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2008年12月28日(日)

“Black Mountain Side”∽“Blackwaterside”

テーマ:相似形なあの曲この曲
これも前回の"White Summer"の場合とよく似てまして、Bert Janschの1966年のアルバム"Jack Orion"に収められていた、トラッドナンバーを独自にアレンジした曲"Blackwaterside"を、Jimmy Pageが無断で「いただいた」というもの。Zepのデビューアルバムに収録されていますが、こちらも作者(アレンジャー)のクレジットにBertの名はありませんでした。

レコード会社は法的な措置も検討したそうですが、トラッドソングを元にしたものでBertの完全なオリジナルではないということで断念しています。しかし、下のAnne Briggsのバージョンと聴き比べてみると、Bertのアレンジが「オリジナル」であることは明白ですね。

サイケデリック漂流記

サイケデリック漂流記

サイケデリック漂流記

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2008年12月26日(金)

“White Summer”∽“She Moved Thru' the Bizarre”

テーマ:相似形なあの曲この曲
相似形の宝庫、Jimmy Page先生です。"White Summer"は元々はYardbirdsのラストアルバム"Little Games"(1967)に収められていた曲ですが、Zep時代もステージでJimmyのソロパートとして、"Black Mountain Side"(次回予定)と一緒に演奏されていました。

先日亡くなったDavy Grahamの"She Moved Thru' the Bizarre/Blue Raga"は、アイリッシュトラッドナンバーの"She Moved Through the Fair"(一番下の動画はAnne Briggsのバージョン)を元にしたもの。"White Summer"は明らかにDavyのアイディア(アレンジ)に「インスパイアされた」ものなのに、Jake Holmesの"Dazed and Confused"同様、まったくオリジネーターへの謝辞やクレジットがありませんでした。

サイケデリック漂流記

サイケデリック漂流記

サイケデリック漂流記

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2008年12月22日(月)

Cowsillsの名作が初CD化

テーマ:News
Captain Sad and His Ship of Fools
Cowsills
Captain Sad and His Ship of Fools

「ソフトロックAtoZ」の巻頭カラーページでも取り上げられ、Cowsillsの最高傑作とされながらも、なぜかCD化されていなかった3rdアルバム、"Captain Sad and His Ship of Fools"(1968)がNow Sounds(Cherry Red)からCD再発されます(1月26日発売予定)。

全12曲のうち、全米トップテンヒットの"Indian Lake"など、Tony RomeoやDavid Gatesらの外部ライターに依頼したものが7曲、残りのオリジナル曲もそれらとまったく遜色ない素晴らしい出来で、ソフトロック好きにはたまらない一枚になっています。

下の動画はアルバム全曲を抜粋して10分にまとめたもの。

サイケデリック漂流記
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2008年12月20日(土)

Shadoksの近作

テーマ:サイケデリック
ちょっとワケあって、The Contents Are以来Shadoksの新譜CDを載せていなかったので、このへんでまとめて紹介しておきます。さすがShadoks、どれもハイレベルで「まちがいない」ものばかりです。


Sacros
Sacros
Sacros

Sacrosは南米はチリのグループ。1973年のアルバムですが、リンリンと鳴る12弦エレキギターが印象的な、初期~中期のバースのようなピュアなフォーク(フォルクロア)ロックサウンドが特徴です(ファズギターチューンあり!)。「神聖なるもの」という意味のバンド名が象徴するように、宗教的でスピリチュアルなムードと、アンデスの清冽な空気感が横溢する素晴らしい内容。同郷のBlopsと勝るとも劣らぬ逸品です。

宗教的・スピリチュアルなムードとはいっても、楽曲自体はとてもメロディが親しみやすく、全編スペイン語で歌われているのも南米ムードを満喫させてくれます。それにしても、BlopsにEl Congreso、Congregacion、Kissing Spell、Embrujo・・・、チリにはトラッド/フォルクローレをベースにしたメロウ(ドリーミー)サイケ系の名バンドが多いですね。ちなみに、唯一のアルバムである本作は、1973年のクーデターで誕生した軍事政権によって回収・破棄され、現存するオリジナルは数えるほどしかないレア盤だそうです。



The Formal Female
JW Farquhar
The Formal Female

今回紹介する中では、いちばん強烈でヤバいのがコレ。1972年にJW Farquharと称するアメリカ人が、自宅にこもって4トラックのテープレコーダーに多重録音して作り上げた「宅録サイケ」の奇盤! この手のものを聴き慣れていない「カタギ」の人には危険すぎる、「放送コードに引っかかる」ようなアブない雰囲気が充満している怪作です。

とにかく、強烈なファズギター(時にはファズベース)とリズムボックスによる音像が忘れがたく、「即物的な女性に対する叫び」だというイっちゃってる感満点のボーカルや、いなたいハーモニカやその他もろもろが、独特で強力なサイケ感を醸し出していてクセになります。(名前も似ていますが)D.R. Hookerや、Justen O'Brien & Jakeや、Bill Holtらの「あの」系列に並び称される傑作といえるでしょう。

アメリカというのは、この手の「時代からまったく影響を受けていない」ような、孤高の?サイケ人間が生まれやすい国柄なんでしょうか。日本でいうと、「ゴミ屋敷おじさん」とか「パラダイス(個人経営遊園地)おじさん」とか、そういうたぐいの人が、どの地方にも必ずいるというのと関係あるのでしょうか?



Blues Addicts
Blues Addicts
Blues Addicts

Moses、Terje Jesper & Joachimとともに、デンマークSpectatorレーベル三大ヘヴィサイケバンドといえるのが、このBlues Addicts。他の二組はトリオでしたが、こちらは4人組。でも、ボーカル専任(たまにパーカッション)のメンバーがいるので、楽器編成としては同様です。いずれも、クリーム~エクスペリエンスタイプのヘヴィサイケデリアを堪能させてくれます。

特にこのBlues Addictsは、アシッドな感覚、サスティーンの効いたキラーファズギター、ハイトーン系のボーカル、「デンマークのブルーチア」と呼ばれたローなサウンドなどで人気が高いようです。本作は1970年の唯一のアルバム。本場アメリカのヘヴィサイケにも負けない「だらだら感」も最高!



Days
Days
Days

同じくデンマークのSpectatorレーベルから1970年にリリースされたアルバム。こちらは、さしずめ「デンマークのプロコルハルム」といったところでしょうか。後期ビートルズなどからの影響も見え隠れする楽曲と、大活躍するハモンドオルガンが印象的なプログ-サイケサウンドです。メロディアスな中にも、薄明の北欧の森を彷徨っているかのようなミスティックな肌触りのする楽曲群が素晴らしい。



Battle Hymn of the Broken Hearted Horde
Freedom's Children
Battle Hymn of the Broken Hearted Horde

「南アフリカのピンクフロイド」と呼ばれた偉大なバンド、Freedom's Childrenの1968年のデビューアルバム。曲間がドゥームな感じの詩の朗読でつながるコンセプト作になっていて、サイケともトラッド/フォークロックともプログレとも断定できない、悪くいえば「まだ練れていない」感じなんですが、「何か凄いものが誕生する予感」みたいなものが行間からみなぎっているのはさすがです。マイナーロック/サイケファンには、このあとの強力な名作二編よりも、こちらの方を気に入る人もいるかもしれません。

その1stに、2ndの"Astra"(1970)、3rdの"Galactic Vibes"(1971)の全三作をパッケージした豪華ボックスセットもリリースされています。まあ、ヘヴィサイケともプログレとも断定できないのは、あとの二作にも言えるんですが、ただそのスケールと迫力がどエラいことになってます。ヘヴィサイケファンはぜひ一度お試しください。

Astra/Battle Hymn of the Broken Hearted/Galact Vibes
Freedom's Children
Astra/Battle Hymn of the Broken Hearted/Galact Vibes
2008年12月17日(水)

Davy Graham (1940-2008)

テーマ:News
その卓越したテクニックと抒情性で、その後のアコースティックギタープレイに多大な影響を与えた英国のギタリスト、Davy Graham (=Davey Graham)が15日に肺ガンで亡くなったそうです。享年68歳、ご冥福をお祈りします。

彼のプレイする楽曲には、英米のトラッドやジプシーミュージック、ジャズやブルース、インドやアラブ音楽など、さまざまな要素が混じっているのが特徴。特に、PentangleのBert JanschとJohn Renbournが大きな影響を受けたことで知られ、そのほかPaul SimonやJimmy Pageなど、数多くのロックギタリストからリスペクトされました。(Jimmy Pageの"White Summer"はDavyの"She moved thru' the Bizarre/Blue Raga"を「いただいた」もの。また後日「相似形」のコーナーで紹介します。)

いちばん有名な曲はPaul Simonがカバーした"Anji"でしょうか(下の動画では最後に収録)。代表アルバムとしては1964年の"Folk, Blues & Beyond"が名盤として知られています。

サイケデリック漂流記


フォーク、ブルース&ビヨンド
デイヴィ・グレアム
フォーク、ブルース&ビヨンド
(廉価な輸入盤はこちら。)
2008年12月17日(水)

ストリングベンダー

テーマ:YouTube
先日(12月13日)の記事で、クラレンス・ホワイトのストリングベンダーの話が出ましたが、その仕組みがよくわかる動画があったので載せておきます。

ストリングベンダーというのは、エレキギターでペダルスティールのようなサウンドを出すためのメカニズム。いろんな種類がありますが、最も一般的なのはクラレンス・ホワイトとジーン・パーソンズが考案した下のようなギターで、ショルダーストラップと繋がるレバーを上下することで第2弦(B-String)が1音ベンドされるようになっています。(弾いてるのはデンマークでCDも出してるプロの人みたいです。)

サイケデリック漂流記

2008年12月15日(月)

第62回 Telegraph Avenue

テーマ:無人島サイケ
Telegraph Avenue
Telegraph Avenue
Telegraph Avenue

以前、南米サイケ特集をしたときには知らなくて、その後ハマったバンドが少なからずあります。その中でも一番よく回しているのがコレでしょう。初めて聴いたときのインパクトの強さのみならず、しばらくするとまた聴きたくなるという中毒度の高さでもチャンピオン級。私にとっては、南米サイケへ求める理想に近いような音でした。

Telegraph Avenueは日系人のBo Ichikawaらによって1970年に結成されたペルーのバンド。セルフタイトルのデビューアルバムは1971年にリリースされています。Boは60年代後半の一時期、サンフランシスコに滞在していたということで、米国のヒッピー/サイケロックの影響のもと、歌詞もほぼ全編が英語で歌われています。

おそらくそのへんの、「本場のヒッピーカルチャーに触れた日系ラテンアメリカ人」がリーダーだったということが、このバンド(アルバム)の魅力の大きな鍵になっているのではないかと思われます。ヒッピーロック的・大陸的なユルさと、いかにも南米サイケらしい天然にイっちゃってる感、そしてわれわれ日本人の心の琴線に触れるような情緒感覚・ソフトロック感覚が、なんだかよくわからない不思議な混ざり方で渾然一体となっている・・・そんな感じです。

まず、最初に聴いて腰を抜かしそうになるのが先頭の一曲目。なんと、Alzo & Udineの名盤"C'mon and Join Us"(*1)の冒頭を飾る"Something Going"のエロエロカバー! なにごともなかったかのように自然に?コテコテの南米サイケチューンと化しているのが聴きものです。そのあとも、メロウなソフトサイケナンバーあり、強烈なファズギターチューンあり、「スンガリガリガリ スンガリガーリ」が耳について離れないまるでTraffic Soundの"Meshkalina"みたいな曲、パンフルート?や意味不明な掛け声や、ラテンパーカッション+わけもなくジタバタするドラムといった南米サイケらしいノリがあったりで、最後まで一気に聴かせてくれます。

それにしても、この独特の「やるせないような幸福感」は南米サイケならではのものですね。おそらく、古くからのキノコとかサボテンとかのインディオの文化によるところもあるのかもしれません。ちなみに、その後メンバーのうち二人(Alex NathansonとWalo Carrillo)は南米サイケ特集でも取り上げたヘヴィロックバンドのTarkusに加わっています。また、Telegraph Avenueのセカンド "Vol.2"(1975) もCD化されています(amazonにはアップされていない模様)。

*1
本国アメリカよりもむしろ日本での方が有名なソフトロック・デュオ。"C'mon and Join Us"(1968)はソフトロックファンから絶大な人気を誇る。もともとラテンビートを取り入れたアルバムだけに、"Something Going"の南米サイケ化は自然な流れだったのかも? また、"Telegraph Avenue"にボーナストラックとして収録されている"It's OK"も、Alzo & Udineの"Hey Hey Hey, She's OK"が元になっている。

C'mon and Join Us!
Alzo & Udine
C'mon and Join Us!


下の動画、映像は最近のギグのようですが、音声はオリジナルアルバム(1971)からのもの。

サイケデリック漂流記

2008年12月13日(土)

未発表音源満載のClarence Whiteのコンピ発売

テーマ:News
ホワイト・ライトニン
クラレンス・ホワイト
ホワイト・ライトニン

クラレンス・ホワイトは後期バーズのメンバーで、そのストリングベンダーを駆使した独特のギタープレイで、多くのファン/アーティストから崇拝されているカントリーロック界最高峰のギタリスト(惜しくも1973年に、酔っ払い運転の日系人女性の車にはねられて亡くなっています)。ここのところ、彼が在籍したグループや録音に参加したアルバムを積極的に取り扱っているMSIミュージック・シーンから、全18曲中12曲が未発表というコンピレーションが発売されます。

編集・リリース元は米Sierra Recordsで、古くは62年のセッション音源から、幻のカントリーロックバンドRoustaboutsの67年のライヴ&スタジオ録音、バーズ時代の未発表スタジオ録音、ジョー・コッカーやエヴァリー・ブラザーズらとのセッションなど、メジャーデビューから亡くなるまでの十年にわたる貴重な演奏が収録されている模様です(1月25日発売予定)。

サイケデリック漂流記


以下はMSIから発売されているクラレンス・ホワイト関連タイトル。

ライヴ・イン L.A.
スコッティ・ストーンマンwithケンタッキー・カーネルズ
ライヴ・イン L.A.

ナッシュヴィル・ウェスト
ナッシュヴィル・ウエスト
ナッシュヴィル・ウェスト

リヴィング・イン・ザ・パスト
ケンタッキー・カーネルズ
リヴィング・イン・ザ・パスト

ストーリーズ・ウィ・クッド・テル/パス・ザ・チキン&リッスン
エヴァリー・ブラザーズ
ストーリーズ・ウィ・クッド・テル/パス・ザ・チキン&リッスン

ザ・キンドリング・コレクションfeaturingクラレンス・ホワイト
ジーン・パーソンズ
ザ・キンドリング・コレクションfeaturingクラレンス・ホワイト

ミュールスキナー(紙ジャケット仕様)
ミュールスキナー
ミュールスキナー(紙ジャケット仕様)
2008年12月11日(木)

“ふり向くな君は美しい”∽“Double Yellow Line”

テーマ:相似形なあの曲この曲
ザ・バーズ、懐かしいですね(今もあるのかな?) スクールメイツに対抗して日テレが結成したバックダンサー&コーラス集団です。前回もちょっと苦しかったですが、今回は完全にこじつけです。単にMusic Machineの曲を載せたかっただけという・・・。

この"Double Yellow Line"(1967)も"Eagle Never Hunts the Fly"同様、Original Soundから出たシングルで"Bonniwell Music Machine"に収録されていたもの。朝聴いたら、このフレーズが一日じゅう頭の中で鳴り響くことでしょう。・・・Music Machine最高!

サイケデリック漂流記

サイケデリック漂流記


The Ultimate Turn On
The Music Machine
The Ultimate Turn On
2008年12月09日(火)

“Seasons”∽“The Eagle Never Hunts the Fly”

テーマ:相似形なあの曲この曲
ほとんどイントロだけの一発芸という感じのネタですが、某サザエさんみたいなのより、こういうささやかな相似形を発見したときの方が心がなごみます。

サイケデリック漂流記

サイケデリック漂流記

"Seasons"(1970)のEarth & Fireは、Shocking Blueの世界的ヒットを受けて同じオランダから登場した男女混声グループ。女性ボーカルのJerney Kaagmanの声がMariska Veres嬢によく似ているので、確かにショッキングブルー・フォロワーな感じなんですが、同年のデビュー作はけっこうヘヴィサイケなアルバム。ジャケもロジャー・ディーンが手がけています(オランダ原盤は別ジャケ)。その後、上質なプログレ期を経たのち、70年代末以降はトホホな感じのディスコサウンドになって自然消滅してしまいました。

"Seasons"(「シーズン」)はオランダ本国でも日本でも大ヒットした曲で、同胞のゴールデン・イヤリングのGeoge Kooymansのペンによるもの。1stに収録されていますが、アルバムの中ではこの曲だけちょっと浮いている感じです(他はすべてメンバーのオリジナル)。こういうベタベタな感じ大好きなので、個人的にはこの路線でもっとやってほしかったなと思います。

Music Machineの"The Eagle Never Hunts the Fly"は、1967年に元のレーベルのOriginal Soundからリリースされたシングル。バンド分裂後にWarnerからリリースされたBonniwell Music Machine名義のセカンドアルバム(1967)に収められています("Turn On"などにもボーナストラックで収録)。ちなみに、下の "Beyond the Garage"というのは、オリジナル全曲にボーナストラックを追加して曲順を並べ替えたSundazedのコンピです。毎回言ってるような気がしますが・・・Music Machine最高!

Earth and Fire
Earth and Fire
Earth and Fire

Beyond the Garage
The Bonniwell Music Machine
Beyond the Garage
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