、わずか150枚ほどがプレスされています。

音は基本的には「サイケ風味のハーモニーポップ」という感じなんですが、ひじょうにベタな部分とハイブラウな部分が同居しているのが特徴。さらに、60年代前半の英国ビートポップ風ナンバーから、Left Bankeを連想させるようなバロックポップチューンや、ファズギターやエフェクトなどによるサイケな味付けの曲など、かなり分裂気味です。

その原因は作者のクレジットにもよるものと思われ、ボーナストラックの1曲を含む12曲のうち半分の6曲がメンバーのオリジナル。5曲がトーケンズ関係者による曲。そして残りの1曲が謎なんですが、Dusty Springfieldのヒットで知られる "Son of a Preacher Man"が、似非シタールとホーンの入った「60年代企画もの」風インストナンバーに仕立てられています。

とはいっても、あまり「ハジけない」東海岸的レイドバック感覚が通底しているのが気持ち良く、そんなにバラバラな感じはしません。そのへんはボスタウンの一連のソフトロック系バンドを髣髴とさせます。ちなみに、メンバー4人のうち3人が有能なソングライターで、「師匠」のトーケンズと互角以上の仕事をしています。カートベッチャー系のナイーブ&イノセントなボーカルもグッド!

*1
短命に終わったTokensのレーベルで、Happeningsが有名。同じRev-Olaから"The B.T. Puppy Story"というサブタイトルのコンピが出ている。こちらにも収録されている"First Spring Rain"のクレジットのWe Ugly DogsというのはCanterbury Music Festivalの変名。

Night Time Music: The BT Puppy Story
Various Artists
Night Time Music: The BT Puppy Story

サイケデリック漂流記

2009年01月19日(月)

Raik's Progress

テーマ:サイケデリック
Sewer Rat Love Chant
The Raik's Progress
Sewer Rat Love Chant

ガレージコンピの"Beyond the Calico Wall"に収められていた"Sewer Rat Love Chant"で知られるFresno出身の5人組。当時リリースされたのは1966年のそのシングル一枚のみでしたが、2003年にSundazedからシングルの2曲以外は初出となる全12曲入りのコンピが発売されました。

ファズギター+リンリンと鳴るギターが印象的な、東洋風味のガレージフォークロック曲"Sewer Rat Love Chant"が、あまりにも素晴らしいメロウサイケチューンだったので、そのほかはデモテイクみたいなのを寄せ集めただけかも・・・という心配は杞憂でした。

たしかに、"Sewer Rat~"に勝るような楽曲はなくとも、多くが実況録音(音質は悪くない)から採られたものであっても、強烈なファズギター(チープオルガンもあり!)が満載された、ガレージサイケとフォークロックの美味しいところをブレンドしたような魅力的な音を堪能させてくれます。(Byrdsのカバーとして、ガレージっぽい"It's No Use"を取り上げているところも象徴的。)

1966年というと、Byrdsが"Eight Miles High"を出して、フォークロックからサイケデリックの時代へと突入しようとしていた頃。その当時の空気感を生々しく伝えてくれる好盤だと思います。

サイケデリック漂流記

2009年01月17日(土)

S.D.Q.の新譜コンピ発売

テーマ:News
She's About a Mover: Singles A's and B's 1964-1967
The Sir Douglas Quintet
She's About a Mover: Singles A's and B's 1964-1967

Sir Douglas Quintetが1964~66年にPacemakerとTribeからリリースした全シングルのA面とB面を収録したコンピがVarese Vintage Recordsからリリースされます(amazonの発売予定日は2月24日。発売元のページでは3月31日)。

すべてのトラックがオリジナルマスターテープからのリミックスで、そのうち9曲が初出のステレオミックスとなっているとのこと。ちなみに、ボーナスの3曲はデビューアルバムの"The Best of the Sir Douglas Quintet"(1966)に収録されていた曲で、これらはシングル曲ではないと思います。ところで、どのディスコグラフィでもPacemaker~Tribeのシングルは1964~66年となっていて、なぜサブタイトルが1967年なのかは不明です。

このTribe期ののち、彼らは地元テキサスからサンフランシスコに出向いて、シスコサウンドの一翼を担うことになるのですが、同じテキサス→シスコ組のSteve Miller Band同様、なぜか日本では知名度の低いマイナーな存在なのが残念です。Sir Douglas QuintetはTex-Mexサウンドの元祖といえるような重要なバンドで、リーダーの故Doug Sahmはのちに「キング・オブ・テックスメックス」と呼ばれるようになります。

Augie Meyersが奏でるファルフィッサ系のチープな「リズムオルガン」は、同じチカーノ関連のQuestion Mark & the Mysteriansなどのオルガンパンクやフラワーパンクに大きな影響を与えたものと思われます。とりあえず、チープなオルガンが活躍するユルいガレージパンクサウンドがお好きな方は要チェックです。

Track List:
Sugar Bee
Blue Norther
She's About A Mover (stereo)
We'll Take Our Last Walk Tonight (stereo)
The Tracker (stereo)
In Time (stereo)
The Story Of John Hardy
The Rains Came (stereo)
Bacon Fat (stereo)
Quarter To Three
She's Gotta Be Boss
Beginning Of The End (stereo)
Love Don't Treat Me Fair
She Digs My Love
When I Sing The Blues

Bonus Tracks:
In The Jailhouse Now
Please Just Say So (stereo)
In The Pines (stereo)

サイケデリック漂流記

2009年01月15日(木)

Troyka

テーマ:サイケデリック
Troyka
Troyka
Troyka

Troyka(トロイカ)はカナダ産のトリオで、唯一のアルバムは1970年のリリース。以前、ヘヴィサイケ特集で取り上げようと思って、適当なリンク先が見つからなかったか何かでパスしたような覚えがあります。しかし、ひじょうに心残りだったので、この機会に載せておきます。

おそらくマイナーロック好きとしては、こういうのがコレクションに加わるのが無上の悦びだったりするんじゃないでしょうか。バンド名(タイトル)もジャケも内容も、ひとことでいうなら「極上にトホホなアルバム」。LPでいう各面の最初と最後に、バラライカのような楽器が入ったロシア民謡みたいな30秒ほどの前・間奏曲が配置されていて、サンタナのラテンロックに対抗するロシアンロックか?・・・と期待させてくれますが、結局それらしい曲は約一曲のみ(これがサイコーなんですが・・・)。

その他は、水準以上のアシッドチューンもあれば、冗談なのか真剣なのか判然としない、芝居がかった演劇マッチョ系のボーカルがイタいヘヴィ(サイケ)ロックナンバーや、意味不明なインストナンバーが、なんの脈絡もなく、なんの盛り上がりもなく、涼しげに配置されています。よくぞこれをレコード会社がリリースしたと、思わず拍手したくなるような、この時代でしかありえないようなダメダメ感の横溢した素晴らしいアルバム。中途半端に70sハードロック作品として成立しているところも、マイナーロック心をくすぐってくれます。

ちなみに、地元(Alberta)のレコードコレクターのTim Holden氏によると、「やつらのことは今じゃ誰もほとんど覚えてないねぇ」とのことです。Troykaのオフィシャルサイト(数曲試聴可)によると、1970年2月17日にはFillmore Eastにも出演しています(Fillmore East側の記録には載ってないようですが・・・)。
2009年01月12日(月)

We Fiveの新譜コンピ発売

テーマ:News
There Stands the Door: the Best of We Five
We Five
There Stands the Door: the Best of We Five

英Big BeatからWe Fiveのベスト盤がリリースされます(2月23日発売予定)。このところ、"San Francisco Nuggets"とか"Trident Anthology"とか、We Fiveが収録されたコンピが出ていたので錯覚してしまいそうですが、彼ら自身のベスト物コンピって、これまで出てなかったのではないかと思います。

選曲はA&M時代の3枚(ということはVaultからの"Catch the Wind"は除外)から採られたものに加え、アルバム未収録のシングルや未発表曲なども収録されている模様。3rdアルバムの"The Return of We Five"(1969年。女性ボーカルはBev BivensからDebbie Burganに交替)は未CD化で、ここからの曲もCD初お目見えということになると思います。

制作はグループのメンバーとの共同プロデュースによるもので、レアな写真も多数掲載されているとのこと。ちなみに、アルバムタイトルの"There Stands the Door"は、先の"Trident Anthology"にも収録されていた1966年のシングル。

Track Listing
1. You Were On My Mind
2. There Stands The Door
3. Love Me Not Tomorrow
4. If I Were Alone
5. Let's Get It Together
6. High Flying Bird
7. Five Will Get You Ten
8. What Do I Do Now
9. First Time
10. What's Goin' On
11. You Let A Love Burn Out
12. I Can Never Go Home Again
13. Walk On By
14. It Really Doesn't Matter
15. Thing I Like
16. Past Asking
17. After All
18. Poet
19. Have You Heard
20. Whatcha Gonna Do
21. How To Make A Soft Drink Commercial
22. Sittin' Here/Summer Things

サイケデリック漂流記

2009年01月10日(土)

Beauregard Ajax

テーマ:サイケデリック
Deaf Priscilla
Beauregard Ajax
Deaf Priscilla

不況の影響もあるのか、最近こちらで紹介したCDやDVDの発売延期がやたらと多いような気がします。そうかといって、実際に発売されてから取り上げるのではニュースにならないし・・・。発売中止、はたまた会社倒産なんてことにならないことを祈ってます。

さて、レココレのサイケ特集号には載ってなくて、まだこちらで取り上げていなかったアーティストをぼちぼちと紹介していこうかと思っております。

このBeauregard Ajaxは1967~68年に、サーフィン/ホットロッド関係でお馴染みのDel-Fiレーベルのもとでレコーディングしたものの、結局レコードは発売されずにお蔵入りになってしまった西海岸の5人組。独Shadoksから2005年にアナログが、翌年にボーナストラックを追加したCDが発売されて、初めて世に出ました。

ということで、Fuzz, Acid & Flowersにも載ってないような無名のバンド/アルバムなんですが、これが第一級のメロウ~ドリーミーサイケの逸品となっています。頼りなげなボーカル&コーラス、絶品のファズギター、ガレージフィーリング溢れる演奏・・・。なかでも、メロウ&メランコリックな楽曲群が素晴らしく、一見地味で最初に聴いたときにはそれほどでもなくても、二度三度と回すうちにジワジワと効いてくるタイプではないかと思います。いずれにしても、「基本アイテム」級のレベルの、隠れた名盤といえるでしょう。

ちなみに、ドラマーのLeo Hartshornは現在宗教関係(メノナイト教会)の要職についておられるようで、自身のブログで「グーグルで自分のバンドの名前を検索したら、60年代にレコーディングしたアルバムが38年後にドイツでリリースされているのに出くわして驚いた」みたいなことを書いています。試聴はこちら
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