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2007年07月28日(土)

Harumi

テーマ:サイケデリック
Harumi
Harumi
Harumi

今春Falloutから再発された「日系人サイケ」の"Harumi"(1968)はすでにお聴きでしょうか。発売当初、あちこちで話題になっていましたが、評判にたがわぬ強烈さですね。私の中で、今年聴いたサイケアルバムの「インパクト大賞」候補となっております。

オリジナルはLP2枚組で、最初の1枚目にあたる前半は「まとも」なんです。バーズのロジャー・マッギンみたいなHarumiのボーカルもいいし、なによりオリジナルの楽曲群が予想外に良い。フォークロックベースのポップサイケで、大御所のTom Wilson(*1)のプロデュースによるホーン&ストリングスアレンジやエフェクトなんかもサイケごころをくすぐります。以前、新譜情報の記事で「なんか、いかがわしい・・・キワモノっぽい・・・」と書きましたが、途中まで聴いて、「ソフトサイケ期のバーズみたいで良いではないか!」、・・・と思った私は甘かった。

本領?が発揮されるのはLPでは2枚目にあたる後半から。LP各面に1曲ずつ、20分前後の長尺ナンバー2曲から成っているのですが、これがもうほとんど意味不明に濃いです。

後半1曲目の"Twice Told Tales of the Pomegranate Forest"は、三味線や琴などの和楽器の入ったバックに乗せて、右スピーカーからHarumiが、左スピーカーからはプロデューサーのTom Wilsonが延々と英語でしゃべり続けるというもの。Tom Wilsonという人はよっぽど「しゃべくり」が好きなのか、Beacon Street Unionの1stの冒頭でも「しゃべって」ましたね。

そして、続くラストの"Samurai Memories"では、ファズギターをフィーチャーしたサイケビートのインストをバックに、Harumiの父、母、妹までもが登場して、一家四人が日本語でしゃべりまくるという、頭がクラクラするようなサイケな世界が展開します。(話によると、一家は当時から十年くらい前、Harumiが少年時代に米国に移住したらしい。)

「なぜLP1枚目だけでやめておかなかったのか?」という当然の批判をおそれずに、よくぞやってくれました。ひさびさにガツンとくるサイケアルバムを聴いたような気がします。

*1
Bob Dylan, Velvet Underground, Zappa & the Mothers, Ill Wind などを手がけた。
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2007年07月25日(水)

スティーヴ・ミラー・バンド 紙ジャケ発売

テーマ:News


Steve Miller Bandの初期作が紙ジャケで再発されます。リリースされるのは68年のデビュー作"Children of the Future"から70年の"Number 5"までの5作品で、9月5日の発売予定です。

Steve MillerはJanis Joplinなどと同様、テキサスからシスコにやってきて、60年代シスコサウンドを代表するアーティストとなりました。私は「サイケデリック時代」のみならず、70年代以降のSMBも好きで、オフィシャル以外のライブ音源なんかもけっこう集めました。

のちにAORでブレイクしたボズ・スキャッグスが在籍していたり(最初の2枚)、ヒット曲もわりと多かったりするのに、日本ではあまり人気がない印象なのが残念です。たしかに、ライブ映像なんか見ても、「かっこいい」という感じではないんですが・・・。

ちなみに、今回の再発はEMIミュージック・ジャパンの“サマー・オブ・ラヴ Capitol Psychedelic Collection”というシリーズの一環だそうです。各アルバムの解説など詳細は発売元のEMIのページで。


スティーヴ・ミラー・バンド
未来の子供達(紙ジャケット仕様)


スティーヴ・ミラー・バンド
セイラー(紙ジャケット仕様)


スティーヴ・ミラー・バンド
すばらしき新世界(紙ジャケット仕様)


スティーヴ・ミラー・バンド
ユア・セイヴィング・グレイス(紙ジャケット仕様)


スティーヴ・ミラー・バンド
ナンバー5(紙ジャケット仕様)
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2007年07月23日(月)

Lovin' SpoonfulのDVD発売

テーマ:News
Do You Believe in Magic (Dol) [DVD] [Import]
Lovin' Spoonful
Do You Believe in Magic (Dol) [DVD] [Import]

60sファンに最も愛されているバンドのひとつ、Lovin' SpoonfulのDVDが7月31日に発売されます。

タイトルの"Do You Believe in Magic"は、1965年の最初のヒットシングルで、バンドの代名詞ともなった名曲。バンドの顔だったジョン・セバスチャンがホスト役をつとめていて、当時のTV出演映像や、グループやメンバーを深く掘り下げたプロフィール、インタビューなどが収められているとのことです。

パフォーマンス映像には、"Do You Believe In Magic", "You Didn't Have to Be So Nice", "Daydream", "Did You Ever Have to Make Up Your Mind", "Rain on the Roof", "Summer in the City", "Nashville Cats", "She's Still a Mystery", "Darling Be Home Soon"、ジョンセバのソロの"Welcome Back"といった名曲群がクレジットされています。

このバンド、本国はもとより、リアルタイムから日本で人気が高かったようで、いまでもテレビ番組やCMなどで彼らの曲が使われているのをよく耳にします。



"Do You Believe in Magic"~"You Didn't Have to Be So Nice."



'66年の全米No.1ヒット。映画「ダイハード3」でも使われていた。

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2007年07月18日(水)

Fallout 8月の新譜

テーマ:News
amazonでは8月6日に発売予定のFalloutの新譜が届いています。(8月20日発売予定となっているところもあり。)



Fraser & DeBolt
With Ian Guenther

カナダ出身の男女フォークサイケデュオ。フィドルが入っているのが特色で、紹介記事には比較としてIncredible String Band, Holy Modal Roundersといったバンドの名前が挙げられていました。アナログ音源はオフィシャルサイトで聴くことができます。ややフリーキーなヒッピーフォークサイケという感じ。





Lambert & Nuttycombe
At Home

こちらは西海岸の男性デュオ。このデビュー作"At Home"(1970)と、2ndの"As You Will"(1973)はすでに日本でCD化されています。

"At Home"はタイトルどおりシスコ(Sausalito)の自宅で録音されたもので、アコギにボーカルのみのシンプルな作品。しかし、プロデュースはGlyn Johnsやチャド&ジェレミーのChad Stuartといった有名どころが手がけていて、リリースもメジャーのA&Mからでした。一方、2ndではバックにワディ・ワクテルなどが参加したバンドサウンドやストリングスアレンジが聴かれ、プロデュースはあのキース・オルセンが担当しています。

ところで、メンバーのひとりのDenis Lambertが、名作曲家&プロデューサーチームのランバート&ポッター(グラス・ルーツの「恋は二人のハーモニー」、ハミルトン・ジョー・フランク&レイノルズの「恋のかけひき」など)のDennis Lambertと同一人物であるかのような記述がAMGなどで見受けられますが、これは誤りで別人だと思います。こちらのLambertの綴りはDenisで、1950年生まれ(デビュー作発表時は20歳だった)。60年代半ばからポップス界で活躍(*1)していたDennis Lambertとは年齢的にも合いません。ちなみに、こちらのDenisは1997年に自殺しています。

*1
Freddie & the Dreamersの1965年のヒット曲、"Do the Freddie"はDennis作。





Unspoken Word
Tuesday April 19th

東海岸(NY?)の男女混声グループ。1968年にこのデビュー作と、もう一枚1970年にセルフタイトルの2ndを出しています。

アナログ起こしでノイズぶちぶちの海賊盤を持ってますが、内容はとても良いです。基本的にはサイケ風味(ファズギター入り)のフォークロックですが、(David Lindleyの)Kaleidoscopeみたいなシタールの入った東洋風サイケ曲とか、プログレッシブな感じの複雑なコード進行をする曲とか、ストリングスやホーンの入ったサイケ期ビートルズ~英国ポップサイケ風の曲とか、まったりメロウなソフトサイケチューンとか、典型的な男女混声ソフトロックナンバー(シングル曲)とか、いろいろあって楽しめます。しかも、全てオリジナルで、どの曲もクオリティが高い。

特にフラワーなDede Puma嬢の歌声がチャーミングで、メランコリックで美しい男女のボーカルハーモニーがたまりません。いろんなタイプ、テンポの曲をやっていても、ベースやドラムのリズム隊にビート感があるのが通底していて、アルバムに統一感を生んでいるのも特色です。(今回の再発にはシングル曲4曲のボーナストラック付き。)





Ol' Paint
Ol' Paint

Fuzz, Acid and Flowersには「カリフォルニア出身らしい」とありますが、再発の紹介記事には「NY出身らしい」と書かれています。「ビートルズからの影響が色濃い、サイケ風味のパワーポップ」だそうです。アルバムは1971年のリリースで、たとえにBig Starの名前が出ていました。個人的にはBig Starとか好きなので、面白そうです。
2007年07月15日(日)

第52回 Ariesta Birawa Group

テーマ:無人島サイケ
ARIESTA BIRAWA GOURP vol.1 Indonesia
Ariesta Birawa Group
ARIESTA BIRAWA GOURP vol.1 Indonesia

インドネシア産天然ものサイケの至宝!

このジャケ、そそるでしょう? 辺境物サイケとか好きな人なら絶対買ってしまうんではないかと思います。でも、いい意味で裏切られるというか、ジャケのイメージから期待する以上の素晴らしい内容です。

ジャケ写から想像するに、パワートリオ系のヘヴィロックで、フィリピンのJuan De La Cruzをもっとグサグサにしたみたいな感じか、と思われるかもしれません。しかし、演奏自体はよくこなれていて上手いし、リズムもしっかりとしていて、欧米の普通のロックと違和感のないもの。楽器もキーボードやフルートやパーカッションが入っていて、トリオ編成という感じも特にしません。

何が特別なのかというと、やっている音楽のスタイルというより、演奏している人間そのものの素朴さ、優しさが、感動的なまでに音になって現れているところ。こんなに素朴で優しいロックは、ほかにはないのではないでしょうか。まわりに漂う空気感も、いかにも東南アジアしてて、幸福でのどか。サイケ的にも、激渋ファズギターや、(英語の1曲以外)現地語で歌われるイナタい感じのボーカルがなごみます。

とはいっても、単に素朴でイナタいからいいというのではなく、その背景には音楽的な土壌が肥えているインドネシアという土地柄もあるように思います。ガムランとか、世界最古のポピュラー音楽といわれるクロンチョンとか、 Elvy Sukaesih(エルフィ・スカエシ)のダンドゥットとかを生んだ土地だからこそ生まれ得たものかもしれません。

ただ、このバンドに関しては、欧米のロックへの純粋な憧れ(1曲目なんかサンタナみたい)があって、ヘンにガムランなんかのエスニックな要素が強くないところが、かえって良かったように思います。奇跡の「純真サイケ」! 一生もののお宝アイテムです。
2007年07月12日(木)

ドアーズ、デビュー40周年記念紙ジャケ発売

テーマ:News


'67年の「ハートに火をつけて」から'71年の「L.A.ウーマン」まで、ドアーズのスタジオ作6タイトルが紙ジャケ再発されます。8月29日発売予定。

今回の再発の最大の売りは「40周年記念ミックス」による音源で、オリジナルのマスターに加え、さらにその元になったリダクション前のマスターから、使用されずにいた演奏やコーラスを注意深く拾い上げて、新たにリミックス&リマスターされたものだとか。先日某FM局で、そのミックスによる「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」がかかっていましたが、これが初めて聴くみたいに新鮮な感じになっていました。ジャケットはUSオリジナルLPの復刻で、それぞれボーナストラックも収録されています。

また、これに先立って、40周年記念ミックスを採用したベストアルバム「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ドアーズ~40周年記念ミックス~」が7月25日に発売されます。1CDの通常盤と、2CD+DVDの限定盤の2種類があり、限定盤のDVDには1968年のライヴ映像5曲が収録されているとのことです。

ハートに火をつけて(紙ジャケット仕様)
ドアーズ
ハートに火をつけて(紙ジャケット仕様)

まぼろしの世界(紙ジャケット仕様)
ドアーズ
まぼろしの世界(紙ジャケット仕様)

太陽を待ちながら(紙ジャケット仕様)
ドアーズ
太陽を待ちながら(紙ジャケット仕様)

ソフト・パレード(紙ジャケット仕様)
ドアーズ
ソフト・パレード(紙ジャケット仕様)

モリソン・ホテル(紙ジャケット仕様)
ドアーズ
モリソン・ホテル(紙ジャケット仕様)

L.A.ウーマン(紙ジャケット仕様)
ドアーズ
L.A.ウーマン(紙ジャケット仕様)

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ドアーズ~40周年記念ミックス~
ドアーズ
ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ドアーズ~40周年記念ミックス~

サ゛・ウ゛ェリー・ヘ゛スト・オフ゛・サ゛・ト゛アース゛~40周年記念ミックス~(DVD付)
ドアーズ
サ゛・ウ゛ェリー・ヘ゛スト・オフ゛・サ゛・ト゛アース゛~40周年記念ミックス~(DVD付)
2007年07月11日(水)

You're Gonna Miss Me

テーマ:News
You're Gonna Miss Me [DVD] [Import]
Roky Erickson
You're Gonna Miss Me [DVD] [Import]

13th Floor ElevatorsのRoky EricksonのドキュメンタリーフィルムがDVD化されています。話の中心は「その後」の破壊的な半生のことのようで、ドラッグによる逮捕から狂気の発症、家族との確執など、希代の「サイケ者」の辿ったいばらの道が描かれている模様。特典として、レアなライブ映像なども収録されているとのことです。また、同時にサウンドトラックのCDも発売されています。

You're Gonna Miss Me
Roky Erickson
You're Gonna Miss Me
2007年07月09日(月)

"Summer of Love"40周年記念Box二題

テーマ:News
Summer of Love: Hits of 1967
Various Artists
Summer of Love: Hits of 1967

Time Lifeから"Summer of Love: The Hits of 1967"と題する2CD+DVDの3枚組ボックスが発売されています。米国勢のみならず、Cream, Traffic, Procol Harum, Donovanといった英国勢からも選曲されていて、Jefferson AirplaneのPaul KantnerがホストをつとめるDVDの映像には、JA, Doors, Grateful Dead, Janis Joplinなどのアーティストが収録されています。(トラックリストは上のリンク先に。)



Love Is the Song We Sing: San Francisco Nuggets 1965-1970
Various Artists
Love Is the Song We Sing: San Francisco Nuggets 1965-1970

Rhinoからは、Nuggets Boxシリーズの新譜として、"Love Is the Song We Sing: San Francisco Nuggets 1965-1970"と題する、シスコサウンドを特集した4枚組ボックスがリリースされます(8月27日発売予定)。Sacramento, San Jose, Berkeleyといった、シスコ周辺の街をベースとしていたバンドを集めたディスクがあったり、なかなか充実した編集になっている模様。アートやフォトが満載された120ページのブックレットも付属しているとのことです。

Disc 1: Seismic Rumbles
1. Dino Valenti - "Let's Get Together"
2. Country Joe & The Fish - "I Feel Like I'm Fixin' To Die" (EP Version)
3. We Five - "You Were On My Mind"
4. The Charlatans - "Number One"
5. The Warlocks - "Can't Come Down"
6. The Beau Brummels - "Don't Talk To Strangers"
7. The Vejtables - "Anything"
8. Jefferson Airplane - "It's No Secret"
9. The Mystery Trend - "Johnny Was A Good Boy"
10. The Great! Society - "Free Advice"
11. The Grass Roots - "Mr Jones (A Ballad Of A Thin Man)"
12. Blackburn & Snow - "Stranger In A Strange Land"
13. Quicksilver Messenger Service - "Who Do You Love" (Demo Version)
14. The Mojo Men - "She's My Baby"
15. The Wildflower - "Coffee Cup"
16. The Family Tree - "Live Your Own Life"
17. The Sons Of Champlin - "Fat City"
18. The Frantics - "Human Monkey"
19. The Tikis - "Bye Bye Bye" (Warner Bros. Single Version)
20. Country Joe & The Fish - "Section 43"
21. The Sopwith "Camel" - "Hello Hello"

Disc 2: Suburbia
1. Count Five - "Psychotic Reaction"
2. The Front Line - "Got Love"
3. The Mourning Reign - "Satisfaction Guaranteed"
4. The Oxford Circle - "Foolish Woman"
5. The Stained Glass - "My Buddy Sin"
6. The Otherside - "Streetcar"
7. Teddy & His Patches - "Suzy Creamcheese"
8. The Immediate Family - "Rubiyat"
9. Syndicate Of Sound - "Rumors"
10. The Harbinger Complex - "Sometimes I Wonder"
11. The New Breed - "Want Ad Reader"
12. The Generation - "I'm A Good Woman"
13. The Chocolate Watchband - "No Way Out"
14. Butch Engle & The Styx - "Hey I'm Lost"
15. People - "I Love You"
16. Public Nuisance - "America"
17. Country Weather - "Fly To New York"
18. The Savage Resurrection - "Thing In 'E'"
19. Frumious Bandersnatch - "Hearts To Cry"

Disc 3: Summer Of Love
1. The Charlatans - "Alabama Bound"
2. The Mystery Trend - "Carl Street"
3. The Great! Society - "Somebody To Love" (LP Version)
4. Country Joe & The Fish - "Superbird"
5. The Beau Brummels - "Two Days 'Til Tomorrow"
6. Moby Grape - "Omaha"
7. The Serpent Power - "Up & Down"
8. Grateful Dead - "The Golden Road (To Unlimited Devotion)"
9. Quicksilver Messenger Service - "Codine"
10. Big Brother & The Holding Company - "Down On Me" (Live)
11. Salvation - "Think Twice"
12. Jefferson Airplane - "White Rabbit"
13. Steve Miller Band - "Roll With It"
14. Notes From The Underground - "Why Did You Put Me On"
15. Sly & The Family Stone - "Underdog"
16. Blue Cheer - "Summertime Blues"
17. The Ace Of Cups - "Glue"
18. Santana - "Soul Sacrifice"
19. The Loading Zone - "The Bells"

Disc 4: "The Man Can't Bust Our Music"
1. Santana - "Evil Ways"
2. Fifty Foot Hose - "Red The Sign Post"
3. Kak - "Lemonaide Kid"
4. The Sons Of Champlin - "1982-A"
5. Dan Hicks & His Hot Licks - "How Can I Miss You When You Won't Go Away"
6. Mad River - "Amphetamine Gazelle"
7. The Steve Miller Band - "Quicksilver Girl"
8. Mother Earth - "Revolution"
9. Moby Grape - "Murder In My Heart For The Judge"
10. Quicksilver Messenger Service - "Light Your Windows"
11. Flamin' Groovies - "I'm Drowning"
12. Seatrain - "Portrait Of The Artist As A Young Lady"
13. It's A Beautiful Day - "White Bird"
14. Grateful Dead - "Dark Star" (Single Version)
15. Blue Cheer - "Fool" (Single Version)
16. Jefferson Airplane - "Mexico"
17. Janis Joplin - "Mercedes Benz"
18. The Youngbloods - "Get Together"
2007年07月06日(金)

第51回 Fraction

テーマ:無人島サイケ
Moon Blood
Fraction
Moon Blood

Fractionは70年代初頭の短期間にLAで活動していた5人組ガレージヘヴィサイケバンド。唯一のアルバム"Moon Blood"(1971)のオリジナルは、プレス200枚ほどの激レア盤(といわれていましたが、最近は1000枚説が浮上)。ダビングなしの一発録り(全曲ワンテイク)で、2時間ほどで制作されたそうです。

私の持っているのは3曲のボーナストラック入りのRockaway盤CDで、自主制作ながら音質は良好(それでもオリジナルアナログの音を再現できている再発はないらしい)。自分の中ではオールタイムベストテン級の愛聴盤です。

先頭の曲を聴けば、誰もが「お、ドアーズだ!」と思うのではないでしょうか。それほどドアーズからの影響が濃厚で、特にリードボーカルのJim Beachはジムモリソンばりのカリスマチックなオーラがあって、繊細さから凶暴性までを兼ね備えたドゥームな感じの歌声が素晴らしい。

ドアーズと異なるのはオルガンが入ってないところで、そのかわりにギターがもうひとりいて、ツインギター(ヘヴィなファズギターのリードを交互に取ったりする)スタイルです。そのへんが、単なるドアーズフォロワー的な印象を逃れて、強烈な個性をも感じさせる要因となっています。

全編、ダウナーでドゥームでアンダーグラウンドなムードが横溢しているのですが、ただ鬱々と沈み込むのではなく、真理の光を求めて苦悶するような求道者的メンタリティが感じられる(*1)のが、このバンドが特別なところです。「ながら聴き」を許さないような緊張感と、一発録りのナマの迫力に満ちた、ギミックなしの「真正サイケデリア」。音の響きが「新しく」て、いつの時代に聴いても新鮮なたぐいのアルバムです。グレイト!!

*1
彼らはいわゆるクリスチャン・サイケでもある。アルバムタイトルは創世記の一節から採られた。

2007年07月04日(水)

Feminine Complex再発

テーマ:News
Livin' Love
The Feminine Complex
Livin' Love

Feminine Complexの"Livin' Love"(1969)がRev-Olaから再発(再プレス)されています。

Feminine Complexは、Luv'd OnesDaisy Chainなどと並んで近年人気が高まった、60sガールガレージを代表する、ナッシュビル出身の女子高生バンド。音(アルバムのプロダクション)は全体的には「ソフトロックAtoZ」に紹介されているくらいソフトロック寄りのサウンドですが、ガレージっぽい感覚やサイケ(ファズギターサウンド)やR&Bガールポップなどの要素も、いい塩梅に混ざり合っているのが特色です。

特にアルバム先頭の"Hide & Seek"なんかは、ダークな雰囲気のダウナーサイケ(ファズギター入り)と、甘やかなガールボーカルのビートポップサウンドの融合が素晴らしい。ソフトロック風楽曲群も、トランキライザー的気持ち良さのメロウな女声コーラスがクセになる、ガール版ストロベリーアラームクロックといった趣きのキラーソフトサイケ

ところで、アルバム本編の演奏があまりに上手いので、スタジオミュージシャンによる吹き替え、またはバンドそのものが「作り物」のフィクションではないかとも思われていたようです。しかし、近年の再発に伴っての取材や、彼女らのみの演奏によるデモ音源の発掘によって、とても女子高生バンドとは信じられないくらいの実力と可能性を具えていたんだということがわかって、いまでは本編もほとんどは彼女たちが実際に演奏していたというのが通説となっています。

残念ながら、大半のメンバーが、将来を心配した親に諭されてバンド活動を中止し、わずか一年ほどの活動期間で終わってしまいました。それだけに、「ひと夏の青春」の瞬間を切り取ったような瑞々しい響きが希少な好盤となっています。

ちなみに、Rev-Ola盤CDは、レココレのサイケ特集号でも取り上げられていた下のTeenbeat盤CD(オリジナルLPの11曲に、同数の未発表デモのボーナストラックを追加したもの)をリマスタリングし、ジャケットをオリジナルに戻して2004年に再発されたもの。今回のリイシューはその盤の再プレスということだと思います。

Livin' Love
The Feminine Complex
Livin' Love
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